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転校生、伊月 功星。22歳の瞬が現実1の自分の5年生を思い出した
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途中ですが、キャラクター紹介
小学5年生
男子1 海辺 樹 身長高め、BMI 標準 顔 カッコイイ、イケメン。ケンカっ早い。ヤンチャ。口が立つ。バスケ部
男子3 カッチン 身長高め、BMI 大きめ 顔 ホームベース型で少し顎が出ている。普通。一見真面目で大人しく見える。他人の足を引っ張っるが、目立たない。樹とつるんで、女子の悪口をはやし立てる。
女子 井槻 まりも 身長小さい BMI やや細。顔 普通、童顔。つっかかってくる男子とは、口も利きたくない、と思っている。父親が、厳しく、クラスで目立たないように気を付けている。無表情。無口。静かなタイプ。
男子2 身長 高め BMI やや細 顔 目が小さい 勉強もスポーツもできる。足が速い。友達が多い。皆でワイワイするのが好き。
転校生 伊月 功星 身長高め BMI 標準 顔 平凡 親切で、明るいタイプ。ニコニコしている。サッカークラブ
夏休み前に、クラスに海外から転校生がやってくる。海辺 樹が、瞬に転校生を、放課後に公園に連れてきて、と言う。瞬が、終わりの会が終わってから、転校生のところにいく。
瞬「伊月くん、今日、放課後に皆で遊べる?」
伊月「いいよー。ドコに何時?」
伊月は、海外の日本人学校から転校してきた。マンションの入居時期がうまくあわずに、今は小学校から遠いウィークリーマンションに住んでいる。荷物も船便は1カ月以上かかるので、必要最小限のものしか持っていない。自転車は今度新しく買って貰う。皆より校区が離れていたので公園に最後にやってくる。サッカーボールを持っている。伊月が、瞬たちを見つけて走ってくる。
伊月「サッカーする?」
樹「今日はいいや。おい、瞬。コイツと殴り合いやれ!!」
瞬「えっ」瞬は、考えもしないことを言われてビックリする。
樹「どっちが強いかなー? 負けたヤツは、すべり台の一番上から飛び降りな」そう言って樹が、滑り台の階段の上からザッと飛び降りた。
瞬は、憂鬱になる。自分より、樹の方が背が高く、身体能力が優れている。樹は、一緒のクラブに入ろうと瞬を誘ってくれた。瞬は、4年生のときバドミントン部だったのだが、5年ではバスケ部に入った。
皆についていけず、自分にバスケは無理だと感じている。ケンカなんかやりたくない。どうして、こんなことしなけりゃなんない。だけど__ 俺の言うことなんて誰も聞いてないんだ。いつも__
瞬が、小さく呟く。
「えっと。……俺、殴り合いとかやりたくナイ……俺が、すべり台から飛び降りればいいんでしょ」
カッチン「ハァーー? お前、誰にそんな口叩いてんだよォ!!」瞬が、下を向く。なんで、カッチンはそんなに偉そうにしてんだよ。自分より強いヤツには、いつもへいこらしてるのに。
樹が、転校生に言う。
樹「しょーがねえなー。じゃ、平手打ちでいーよ。アイツ(瞬のこと) のほっぺたはたいてみ。したら、グループに入れてやるよ」言われた伊月が、瞬の近くに歩み寄る。瞬は、皆のことを見ることが出来ずにスニーカーの先を眺めた。意味が分からない。理不尽に目の前が暗くなる。
転校生「あーー!!」
樹「なんだよ」
伊月「モキュー!! 俺、用事思い出した! 帰るね。シュタッ」
カッチン「え。おい、待てよ!!」
伊月「フフ。ゴメーン。バイバーイ。イケメンくん!!」樹に向かってニコッとする伊月。
「え。ちょ?」
伊月「モキューー!!」転校生、ダッシュで公園を去る。皆、あっけにとられる。
男子2「アホだ。放っとこ」
瞬は、黙っている。樹が、他のクラスのドッジボールをしてる少年と話して皆が入れてもらう。男子2が、瞬にも来いよと言ってポンと叩く。瞬は、惨めな気持ちになる。
どうして、自分ははっきり言えない__ イヤだ、やりたくない、一緒にいたくない__
瞬の瞳に雫が溢れる。俯くとポタンと一粒、零れて地面に吸い込まれた。誰に気付かれることもなく。
©️石川 直生 2023.
小学5年生
男子1 海辺 樹 身長高め、BMI 標準 顔 カッコイイ、イケメン。ケンカっ早い。ヤンチャ。口が立つ。バスケ部
男子3 カッチン 身長高め、BMI 大きめ 顔 ホームベース型で少し顎が出ている。普通。一見真面目で大人しく見える。他人の足を引っ張っるが、目立たない。樹とつるんで、女子の悪口をはやし立てる。
女子 井槻 まりも 身長小さい BMI やや細。顔 普通、童顔。つっかかってくる男子とは、口も利きたくない、と思っている。父親が、厳しく、クラスで目立たないように気を付けている。無表情。無口。静かなタイプ。
男子2 身長 高め BMI やや細 顔 目が小さい 勉強もスポーツもできる。足が速い。友達が多い。皆でワイワイするのが好き。
転校生 伊月 功星 身長高め BMI 標準 顔 平凡 親切で、明るいタイプ。ニコニコしている。サッカークラブ
夏休み前に、クラスに海外から転校生がやってくる。海辺 樹が、瞬に転校生を、放課後に公園に連れてきて、と言う。瞬が、終わりの会が終わってから、転校生のところにいく。
瞬「伊月くん、今日、放課後に皆で遊べる?」
伊月「いいよー。ドコに何時?」
伊月は、海外の日本人学校から転校してきた。マンションの入居時期がうまくあわずに、今は小学校から遠いウィークリーマンションに住んでいる。荷物も船便は1カ月以上かかるので、必要最小限のものしか持っていない。自転車は今度新しく買って貰う。皆より校区が離れていたので公園に最後にやってくる。サッカーボールを持っている。伊月が、瞬たちを見つけて走ってくる。
伊月「サッカーする?」
樹「今日はいいや。おい、瞬。コイツと殴り合いやれ!!」
瞬「えっ」瞬は、考えもしないことを言われてビックリする。
樹「どっちが強いかなー? 負けたヤツは、すべり台の一番上から飛び降りな」そう言って樹が、滑り台の階段の上からザッと飛び降りた。
瞬は、憂鬱になる。自分より、樹の方が背が高く、身体能力が優れている。樹は、一緒のクラブに入ろうと瞬を誘ってくれた。瞬は、4年生のときバドミントン部だったのだが、5年ではバスケ部に入った。
皆についていけず、自分にバスケは無理だと感じている。ケンカなんかやりたくない。どうして、こんなことしなけりゃなんない。だけど__ 俺の言うことなんて誰も聞いてないんだ。いつも__
瞬が、小さく呟く。
「えっと。……俺、殴り合いとかやりたくナイ……俺が、すべり台から飛び降りればいいんでしょ」
カッチン「ハァーー? お前、誰にそんな口叩いてんだよォ!!」瞬が、下を向く。なんで、カッチンはそんなに偉そうにしてんだよ。自分より強いヤツには、いつもへいこらしてるのに。
樹が、転校生に言う。
樹「しょーがねえなー。じゃ、平手打ちでいーよ。アイツ(瞬のこと) のほっぺたはたいてみ。したら、グループに入れてやるよ」言われた伊月が、瞬の近くに歩み寄る。瞬は、皆のことを見ることが出来ずにスニーカーの先を眺めた。意味が分からない。理不尽に目の前が暗くなる。
転校生「あーー!!」
樹「なんだよ」
伊月「モキュー!! 俺、用事思い出した! 帰るね。シュタッ」
カッチン「え。おい、待てよ!!」
伊月「フフ。ゴメーン。バイバーイ。イケメンくん!!」樹に向かってニコッとする伊月。
「え。ちょ?」
伊月「モキューー!!」転校生、ダッシュで公園を去る。皆、あっけにとられる。
男子2「アホだ。放っとこ」
瞬は、黙っている。樹が、他のクラスのドッジボールをしてる少年と話して皆が入れてもらう。男子2が、瞬にも来いよと言ってポンと叩く。瞬は、惨めな気持ちになる。
どうして、自分ははっきり言えない__ イヤだ、やりたくない、一緒にいたくない__
瞬の瞳に雫が溢れる。俯くとポタンと一粒、零れて地面に吸い込まれた。誰に気付かれることもなく。
©️石川 直生 2023.
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