235 / 333
236
しおりを挟む
家に帰ったら春さんが既に帰っていた
そりゃそうか、だってもう夜中だもん
「どうしたの、びしょ濡れじゃない!?あんたね、ちーちゃんが風邪引いたらどうすんのよ!」
「知らん。風邪を引いたら病院行けばいい。」
「そー言う問題じゃないでしょう‼やっぱ頭湧いちゃってんじゃないの?会話も成立しやしない。」
「会話なら成立しているだろう。腹筋割って話してやってんだ、感謝しろよ。」
「なんで筋トレしてんのよ。腹割ってでしょ!おちょくるのもいい加減にしなさいよ、昆布頭!!」
相変わらず、この2人が揃うと夫婦喧嘩が止まらない
私は平気ですと言おうとして、まさかのくしゃみが出た
11月に海ではしゃぐもんじゃ無いと思い知らされた
お風呂で塩まみれの髪の毛を洗った
若干固まりつつあって、うねって絡まる私の髪の毛を更に最悪な状態にしていた
「夕飯前にお風呂入っておいで」と春さんに促されて入ったけど、朔夜さんも濡れて寒いだろうからなるべく早く済ませようと急いだ
でも、お風呂場までも2人の声が聴こえた
(まだ喧嘩してるのかな…)
春さんの叫びに近い声とそれを煽るような言い方の朔夜さんの反論が、お風呂内を反響している
「久しぶりに外出たと思ったら、まーたしょうもない事して。そんなんなら、もう小説家なんて辞めなさいよ。」
「女装してくっさい男と酒飲んでるオカマに言われたくない。俺は仕事の為に外に出たんだ、何が悪い。」
「アタシはちゃんと稼いでる。あんたはどうなのよ、え?ちっさい仕事しか回ってこない、それに書けないんでしょう!だったら辞めちゃいなさいよ。」
「仕事は仕事だ。大きいも小さいもない。額が違うからって自分を棚に上げるなよ。お前なんか酒の力がなかったら一銭も稼げねぇだろ!」
「努力が報われないからって八つ当たりしないでくれない?見苦しいし、みみっちいわ。なんて穴の穴の小さい男。」
「"八つ当たり"じゃない、事実だ。それに俺はいつでも本気で真面目に仕事に取り組んでる、BIGサイズでメガ盛りくらいな。チャラチャラして男に尻振ってるような誇れない仕事してる奴に、言われたかねーんだよ!」
何だかヒートアップしてる気がする…
早々に切り上げて、お風呂場を出た
(春さん、そんな事言わないであげて…)
何故だか、物凄く擁護したくなる気持ちになった
春さんの言い分も分かるし、朔夜さんの言い分も分かる
人は夢のために頑張る
最初から最後まで完璧にこなせる天才なんてごく僅かで、その一握りに近づきたくて必死に藻掻く
それでも成功する人物だって限られていて、でも夢を諦めたくなくって悩んで苦しんでる
朔夜さんの気持ちが全て丸ごと分かると言ったら嘘になる
本当の事は本人しか知り得ない
でも、共感…出来る気がした
「春さん!あの…朔夜さんは、次回作の構築の為に外に出ましてですね…。そらから…もう、粗方内容も出来てるみたいですよ?…」
「ちーちゃん…。あのね、この大食い穀潰しの事を庇いたい気持ちは2%位は分かるわ。でもね、髪の毛はちゃんと乾かないとダメよ。」
「あ…急いでたのもで、」(つい…)
「せっかく温まったのに、風邪引いちゃうでしょ?向こうでドライヤーしてあげる。取り敢えず、話は後。」
最後に言った言葉、"話は後"は…きっと朔夜さんに向けて言ったんだと思う
「行こう。」と私の手を取る春さんは、ちょっと怒っているように見える
後ろを振り返って朔夜さんを見てアイコンタクトを送った
ここは任せろみたいな感じに出来たかどうかは定かではないが、激戦化を未然に防いだんだ
この拙い、不出来なウィンクで、この私の心情を悟ってくれや
「春さんごめんなさい。せっかく借りた洋服、海水まみれにしてしまいました…」
「いーのいーの、どうせあんの馬鹿のせいでしょ。本当にごめんね、今日1日疲れたでしょ?」
「疲れてないと言えば偽証になりますが…今まで行ったことのない場所に行くことができて、思いの外楽しかったです」
「断りきれなかったんでしょ?ちーちゃん優しいものね。あんな人の都合無視して振り回す奴大ッ嫌い。あの牛野郎に代わって謝るわ。」
そんな事しなくていいのに
春さんも朔夜さんも、顔を合わせればいつも喧嘩ばかりしてるから、お互いにお互いを誤解しているんじゃないかな?
ちゃんと、穏やかに話し合えばいいのに
そりゃそうか、だってもう夜中だもん
「どうしたの、びしょ濡れじゃない!?あんたね、ちーちゃんが風邪引いたらどうすんのよ!」
「知らん。風邪を引いたら病院行けばいい。」
「そー言う問題じゃないでしょう‼やっぱ頭湧いちゃってんじゃないの?会話も成立しやしない。」
「会話なら成立しているだろう。腹筋割って話してやってんだ、感謝しろよ。」
「なんで筋トレしてんのよ。腹割ってでしょ!おちょくるのもいい加減にしなさいよ、昆布頭!!」
相変わらず、この2人が揃うと夫婦喧嘩が止まらない
私は平気ですと言おうとして、まさかのくしゃみが出た
11月に海ではしゃぐもんじゃ無いと思い知らされた
お風呂で塩まみれの髪の毛を洗った
若干固まりつつあって、うねって絡まる私の髪の毛を更に最悪な状態にしていた
「夕飯前にお風呂入っておいで」と春さんに促されて入ったけど、朔夜さんも濡れて寒いだろうからなるべく早く済ませようと急いだ
でも、お風呂場までも2人の声が聴こえた
(まだ喧嘩してるのかな…)
春さんの叫びに近い声とそれを煽るような言い方の朔夜さんの反論が、お風呂内を反響している
「久しぶりに外出たと思ったら、まーたしょうもない事して。そんなんなら、もう小説家なんて辞めなさいよ。」
「女装してくっさい男と酒飲んでるオカマに言われたくない。俺は仕事の為に外に出たんだ、何が悪い。」
「アタシはちゃんと稼いでる。あんたはどうなのよ、え?ちっさい仕事しか回ってこない、それに書けないんでしょう!だったら辞めちゃいなさいよ。」
「仕事は仕事だ。大きいも小さいもない。額が違うからって自分を棚に上げるなよ。お前なんか酒の力がなかったら一銭も稼げねぇだろ!」
「努力が報われないからって八つ当たりしないでくれない?見苦しいし、みみっちいわ。なんて穴の穴の小さい男。」
「"八つ当たり"じゃない、事実だ。それに俺はいつでも本気で真面目に仕事に取り組んでる、BIGサイズでメガ盛りくらいな。チャラチャラして男に尻振ってるような誇れない仕事してる奴に、言われたかねーんだよ!」
何だかヒートアップしてる気がする…
早々に切り上げて、お風呂場を出た
(春さん、そんな事言わないであげて…)
何故だか、物凄く擁護したくなる気持ちになった
春さんの言い分も分かるし、朔夜さんの言い分も分かる
人は夢のために頑張る
最初から最後まで完璧にこなせる天才なんてごく僅かで、その一握りに近づきたくて必死に藻掻く
それでも成功する人物だって限られていて、でも夢を諦めたくなくって悩んで苦しんでる
朔夜さんの気持ちが全て丸ごと分かると言ったら嘘になる
本当の事は本人しか知り得ない
でも、共感…出来る気がした
「春さん!あの…朔夜さんは、次回作の構築の為に外に出ましてですね…。そらから…もう、粗方内容も出来てるみたいですよ?…」
「ちーちゃん…。あのね、この大食い穀潰しの事を庇いたい気持ちは2%位は分かるわ。でもね、髪の毛はちゃんと乾かないとダメよ。」
「あ…急いでたのもで、」(つい…)
「せっかく温まったのに、風邪引いちゃうでしょ?向こうでドライヤーしてあげる。取り敢えず、話は後。」
最後に言った言葉、"話は後"は…きっと朔夜さんに向けて言ったんだと思う
「行こう。」と私の手を取る春さんは、ちょっと怒っているように見える
後ろを振り返って朔夜さんを見てアイコンタクトを送った
ここは任せろみたいな感じに出来たかどうかは定かではないが、激戦化を未然に防いだんだ
この拙い、不出来なウィンクで、この私の心情を悟ってくれや
「春さんごめんなさい。せっかく借りた洋服、海水まみれにしてしまいました…」
「いーのいーの、どうせあんの馬鹿のせいでしょ。本当にごめんね、今日1日疲れたでしょ?」
「疲れてないと言えば偽証になりますが…今まで行ったことのない場所に行くことができて、思いの外楽しかったです」
「断りきれなかったんでしょ?ちーちゃん優しいものね。あんな人の都合無視して振り回す奴大ッ嫌い。あの牛野郎に代わって謝るわ。」
そんな事しなくていいのに
春さんも朔夜さんも、顔を合わせればいつも喧嘩ばかりしてるから、お互いにお互いを誤解しているんじゃないかな?
ちゃんと、穏やかに話し合えばいいのに
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
