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主役 2の出番だよ
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巨大犬が、佐々木 功に襲いかかる。功の前に青年が飛び出してくる。犬が、青年の腕にガブリと噛み付く。
チームメンバーの晶だった。
「晶!? 何やってんの!? __血!! 大丈夫?」
晶が、リュックからチキンの骨を出して地面に落とす。犬が、晶の腕を離して骨にかぶりつく。晶 あ。現実には、犬に骨はあげちゃダメー!! なんか喉に刺さると危ないんだって。
「この犬は、ほにゃららだから。噛んだ人間しか認めない種類なんだよ。うう。痛ったー」晶の腕からボタボタと血が滴る。晶が、リュックからペットボトルを抜き取る。傷口を水で洗い流す。リュックから消毒液と包帯、それから、狂犬病のワクチンを出す。晶は、注射針を薬剤の瓶に刺す。注射器を引き抜き、指で弾いて空気を抜く。消毒して薬剤を打ち注射器を抜く。そして、包帯を巻こうとする。佐々木 功が、包帯をとる。
「俺がやる」佐々木 功が、晶に指示を仰ぎながら消毒液を傷口に掛ける。絆創膏を貼って包帯を巻いていく。上手く巻けずにもたつく。晶が、それを見て呟く。
「下手くそー」功くんが、晶をチラと見た。
「晶。どうして助けてくれたの。アイツらは?」
「抜けてきた」
「へ?」
「もう、帰るつもりないよ」
「どうして。俺、追放されたんだよ? __今日から、帰るとこも寝るとこもナイんだよ。給料も貰えないし、無職だよ」大学には、奨学金で授業料を既に払ってるから、行けるけど。次期授業料が払えなければ、……。
「お前なー。貯金くらいしとけよ。金なら、心配いらない。俺の貯金でしばらくはやっていけるし。あとテント持ってきた。__たまには野宿もいいかな、と思って」
「晶__!! バカなの? 晶はハズされてないのに!!」
「功くん居ないとツマんないからさ。ごめんな。あの場で直ぐに庇ってやれなくて。__なんか、もう俺、陸たちについていけなくてさ」
「いいの? 俺と一緒で」
「今さら戻れないよ。代わりの一年も置いてきた。__功くん、あのさ、俺な」
「ん」と二人の側を子供二人が、てとてとと歩いて行く。
「晶、あの子たち」
「ちょい待ち」保護しようとする功を、晶が制する。もし、親が近くにいて未成年略取と間違われたら面倒だと思った。
功「あれ、陸の子供だ」
「ええっ??」
「陸って子供いたよね。双子ちゃん」
「え。そうなの?」
「うん。1回、誕生会開く手伝いさせられたじゃん」
「子供の顔なんて覚えてねー」
「よくそれでチーム務まるね」
「マズいな。陸も近くにいるってことか。逃げるか。ヤな思いすんの嫌だし」
「何言ってんの。子供たち助けないと。陸に無事引き渡したら、逃げよう」
「お前は、どこまでもヒーロー、お人好しだね」
「子供に罪はナイ」
「ですね」
二人、暗闇を森の中へ子供を追っていく。
功「陸の子ども~~。未来~~。勇気~~♪ どこ行ったー?」大人しくなった巨大犬が、走っていく。晶と功を振り返って、尻尾をパタパタ振る。
晶「あっちだ」二人が、犬を追って走る。
©️ 石川 直生 2021.
主役2人。お気に入りありがとうございます!
ウ、うれしいです!!
チームメンバーの晶だった。
「晶!? 何やってんの!? __血!! 大丈夫?」
晶が、リュックからチキンの骨を出して地面に落とす。犬が、晶の腕を離して骨にかぶりつく。晶 あ。現実には、犬に骨はあげちゃダメー!! なんか喉に刺さると危ないんだって。
「この犬は、ほにゃららだから。噛んだ人間しか認めない種類なんだよ。うう。痛ったー」晶の腕からボタボタと血が滴る。晶が、リュックからペットボトルを抜き取る。傷口を水で洗い流す。リュックから消毒液と包帯、それから、狂犬病のワクチンを出す。晶は、注射針を薬剤の瓶に刺す。注射器を引き抜き、指で弾いて空気を抜く。消毒して薬剤を打ち注射器を抜く。そして、包帯を巻こうとする。佐々木 功が、包帯をとる。
「俺がやる」佐々木 功が、晶に指示を仰ぎながら消毒液を傷口に掛ける。絆創膏を貼って包帯を巻いていく。上手く巻けずにもたつく。晶が、それを見て呟く。
「下手くそー」功くんが、晶をチラと見た。
「晶。どうして助けてくれたの。アイツらは?」
「抜けてきた」
「へ?」
「もう、帰るつもりないよ」
「どうして。俺、追放されたんだよ? __今日から、帰るとこも寝るとこもナイんだよ。給料も貰えないし、無職だよ」大学には、奨学金で授業料を既に払ってるから、行けるけど。次期授業料が払えなければ、……。
「お前なー。貯金くらいしとけよ。金なら、心配いらない。俺の貯金でしばらくはやっていけるし。あとテント持ってきた。__たまには野宿もいいかな、と思って」
「晶__!! バカなの? 晶はハズされてないのに!!」
「功くん居ないとツマんないからさ。ごめんな。あの場で直ぐに庇ってやれなくて。__なんか、もう俺、陸たちについていけなくてさ」
「いいの? 俺と一緒で」
「今さら戻れないよ。代わりの一年も置いてきた。__功くん、あのさ、俺な」
「ん」と二人の側を子供二人が、てとてとと歩いて行く。
「晶、あの子たち」
「ちょい待ち」保護しようとする功を、晶が制する。もし、親が近くにいて未成年略取と間違われたら面倒だと思った。
功「あれ、陸の子供だ」
「ええっ??」
「陸って子供いたよね。双子ちゃん」
「え。そうなの?」
「うん。1回、誕生会開く手伝いさせられたじゃん」
「子供の顔なんて覚えてねー」
「よくそれでチーム務まるね」
「マズいな。陸も近くにいるってことか。逃げるか。ヤな思いすんの嫌だし」
「何言ってんの。子供たち助けないと。陸に無事引き渡したら、逃げよう」
「お前は、どこまでもヒーロー、お人好しだね」
「子供に罪はナイ」
「ですね」
二人、暗闇を森の中へ子供を追っていく。
功「陸の子ども~~。未来~~。勇気~~♪ どこ行ったー?」大人しくなった巨大犬が、走っていく。晶と功を振り返って、尻尾をパタパタ振る。
晶「あっちだ」二人が、犬を追って走る。
©️ 石川 直生 2021.
主役2人。お気に入りありがとうございます!
ウ、うれしいです!!
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