135 / 333
135
しおりを挟む
ハロウィンのための飾り用のかぼちゃを作りはじめてどれくらい経っただろうか?
無言で作業に取り組むと、どうしても他のことを考えてしまう
悪い癖だ
普段口に出さない分、心の中での私は大変お喋りで困る
疑問に思ったことなんか勝手に自己解決して、誤解して結局空回りする
分かってるならやめればいいのに、人と言うものはそう簡単には変わることはできないみたいだ
口は動くのに、肝心の声が出なければ無意味で
機会を失っては、嘆いてる
言えばよかっただなんて、何回想っただろうか?
今も…無言で作業しているせいでこんな事を考えてしまっている……
「ふうぅ~」
「疲れたか?休んでもいいんだぞ。」
「いや…疲れた訳じゃないんだけど、無言だとちょっと……」
ブツブツとよく聴き取れないだろう言い方をしてしまう私は、まるで駄々をこねる子どもみたいだ
そんな私に、くしゃっと笑みを見せては「そうか」と私の態度に小刻みに肩を揺らした
「最近クリスチャンとか言う人が、この教会に興味があるみたいで出資の話が出てるらしい。相当お金持ちで、日本の教会に関心があるんだって。」
「へぇ~、クリスチャンって名前から信仰がありそう。私ももっとそれっぽい名前だったら泊がつくのにね」(私なんて漢字にしたら萵苣になりかねない…。)
「"ちさ"って名前可愛いと思うけどな…。」
「ギュウ君は優しいからそう言ってくれるけど、間に"い"入れたらちいさになるし、二文字って…ねぇ?」(だいたい三文字、四文字な気がする)
名前は平凡で、ありきたりでいいからもう少しまともなものが良かったな…
それこそ、花子とかの方が愛らしさってもんが出て良いじゃない?
逆に覚えやすくて良いかもしれない
"花子"………良いな…
漢字も簡単だし
あえて華を使っても良いかも
「そんなこと言ったら、俺はどうなる。漢字で書いたら牛になるぞ?それこそ変だろ。」
「そお?"岌"って漢字もあるじゃん。山の高いことをいう字、ギュウ君ってちょっと山に似てるかも」
「山?どこがだよ。」
「こう…どっしりしてて、寛大で落ち着いてる感じとか?でも、なんとなくかな」
ほら、今だって本来なら話さなくていい会話までしてくれるじゃん
優しい彼の性格は、自然を集めた山の様におおらかで、でもしっかりとしている
毎日毎日仕事をして、こうやってシスターの仕事の手伝いも率先して行う
たまに彼を見かけることがあるけど、大抵大きな袋を担いで運んでいる
明らかに重そうなそれは、中身が何なのか全く分からない
分かるのは、ギュウ君が力持ちなことくらいだ
「そう言えば、ギュウ君の主な仕事って何?」
「俺は下っ端だから、荷物運びがメインかな。1日大量の荷物を教会に運んだり、逆に教会からの荷物を運んだりしてる。」
「"教会からの荷物"?それって、中身は何が入ってるの?」
「さあ?俺は運んでるだけだからな、中身は何なのかは把握してないな。でも、小麦粉の袋を担いだ時と同じ感触がするんだよな。なんだろうな?」
(小麦粉…?一度教会に入った小麦粉を、教会から出すわけないし…。何だろう?)
何故か妙に引っかかる
別に気にする事じゃないはずなのに、何だかモヤモヤする
きっと、それが何か知らないから
だから気になるんだ
そうだ、そうだ
別に…嫌な予感とかじゃ、ない………?
だけど、それが何なのか突き止めようとしている自分がいた
きっと良くない
詮索したら、きっとまずい
でも、気になってしまったからには知りたいと無駄に好奇心を出してしまう
無言で作業に取り組むと、どうしても他のことを考えてしまう
悪い癖だ
普段口に出さない分、心の中での私は大変お喋りで困る
疑問に思ったことなんか勝手に自己解決して、誤解して結局空回りする
分かってるならやめればいいのに、人と言うものはそう簡単には変わることはできないみたいだ
口は動くのに、肝心の声が出なければ無意味で
機会を失っては、嘆いてる
言えばよかっただなんて、何回想っただろうか?
今も…無言で作業しているせいでこんな事を考えてしまっている……
「ふうぅ~」
「疲れたか?休んでもいいんだぞ。」
「いや…疲れた訳じゃないんだけど、無言だとちょっと……」
ブツブツとよく聴き取れないだろう言い方をしてしまう私は、まるで駄々をこねる子どもみたいだ
そんな私に、くしゃっと笑みを見せては「そうか」と私の態度に小刻みに肩を揺らした
「最近クリスチャンとか言う人が、この教会に興味があるみたいで出資の話が出てるらしい。相当お金持ちで、日本の教会に関心があるんだって。」
「へぇ~、クリスチャンって名前から信仰がありそう。私ももっとそれっぽい名前だったら泊がつくのにね」(私なんて漢字にしたら萵苣になりかねない…。)
「"ちさ"って名前可愛いと思うけどな…。」
「ギュウ君は優しいからそう言ってくれるけど、間に"い"入れたらちいさになるし、二文字って…ねぇ?」(だいたい三文字、四文字な気がする)
名前は平凡で、ありきたりでいいからもう少しまともなものが良かったな…
それこそ、花子とかの方が愛らしさってもんが出て良いじゃない?
逆に覚えやすくて良いかもしれない
"花子"………良いな…
漢字も簡単だし
あえて華を使っても良いかも
「そんなこと言ったら、俺はどうなる。漢字で書いたら牛になるぞ?それこそ変だろ。」
「そお?"岌"って漢字もあるじゃん。山の高いことをいう字、ギュウ君ってちょっと山に似てるかも」
「山?どこがだよ。」
「こう…どっしりしてて、寛大で落ち着いてる感じとか?でも、なんとなくかな」
ほら、今だって本来なら話さなくていい会話までしてくれるじゃん
優しい彼の性格は、自然を集めた山の様におおらかで、でもしっかりとしている
毎日毎日仕事をして、こうやってシスターの仕事の手伝いも率先して行う
たまに彼を見かけることがあるけど、大抵大きな袋を担いで運んでいる
明らかに重そうなそれは、中身が何なのか全く分からない
分かるのは、ギュウ君が力持ちなことくらいだ
「そう言えば、ギュウ君の主な仕事って何?」
「俺は下っ端だから、荷物運びがメインかな。1日大量の荷物を教会に運んだり、逆に教会からの荷物を運んだりしてる。」
「"教会からの荷物"?それって、中身は何が入ってるの?」
「さあ?俺は運んでるだけだからな、中身は何なのかは把握してないな。でも、小麦粉の袋を担いだ時と同じ感触がするんだよな。なんだろうな?」
(小麦粉…?一度教会に入った小麦粉を、教会から出すわけないし…。何だろう?)
何故か妙に引っかかる
別に気にする事じゃないはずなのに、何だかモヤモヤする
きっと、それが何か知らないから
だから気になるんだ
そうだ、そうだ
別に…嫌な予感とかじゃ、ない………?
だけど、それが何なのか突き止めようとしている自分がいた
きっと良くない
詮索したら、きっとまずい
でも、気になってしまったからには知りたいと無駄に好奇心を出してしまう
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
