逍遙の殺人鬼

こあら

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「いや~、美味しかったね。お腹いっぱい、お腹いっぱい。」

「美味しかったですね!場所が違うと、やっぱりいつも以上に美味しく感じますね」

「朝から良い気分だわ。今日は最終日だし、思う存分楽しんじゃって。」

お腹を撫でながら満足げにテラスから移動する
大変美味しく味わわせて頂きました朝食とテラスに感謝、感謝

(ご飯は美味しかったけど…)
やっぱり気になったのは、ジャンさんだった……

「美味しかったね。」

「うん…、そうだね!気持ちの良い朝になった」

「にしてはって感じだったけど、平気?」

「…それは君にバカにされたからかな」

「してない、してない。呼吸です。」

「一度診療の方を勧めるわ」









みんなでテラスを出て、ジャンさんの部屋に集まった
昨日の収穫について話すんだとかで、私とギュウ君もほぼ強制的に連行される

やっぱり私や春さんの部屋と同じような感じだった
部屋の中は汚くて、服なんかが散らかってると思っていた
でも、そんなことなくて、逆に使用感が感じられない部屋だった
(ベッドも、一度も寝てないみたいに綺麗………。)

「昨日は本当にお疲れさま、2人ともね。データーを確認したけど、しっかりコピー出来てたわ。」

「よかった…。やったねギュウ君」

「それで今日だけど、2人は昨日頑張ってくれたから思っきし楽しんでくれていいわ。ただし、ハメは外しすぎないように。ベルト並に気を引き締めてね。」

「食べ終わった後みたいに締めます!」

「何言ってるだ、食べ終えあったら普通ベルト緩めるだろ?」

ギュウ君にそう言われて、確かに…と反応した
「まぁ、普通に楽しんで」と笑って言う春さんの横に、スマホを見るジャンさんが見えた
何も発しないジャンさんは、いつも通りと言えばいつも通りだ
元々話すような人じゃ無いし…と心に言い聞かせた

ギュウ君が春さんとジャンさんも今日はパーティーを楽しむのか聞くと、お互いやることがまだ残っていると返答が返ってきた
2人はまだやることが残っているのに、私とギュウ君だけ楽しむのは…とギュウ君の顔を見た
彼も同じように思っていたのか、「俺たちも手伝いますよ。」と持ち掛ける
首を横に振って「ううん」と断られてしまった

「大人の事情よ。」

「でも…、何もしないって言うのは…。」

「じゃぁ、あなたドレス着てくれる?」

「えぇ⁉︎」

「”えぇ⁉︎”じゃ無いわよ。まさか、ギュウ君にそんな趣味があったなんて知らなかったわ。」

そんな言葉を聞いて、平然としていられる訳もなく、ギュウ君は顔を真っ赤にして「いえ…」とか細い声で言った
ま、そうなりますよね……

何もしなくて良いと言われると、逆に何かしたくなる心理…
みんな一度は感じたものじゃ無いかな?…

「どうしようか…」と隣に居るギュウ君に聞いてみた
「どうしようかね…。」と私と同じように困っている様子の彼は、本当にどうしようかといった顔をしている
2人近づいて、小さく「何かしいことある?」って聞いてみるが、やはり何も出てこなかった
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