彼は死神

こあら

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14 「教えましょうか?彼の過去。」

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「お待たせしました。」


「サイズの方大丈夫でしたか?」


「はい、ぴったりでした。」




「…。服…」


「クロさんが用意してくれました。どうでしょうか」



「うん。似合ってる」


、その言葉に私は喜びを隠せなかった

黒いワンピースに首元にある白いリボンがアクセントになていてとてもかわいい



「それでは、早速まいりましょう。」


「…」


「行きますよ!」


「っあ、お、おう」


家から出るとセツさんは優しくお姫様抱っこをし審問会へと向かった









「…。」



「怖い?」


「怖くないと言えば、嘘になります。…でも、セツさんがいるから平気な気がします。」


「…。」


「も、もちろん、クロさんも!」


「いえ、私は別に。」


「残念だったな!クロ‼」


「幼稚ですね。」




エレベーターの扉が開き昨日と同じくざわめきが響く部屋が顕わになる


「大丈夫か?」


「もしもの時は支えてくれますか?」


「当たり前だ」


私は自らの足でエレベーターを降りた

部屋に居る死神という死神の視線を一気に浴び後ずさるが、後ろから大丈夫だと腰元にたくましい腕で支えられる


意を決して前へゆっくりと進む


皆近寄りはしないものの、明らかに異質な存在の私を白い目で見ていた



震える足を止めずに受付へと向かう





「おや!昨日のお嬢さんではありませんか。今日はまた雰囲気が違いますね。」


「眼鏡さん。」


「もしやこれは、やりました?」


「やる?」


「眼鏡てめぇ!いらんこと言うな‼」


「おや?手出さなかったんですか?」


「手?」

なんのこと?と分からずにいると眼鏡さんが近づいて来る



「彼とする際は、入れる前に少し強めに握って行うとよいですよ。」


「する?握る?なにを握るんです?」

「おい!」



「それは勿論、体と体のみだら…」

その瞬間、っばっと両耳をセツさんの手によって塞がれる

その間も眼鏡さんは話し続けるが私は聞くことができない





セツさん」

上を向いてセツさんの顔をみる

そんな私にと、分かるようにゆっくりと口を動かす




っぱ、っと両耳を塞いでいた手を離すと眼鏡さんの話は終わっていた




「まぁ、こうすれば彼も喜ぶでしょう。」


「そんなえぐい話は聞かせられません」


「妙に生生しかったです。」

呆れるセツさんにげんなりするクロさん



「そうですか?大事なことですよ。いいモノ持ってるんですから、それを使って、こう挟んで…」


「まじやめろって‼」

必死に止めに入るセツさんの顔は少し赤く見えた

えぇ~っと口を尖らせる眼鏡さん



「こんなに主張が激しいモノを持ってるんですから、君も想像くらいはしたでしょう。」


っあ、こっち?っと両手を前にぐーぱーぐーぱーさせた



「下の話をしに来たんじゃねぇよ!審問会‼」


「つれないなー、そんなこと言って。君ちゃんと抜いてるの?」

はい、と手続き書類を渡してくる


「余計なこと言うな!」

怒りながら書類を取り記入し始める

私は待合椅子に座りセツさんが書き終えるのを待った





っす、と隣に座ったのは眼鏡さんだった


「お嬢さんは彼の何なのかな?」

笑顔のまま聞かれる


「何って、ただ保護してもらってるだけで、特に特別な何かでは…」


「ほぉ。でもお嬢さんは彼のことが好きみたいだね。」


「なんでそれを⁉」


「分かりますよ。お嬢さん彼しか見えてないって感じですから。」


「っそ、んなことは…セツさんのこと全然知らないから、…もっと、知りたいなって…思ってるだけで」


「教えましょうか?彼の過去。」


「知ってるんですか?」


「えぇ、彼を狩ったのは私ですから。」






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