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不思議だ、実に不思議だ
あいつ、ジャンがあんなにも気に掛ける女がいるなんて
いつも死んだ様な目で、人を人と思わないでオレらを見ている
女なんて選びたい放題なはず
その日本離れした顔立ちに高身長、一度覚えれば決して忘れないその頭脳
女だけじゃなく、男のオレですら羨む存在で腹が立つ
こんな人間離れした化物なんか、もっと苦しめば可愛げがあるってのに
同じ年齢で、同じ性別
オレはアイドルであいつは怪物だ
天と地の差があるはずなのに、いつも上にいるのはあいつだ
「僕が彼氏役したかったな~」
「亀は機械専門だろ。オタクはオタクしてろよ。」
「酷いな瑞貴さんは。僕オタクじゃないですよ!それに見守るだけならジャンでもできるのに…。」
それは知ってる
だが、そうはさせない
あのちさとか言うパッとしない不思議な女に、ジャンも亀もかなり気にかけているみたいじゃないか
そんな美味しい話、逃すつもりはない
ジャンは情報を得るためなら何でもする
オレの指示にも従う
昼間ジャンにオレの計画を話した時、あいつ一瞬嫌がった
化物のくせに、一丁前に人間らしさなんて出しやがって、うざい
拒否権なんて与えない
あいつも従うしかない
(なら、徹底的に遊んでやらないとな)
「おいジャン、もっと恋人らしくしろ。そんなんじゃおびき寄せられないだろ。」
「クマくらい、ちさちゃんにあげなよ。ジャンのケチ~」
《んあー、うぜぇ…》
そんなこと言って、女に寄り添ってんじゃん
さっきの射的も、クマじゃなくバレッタを狙ったのオレは気付いてる
ジャンも無意識的なものだった様だが、逃しはしない
こいつは、人間に戻ろうとしている
そんなはことさせない
「可愛いことするね~」
「ちさちゃん照れてるの本当可愛い~。その相手が僕じゃなくってガッカリだよ。」
「ジャンも顔赤くなってんじゃないのか?」
「もぉー、瑞貴さんがそんなこと言うから、ジャンに中指立てられたじゃないですか」
知るか、そんなこと
オレはこいつに認知させてやってるだけだ
ジャンよ今この時、幸せか?
その幸せを、ぶっ壊してやるから今のうちに堪能しろよ
女はトイレから帰って来たが、色気ずいてんのか知らんがリップなんて塗りやがってる
ジャンも亀気づいていないみたいだが、気に入らない
しかも、照れて見せるその顔
照れるぐらいなら塗らなきゃ良いのに、この女は何をしたいんだ?
「さあジャン、フィナーレだ。しっかりとイチャついてくれよ。」
「もう十分イチャついたし、これ以上しなくて良いでしょ」
「そんなこと言っても、あいつら自然と抱き合ってんぞ。ほら、見てみろ。」
「…あれは、よろけて仕方なくでしょ。イチャつきとは違う」
認めたくないのか
良いさ、むしろその方が盛り上がる
オレが抱きつくぐらいで満足すると思ってんのか?
もっとえげつない事をオレは望んでいる
女が幻滅するほど、ジャンを見たくないと思わせたい
「もっと恋人らしくしなきゃダメだろ、ジャン。」
「もう周りは恋人だと勘違いしてますよ」
《…黙れ》
「もっと革新的なものにしないと、意味ない。」
《いや、あんたじゃない》
「要求しすぎですよ!」
「ジャン、キスするんだ。簡単だろ?」
「瑞貴さん!!」
焦る亀を見るのは良い
だが、オレが望んでいるのはお前じゃない
今は、ジャンの方だ
さあ、やって見せろよ
お前の化物さを女に見せてみろよ
ジャンは「簡単にいったら"もっと恋人らしくする"こと」と言いながら、オレの指示に従った
他の女みたいに、手荒に扱えば良いのに優しくしてやるなんて、ずいぶん余裕じゃないか
女は「んん!」と抵抗を見せるが、オレに従うジャンは止まらない
そんな2人を見ていられなくなった亀は、目を強く瞑ってはモニターに背を向け、荷台を出た
弱虫だな、こんな姿すら見続ける勇気がないなんて
「ジャン、犯せ」
返事はなかったが、ジャンはそれに従うはずだ
やめてと言う女の声は微かにスピーカーから聞こえたが、監視カメラからは2人は見えなかった
しかし、声が物語っていてオレは確信する
《っや、めて……》
《大丈夫だから力抜け。》
《やだ…ジャンさっ、やめて…お願いだから…》
《っ!?………ッイ!!っう…》
オレはその音を笑って聴いていた
あとはジャンが戻って来るだけだ
何とも清々しい気持ちだ
(さあ、早く見捨ててこい)
あいつ、ジャンがあんなにも気に掛ける女がいるなんて
いつも死んだ様な目で、人を人と思わないでオレらを見ている
女なんて選びたい放題なはず
その日本離れした顔立ちに高身長、一度覚えれば決して忘れないその頭脳
女だけじゃなく、男のオレですら羨む存在で腹が立つ
こんな人間離れした化物なんか、もっと苦しめば可愛げがあるってのに
同じ年齢で、同じ性別
オレはアイドルであいつは怪物だ
天と地の差があるはずなのに、いつも上にいるのはあいつだ
「僕が彼氏役したかったな~」
「亀は機械専門だろ。オタクはオタクしてろよ。」
「酷いな瑞貴さんは。僕オタクじゃないですよ!それに見守るだけならジャンでもできるのに…。」
それは知ってる
だが、そうはさせない
あのちさとか言うパッとしない不思議な女に、ジャンも亀もかなり気にかけているみたいじゃないか
そんな美味しい話、逃すつもりはない
ジャンは情報を得るためなら何でもする
オレの指示にも従う
昼間ジャンにオレの計画を話した時、あいつ一瞬嫌がった
化物のくせに、一丁前に人間らしさなんて出しやがって、うざい
拒否権なんて与えない
あいつも従うしかない
(なら、徹底的に遊んでやらないとな)
「おいジャン、もっと恋人らしくしろ。そんなんじゃおびき寄せられないだろ。」
「クマくらい、ちさちゃんにあげなよ。ジャンのケチ~」
《んあー、うぜぇ…》
そんなこと言って、女に寄り添ってんじゃん
さっきの射的も、クマじゃなくバレッタを狙ったのオレは気付いてる
ジャンも無意識的なものだった様だが、逃しはしない
こいつは、人間に戻ろうとしている
そんなはことさせない
「可愛いことするね~」
「ちさちゃん照れてるの本当可愛い~。その相手が僕じゃなくってガッカリだよ。」
「ジャンも顔赤くなってんじゃないのか?」
「もぉー、瑞貴さんがそんなこと言うから、ジャンに中指立てられたじゃないですか」
知るか、そんなこと
オレはこいつに認知させてやってるだけだ
ジャンよ今この時、幸せか?
その幸せを、ぶっ壊してやるから今のうちに堪能しろよ
女はトイレから帰って来たが、色気ずいてんのか知らんがリップなんて塗りやがってる
ジャンも亀気づいていないみたいだが、気に入らない
しかも、照れて見せるその顔
照れるぐらいなら塗らなきゃ良いのに、この女は何をしたいんだ?
「さあジャン、フィナーレだ。しっかりとイチャついてくれよ。」
「もう十分イチャついたし、これ以上しなくて良いでしょ」
「そんなこと言っても、あいつら自然と抱き合ってんぞ。ほら、見てみろ。」
「…あれは、よろけて仕方なくでしょ。イチャつきとは違う」
認めたくないのか
良いさ、むしろその方が盛り上がる
オレが抱きつくぐらいで満足すると思ってんのか?
もっとえげつない事をオレは望んでいる
女が幻滅するほど、ジャンを見たくないと思わせたい
「もっと恋人らしくしなきゃダメだろ、ジャン。」
「もう周りは恋人だと勘違いしてますよ」
《…黙れ》
「もっと革新的なものにしないと、意味ない。」
《いや、あんたじゃない》
「要求しすぎですよ!」
「ジャン、キスするんだ。簡単だろ?」
「瑞貴さん!!」
焦る亀を見るのは良い
だが、オレが望んでいるのはお前じゃない
今は、ジャンの方だ
さあ、やって見せろよ
お前の化物さを女に見せてみろよ
ジャンは「簡単にいったら"もっと恋人らしくする"こと」と言いながら、オレの指示に従った
他の女みたいに、手荒に扱えば良いのに優しくしてやるなんて、ずいぶん余裕じゃないか
女は「んん!」と抵抗を見せるが、オレに従うジャンは止まらない
そんな2人を見ていられなくなった亀は、目を強く瞑ってはモニターに背を向け、荷台を出た
弱虫だな、こんな姿すら見続ける勇気がないなんて
「ジャン、犯せ」
返事はなかったが、ジャンはそれに従うはずだ
やめてと言う女の声は微かにスピーカーから聞こえたが、監視カメラからは2人は見えなかった
しかし、声が物語っていてオレは確信する
《っや、めて……》
《大丈夫だから力抜け。》
《やだ…ジャンさっ、やめて…お願いだから…》
《っ!?………ッイ!!っう…》
オレはその音を笑って聴いていた
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何とも清々しい気持ちだ
(さあ、早く見捨ててこい)
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