彼は死神

こあら

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21 「あの、シュンさんにお願いがあるのですが…。」

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「主。」


「クロ、分かったか?」


「はい。分かりましたよ。」

案内しろと言うと、2人は動きはじめる
















「んっ…、」

コンコンっとドアのノック音で目覚める


ガチャ、っとドアが開く



「おはよう、花穂カホ。よく眠れたかい?」


「シュンさん…、おはようございます。」


「朝食の前にお風呂に入るといいよ。」


「はい…。」




服を脱ぎお風呂場に入る

つまみをひねり、上から大量のシャワーが流れ落ちる


シャンプーの容器に手を伸ばしポンプを押し液体がドロッと出る

セツさんの使ってるシャンプーの匂いが消えちゃう…)



自分からここに来るって決めたはずなのに、考えることはセツさんのことばかり



「我慢は、得意な方だったのにな…」











花穂カホ、朝食はもうできてるよ。さぁ、座って。」


「はい…。」


テーブルの上には等間隔に切られたフランスパン、オムレツ、数種類のジャム、フルーツの盛り合わせにミネストローネが用意さえていた



「さぁ、食べよう。足りなけば追加で持ってこさせるよ。」


「いただきます…」


私は一切れのパンにいちごジャムを塗って食べた



「おいしいです。」



「それはよかった。いっぱい食べてね。」



前向きに座るシュンさんは微笑みながら姿勢よく朝食を食べている


(地べたに座って食べてたな…)

やっぱり思い出してしまう



「今日の予定だけど、午前はウエディングドレスを決めてもらって午後はそのまま式を挙げるよ。」


「今日、…ですか?」


「うん。早い方がいいでしょ。残念だけど花穂カホには家族がいないから付添人なんかはいらないだろ。その分スムーズに式を挙げられるよ。」


「早すぎで…はありませんか?」


「僕は12年も待ってたんだ。むしろ遅すぎるくらいだよ。」


「…。」


「試着場には彼女が案内するから、なにかあれば彼女か僕を呼ぶといいよ。」


「…分かりました。」


「こちらです、花穂カホ様。」


女の人に案内されドレスが沢山置いてある部屋にたどり着く



「こんなに沢山…」


花穂カホ様には、この中から式で着用するウエディングドレスを選んでいただきます。」


「結婚…」


「式を挙げましたら初夜にございます。」


「初夜…」


「シュン様と1つになるのでございます。」


「でも、私…」


「ご心配する必要はございません。シュン様がリードなさいますので。」



まずはこちらから、っとドレス選びをはじめる











「では、ご試着ください。」


試着するため、小部屋に入りドレスを着る


裾にパールが散りばめられ肩が大胆に開いたデザイン
胸元には花柄が刺繍され、肌触りもよく都ても綺麗なドレス


鏡に手を添え下から上へと自分の姿を確認する



セツさんがこの姿を見たら、なんて言うのかな)


綺麗?

素敵?

それとも似合ってるって言ってくれるかな






「素敵です、花穂カホ様。そのまま髪の毛とメイクの方を致します。」


メイクアップ室へ移動する





目元に薄くアイシャドウを入れピンクがかった色味のリップを塗る








花穂カホ様、できました。シュン様をお呼びいたします。」


女の人がシュンさんを呼びに部屋を出ると、私は肩の力が抜け魂が抜けたかのように崩れる


「私、…結婚、するんだ。」


セツさん…)


こんな時でも脳裏に浮かぶのはセツさんだった

「…。」



その時ガチャッ、っと扉が開く


花穂カホ‼すごく綺麗だ。君は最高の女性だよ!君のためなら、なんでもできる。」


(なんでも…)


「あの、シュンさんにお願いがあるのですが…。」



最後の望みとしてシュンさんにお願いをする



花穂カホそんなことしたらもう、元には戻らないよ。」








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