16 / 333
16
しおりを挟む
膝の上でおでこを出しながら横になる臼田さんは満足そうな顔をしていた
もう怒りは収まったみたいで胸下まである、赤みがかった私の髪をくるくる自分の人さし指に巻くのをやめ、三つ編みを結っていく
難しい、と真面目な感じで一束一束左右に移動させる
「ヘタだなぁー」っと苦笑いしながら蕪雑なミつ編みを解く
ふと、おでこを出し寝転ぶ彼の髪に触れる
ボサボサな彼の髪は絡まっているかと思いきや、指でするするととかすことができた
髪は柔らかく、癖になるほどさらさらしていて、夢中で髪に触ってしまう
「ボサボサでしょ?」そう言うと体を起こし、再度隣に座りなおす
思った通り仕事が忙しく、髪を切りに行く時間がなくそのまま放置していたら、すっかり無法地帯になってしまったらしい
1度自分で切ったことがあるみたいだが、前髪はパッツンになるわ、後は切るのが難しくて階段みたいにだんになるわで諦めたんだとか
「ジャンにも言われたよ。見苦しいって」
あははははっと笑いう彼は両手で前髪をグッと後ろにかき上げ、その整った顔を見せてくれる
前髪をかき上げただけでイケメン度が増した気がした
普通な格好をして髪を整えていたら町行く女性が、きっと臼田さんを凝視するだろう
前髪で見えにくくなっていた目はくっきりとした二重でぱっちりとした大きな瞳が輝いていた
髪の毛のボリュームが大きすぎて顔とのバランスが取れていなかったが、今は調和が取れている
非常に勿体ない
素材がいいのに、まるで滅多にお目にかかれない高級食材を食べずに腐らせているみたいだ
「やっぱり…モッサリしてて変だよね?」
ハの字にした眉で聞いてくる
本人も気にしていたんだとこのとき気づく
「よかったら…私が髪の毛切りましょうか?」
「え、いいの!?」
是非お願いしたい!と目を輝かせ、ありがとうーっと抱きつかれ周章狼狽してしまう
男性に抱きつかれたのははじめてだ
そろそろ、夕食食べましょう!と体を引き離し、彼から距離を取る
心臓はどくどくと血液を体全体に運びなんだか熱くなってきている気がした
「食べる食べるー」と後ろからついてきて夕食の確認に台所へと移動していく
肉じゃがはしっかりと味が染みていていた
わかめごはんを電子レンジで温めたながら居間に料理を運ぶ
(そういえば、ジャンさん…)
臼田さんによれば、彼は明日まで帰ってこないらしく、今日の夕飯は臼田さんと2人で食べることになった
(ということは、今日もご飯食べてもらえないのか…)
どうにかして彼と仲良くしたいが避けられている気がする
臼田さんはよくジャンさんと一緒に暮らしているな…
私が女だからかな?仲良くなれないのは…
「では!」
「「いただきます!」」
臼田さんと食べながらする会話はキャッキャ、キャッキャと盛り上がる
彼は密かに悩みがあるようで、その不審者みたいな格好のせいで実年齢より老けて見えるらしい
なんと、実年齢20歳
確かに…、2歳年上とは思えないほど老けて見える……
もう怒りは収まったみたいで胸下まである、赤みがかった私の髪をくるくる自分の人さし指に巻くのをやめ、三つ編みを結っていく
難しい、と真面目な感じで一束一束左右に移動させる
「ヘタだなぁー」っと苦笑いしながら蕪雑なミつ編みを解く
ふと、おでこを出し寝転ぶ彼の髪に触れる
ボサボサな彼の髪は絡まっているかと思いきや、指でするするととかすことができた
髪は柔らかく、癖になるほどさらさらしていて、夢中で髪に触ってしまう
「ボサボサでしょ?」そう言うと体を起こし、再度隣に座りなおす
思った通り仕事が忙しく、髪を切りに行く時間がなくそのまま放置していたら、すっかり無法地帯になってしまったらしい
1度自分で切ったことがあるみたいだが、前髪はパッツンになるわ、後は切るのが難しくて階段みたいにだんになるわで諦めたんだとか
「ジャンにも言われたよ。見苦しいって」
あははははっと笑いう彼は両手で前髪をグッと後ろにかき上げ、その整った顔を見せてくれる
前髪をかき上げただけでイケメン度が増した気がした
普通な格好をして髪を整えていたら町行く女性が、きっと臼田さんを凝視するだろう
前髪で見えにくくなっていた目はくっきりとした二重でぱっちりとした大きな瞳が輝いていた
髪の毛のボリュームが大きすぎて顔とのバランスが取れていなかったが、今は調和が取れている
非常に勿体ない
素材がいいのに、まるで滅多にお目にかかれない高級食材を食べずに腐らせているみたいだ
「やっぱり…モッサリしてて変だよね?」
ハの字にした眉で聞いてくる
本人も気にしていたんだとこのとき気づく
「よかったら…私が髪の毛切りましょうか?」
「え、いいの!?」
是非お願いしたい!と目を輝かせ、ありがとうーっと抱きつかれ周章狼狽してしまう
男性に抱きつかれたのははじめてだ
そろそろ、夕食食べましょう!と体を引き離し、彼から距離を取る
心臓はどくどくと血液を体全体に運びなんだか熱くなってきている気がした
「食べる食べるー」と後ろからついてきて夕食の確認に台所へと移動していく
肉じゃがはしっかりと味が染みていていた
わかめごはんを電子レンジで温めたながら居間に料理を運ぶ
(そういえば、ジャンさん…)
臼田さんによれば、彼は明日まで帰ってこないらしく、今日の夕飯は臼田さんと2人で食べることになった
(ということは、今日もご飯食べてもらえないのか…)
どうにかして彼と仲良くしたいが避けられている気がする
臼田さんはよくジャンさんと一緒に暮らしているな…
私が女だからかな?仲良くなれないのは…
「では!」
「「いただきます!」」
臼田さんと食べながらする会話はキャッキャ、キャッキャと盛り上がる
彼は密かに悩みがあるようで、その不審者みたいな格好のせいで実年齢より老けて見えるらしい
なんと、実年齢20歳
確かに…、2歳年上とは思えないほど老けて見える……
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
