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5 「…穴があったら入りたい…。」
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っよ、とまた勢い良く飛ぶ
「んうっ…!!」
「…。」
震える体を見て、担ぎ上げた体勢から抱き寄せる形へと変えていった
体に体重をかけ、彼の右手が背中に、左手が太もも裏にあるのが分かった
私は落ちないように両腕を雪さんの首元に絡めて必死にしがみついた
「おい」
「っな、なに⁉どうしたの?」
私はまだ彼にしがみつき、目蓋をこれでもかとしっかりと閉じていた
安全バーのないアトラクションになど恐怖しか感じない
今まさにそんな感じ
「もう着いたんだけど?」
「…。」
ゆっくりと目蓋を動かし空中ではないことを確認した
っほ、っと一息つく
(やっと終わった…。)
「それで?いつまでくっついてんの?」
淡々と言い顔を見合わせる
(くっつく…?)
見合わせた顔から彼の首元へと目線をずらし、今もなおしっかりと彼にしがみついていることに気づく
顔をッポっと赤らめながら首元に絡めた腕を緩め彼から離れた
「…っ、い、いや、思わず…」
明らかに動揺しています
すいません!っと全力でヘドバン謝りをした
「花穂さんは悪くありません。人さらいまがいの行動をとった雪さんが悪いのです。」
クロさんは冷めた目で雪さんを見る
「でも、…私も、しがみつきましたし…。」
恥ずかしさでうつむく私を見て雪さんは口を開く
「まぁそんな気ぃ落とすな。俺もお前のでけぇー胸の感触味わったし、お互い様ってことで」
「…。」 「…。」
一気に周りの空気が冷める
「貴方は…、そういうことは思うだけにしてください!声に出さない‼」
「こいつ意外と持ってんだよ」
雪さんは胸の前で両手を上下に動かしジェスチャーする
「…穴があったら入りたい…。」
首元にしがみついたことより何倍もの恥ずかしさに、地べたに座り込んで両手で顔を隠す
「恥ずかしいことねぇよ。誇って良いんだぞ」
やめなさいと言うクロさんを無視して、私の肩をポンポンと軽く叩く
「…もう、先進みましょう…。」
(この微妙な空気の中から早く出たい…)
地面に座り込んだままの私に、スっと手を出して立てるか?と私と腕を引き寄せる
こちらですとクロさんの案内でエレベーターへと向かう
建物の屋上に居たらしくエレベーターで目的地に行くみたいだ
「降りるならはじめから下から入った方が早かったんじゃ」
「上がんだよ」
エレベーターの操作ボタンを押すのではなく、階数表示用のパネルに手を伸ばし人差し指で28となぞる
ガタンっと音を立てエレベーターは動きはじめ、上へ上へと上がる
「ありえない…」
呆ける私の腰に腕を当てぐっと自分の方に引き寄せる
「っな、」
驚きを隠せない私の顔を見て大丈夫だから騒ぐなと言いエレベーターの扉が開く
また顔を赤くしながらどういうことなのかと説明を求めて雪さんとクロさんの顔を交互に見る
が、答えてくれることはなくエレベーターの先へと腰元にある男らしい腕が後押しし進む
先ほどの静けさとは裏腹に一気に人の会話という会話が飛び交いどんな話をしているかわからないほどざわめきで溢れかえっていた
部屋内にいる人たちは全員黒シャツ・黒ネクタイに黒スーツと全身黒ずくめだった
その中には人型ではない者も居て顔が鬼のような見た目だったり、口が裂けていたり、悪魔のような顔をしていたりと頭の中に怖いの言葉以外出てこない
「…。」
騒ぐなと言われたことを思い出し、雪さんの服を震える手で掴み視線を下に落とす
「俺がついてる」
「っ…。」
その言葉で少し震えが弱まった気がした
(大丈夫…、雪さんがいるから…大丈夫)
「おい」
ドスのきいた声でスキンヘッドにタトゥーが顔中に彫られているイカツイ見た目の男に呼び止められ、雪さんの肩を掴まれる
「んうっ…!!」
「…。」
震える体を見て、担ぎ上げた体勢から抱き寄せる形へと変えていった
体に体重をかけ、彼の右手が背中に、左手が太もも裏にあるのが分かった
私は落ちないように両腕を雪さんの首元に絡めて必死にしがみついた
「おい」
「っな、なに⁉どうしたの?」
私はまだ彼にしがみつき、目蓋をこれでもかとしっかりと閉じていた
安全バーのないアトラクションになど恐怖しか感じない
今まさにそんな感じ
「もう着いたんだけど?」
「…。」
ゆっくりと目蓋を動かし空中ではないことを確認した
っほ、っと一息つく
(やっと終わった…。)
「それで?いつまでくっついてんの?」
淡々と言い顔を見合わせる
(くっつく…?)
見合わせた顔から彼の首元へと目線をずらし、今もなおしっかりと彼にしがみついていることに気づく
顔をッポっと赤らめながら首元に絡めた腕を緩め彼から離れた
「…っ、い、いや、思わず…」
明らかに動揺しています
すいません!っと全力でヘドバン謝りをした
「花穂さんは悪くありません。人さらいまがいの行動をとった雪さんが悪いのです。」
クロさんは冷めた目で雪さんを見る
「でも、…私も、しがみつきましたし…。」
恥ずかしさでうつむく私を見て雪さんは口を開く
「まぁそんな気ぃ落とすな。俺もお前のでけぇー胸の感触味わったし、お互い様ってことで」
「…。」 「…。」
一気に周りの空気が冷める
「貴方は…、そういうことは思うだけにしてください!声に出さない‼」
「こいつ意外と持ってんだよ」
雪さんは胸の前で両手を上下に動かしジェスチャーする
「…穴があったら入りたい…。」
首元にしがみついたことより何倍もの恥ずかしさに、地べたに座り込んで両手で顔を隠す
「恥ずかしいことねぇよ。誇って良いんだぞ」
やめなさいと言うクロさんを無視して、私の肩をポンポンと軽く叩く
「…もう、先進みましょう…。」
(この微妙な空気の中から早く出たい…)
地面に座り込んだままの私に、スっと手を出して立てるか?と私と腕を引き寄せる
こちらですとクロさんの案内でエレベーターへと向かう
建物の屋上に居たらしくエレベーターで目的地に行くみたいだ
「降りるならはじめから下から入った方が早かったんじゃ」
「上がんだよ」
エレベーターの操作ボタンを押すのではなく、階数表示用のパネルに手を伸ばし人差し指で28となぞる
ガタンっと音を立てエレベーターは動きはじめ、上へ上へと上がる
「ありえない…」
呆ける私の腰に腕を当てぐっと自分の方に引き寄せる
「っな、」
驚きを隠せない私の顔を見て大丈夫だから騒ぐなと言いエレベーターの扉が開く
また顔を赤くしながらどういうことなのかと説明を求めて雪さんとクロさんの顔を交互に見る
が、答えてくれることはなくエレベーターの先へと腰元にある男らしい腕が後押しし進む
先ほどの静けさとは裏腹に一気に人の会話という会話が飛び交いどんな話をしているかわからないほどざわめきで溢れかえっていた
部屋内にいる人たちは全員黒シャツ・黒ネクタイに黒スーツと全身黒ずくめだった
その中には人型ではない者も居て顔が鬼のような見た目だったり、口が裂けていたり、悪魔のような顔をしていたりと頭の中に怖いの言葉以外出てこない
「…。」
騒ぐなと言われたことを思い出し、雪さんの服を震える手で掴み視線を下に落とす
「俺がついてる」
「っ…。」
その言葉で少し震えが弱まった気がした
(大丈夫…、雪さんがいるから…大丈夫)
「おい」
ドスのきいた声でスキンヘッドにタトゥーが顔中に彫られているイカツイ見た目の男に呼び止められ、雪さんの肩を掴まれる
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