88 / 333
88
しおりを挟む
お風呂を終えた私は、家の戸締まりをして自室に戻る
その途中で待ち構えていた臼田さんに出会う
どうしたんですか?と彼に聞くと「寝る前に」と私を抱きしめてくる
何度やっても慣れないそれは、ギュッ締めてすぐ離された
「一緒に寝る?」
「っ!え、遠慮しておきます」
流石にそろそろ1人で眠りたい…
「えぇ~」とか言っているが丁重にお断りを入れた
渋々引き下がる臼田さんだったが「じゃあ、最後に」と私の腰元を掴んでは、自分の方に引き寄せてくる
そのまま真っ直ぐ近づいてくるそれに私は掴まれていて動けずにいた
思わず近づいてくるそれを手で抑えて止めた
眉をハの字にする臼田さんは、なんで?と言った感じで見てくる
「不意打ちは…、やめましょう」
「寝る前のちゅーは?」
「するのが当たり前になってません?」
そう言うと「するまで離さない」と、ちょっとジャンさんみたいなこと言ってくる
それに困っていると、抑える手をぺろっと舐めるもんだから驚いて手を離してしまい、その隙きをついてキスをする
ジャンさんのように強引に、けど優しい彼のキスに思わず見入ってしまいそうで困る
こういう時に思い出してしまう春さんの言葉、"女はすぐその気になる"
それが自分のことのようで辛い
触れる唇を離して、やめましょうと私から終わらせた
終わらせたかった訳でも、続けたかった訳でもない…
自分でも分からないその気持ちに、ほどほど呆れる
彼とのキスは嫌じゃない
優しくて、不思議と特別なものにしてくれる
だけど、続けていたら踏み込んでしまいそうで、虜になってしまいそうで私には勇気が足りない
そもそもそんなものは無くて、私の中をどんなに探しても見つけることはできない
あったとしても、私が追いかけると共に逃げていく
そうして一生見つけ出すことができない
だから、虚ろな気持ちで踏み込んじゃいけない
「どうして?嫌だった?」
「そうじゃなくて…臼田さんも困るでしょ。私なんかがその気になったりしたら…」
誰だって困る
こんな陰気臭い女が、ちょっと優しくされたからって勘違いして…
困るどころか、迷惑だ
そんな私の顔を掴んで上を向かせると、ムッとした臼田さんの顔があった
「その気になって欲しいからやってるんだけど」
「え……、あの…」
「いつになったら気づくの?」
そんなこと言っておきながら「おやすみ」とおでこにキスして行ってしまった
その場に残された私は、ひとりぽつんと立っているだけで、いくら考えても結論の出ないその問いに悩まされている
"その気になって欲しい"って言うのは…そういうこと?
いや、どういうことよ……
"気づく"もなにも…
っえ、っえ、とこれから寝るというのにアドレナリンマックスの私は、部屋に入ってベットに横になってみても全く寝付けない
臼田さんは、私のことが……好き?
いや、そんなはずない
あるはずがない
だって、あんなイケメンがこんな排泄物みたいな女を好きになるわけない…
例え、都合良いけど、仮に私を好きだと仮定して…
彼が私を好きだとしたら…………
私は彼のことが好き
彼も私のことが好き
てことは両思い?でも、私の好きは……LOVE…なの…?
つまり………どう言うこと?
彼と……付き合うってこと…?
そんなことになったら、私は………
世の女性に殺されるかもしれない……
一応まだ生きていたい、死にたくはない
どこにいるか分からないが、臼田さんに恋心を抱いている人にでも刺されるのは御免だ
結局どうすればいいのか分からず、無理やり眠りにつく
まぶたを閉じただけで寝れてはいないが、その内寝るだろうと思ってそのまま放置したら、本当に寝ていた
その途中で待ち構えていた臼田さんに出会う
どうしたんですか?と彼に聞くと「寝る前に」と私を抱きしめてくる
何度やっても慣れないそれは、ギュッ締めてすぐ離された
「一緒に寝る?」
「っ!え、遠慮しておきます」
流石にそろそろ1人で眠りたい…
「えぇ~」とか言っているが丁重にお断りを入れた
渋々引き下がる臼田さんだったが「じゃあ、最後に」と私の腰元を掴んでは、自分の方に引き寄せてくる
そのまま真っ直ぐ近づいてくるそれに私は掴まれていて動けずにいた
思わず近づいてくるそれを手で抑えて止めた
眉をハの字にする臼田さんは、なんで?と言った感じで見てくる
「不意打ちは…、やめましょう」
「寝る前のちゅーは?」
「するのが当たり前になってません?」
そう言うと「するまで離さない」と、ちょっとジャンさんみたいなこと言ってくる
それに困っていると、抑える手をぺろっと舐めるもんだから驚いて手を離してしまい、その隙きをついてキスをする
ジャンさんのように強引に、けど優しい彼のキスに思わず見入ってしまいそうで困る
こういう時に思い出してしまう春さんの言葉、"女はすぐその気になる"
それが自分のことのようで辛い
触れる唇を離して、やめましょうと私から終わらせた
終わらせたかった訳でも、続けたかった訳でもない…
自分でも分からないその気持ちに、ほどほど呆れる
彼とのキスは嫌じゃない
優しくて、不思議と特別なものにしてくれる
だけど、続けていたら踏み込んでしまいそうで、虜になってしまいそうで私には勇気が足りない
そもそもそんなものは無くて、私の中をどんなに探しても見つけることはできない
あったとしても、私が追いかけると共に逃げていく
そうして一生見つけ出すことができない
だから、虚ろな気持ちで踏み込んじゃいけない
「どうして?嫌だった?」
「そうじゃなくて…臼田さんも困るでしょ。私なんかがその気になったりしたら…」
誰だって困る
こんな陰気臭い女が、ちょっと優しくされたからって勘違いして…
困るどころか、迷惑だ
そんな私の顔を掴んで上を向かせると、ムッとした臼田さんの顔があった
「その気になって欲しいからやってるんだけど」
「え……、あの…」
「いつになったら気づくの?」
そんなこと言っておきながら「おやすみ」とおでこにキスして行ってしまった
その場に残された私は、ひとりぽつんと立っているだけで、いくら考えても結論の出ないその問いに悩まされている
"その気になって欲しい"って言うのは…そういうこと?
いや、どういうことよ……
"気づく"もなにも…
っえ、っえ、とこれから寝るというのにアドレナリンマックスの私は、部屋に入ってベットに横になってみても全く寝付けない
臼田さんは、私のことが……好き?
いや、そんなはずない
あるはずがない
だって、あんなイケメンがこんな排泄物みたいな女を好きになるわけない…
例え、都合良いけど、仮に私を好きだと仮定して…
彼が私を好きだとしたら…………
私は彼のことが好き
彼も私のことが好き
てことは両思い?でも、私の好きは……LOVE…なの…?
つまり………どう言うこと?
彼と……付き合うってこと…?
そんなことになったら、私は………
世の女性に殺されるかもしれない……
一応まだ生きていたい、死にたくはない
どこにいるか分からないが、臼田さんに恋心を抱いている人にでも刺されるのは御免だ
結局どうすればいいのか分からず、無理やり眠りにつく
まぶたを閉じただけで寝れてはいないが、その内寝るだろうと思ってそのまま放置したら、本当に寝ていた
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
