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第三十三話 「ジュンブライトの名前の由来」
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「王子。今日は何の日だと思いますか?」
ルクトさんが、笑顔でジュンブライトにたずねてきた。
「ええっと、今日は11月11日だろ?ミッキーの誕生日だ。」
違います。ミッキーは、11月18日生まれですよ~。
「あ、わかった!俺の誕生日だ!」
すっご~い!ポッキーの日じゃん!
「お誕生日、おめでとうございます!ジュンブライトお兄様っ。」
「おめでとう。」
ジュンブライト、32歳になるんだねっ。
「なぁ。いつも思うんだけどさぁ。」
いつも思う?
「あぁ。「ジュンブライト」って、6月の花嫁さんのことじゃん。けど、なんで母さんは、そんな名前、付けたのかな?」
「わたくしもそう思います。」
えっ、ルクトさんもですか!?
「はい。お妃様が名付けて、理由を聞かないまま、天国へと行ってしまったのです。」
ルクトさんが、しゅんと、顔をした。
「きっと、医師がボケて、女の子ですよって言われて、名前は「ジュンブライト」って用意して、予定日に生まれたけど、実は男の子だったとか!?」
マドレーヌちゃん、そんなことはないっしょ。
「いいえ。お腹の中を調べたら、最初っから男の子でしたよ。」
そうなんだぁ。私の名前は、おばあちゃんの名前から、取ったって、小学生のころ、お母さんが言ってたんだ。
「じゃあ、過去に行きましょう。」
へ?ルクトさん、今なんて・・・・・・。
「過去に行きましょう。」
えぇ~!?そんなの、ドラえもんみたいに、タイムマシンとか、ないですよ。
「それがあるのよ。」
リリアさんが、リングみたいなのを、みんなにくばった。
リングをはめると、そのリングの画面には、「0」の数字がうつっている。
「これ、なんなんだ?」
ジュンブライトが、リングを指さした。
「これは、タイムリングっと言って、好きなように、過去と未来に行けますよ。」
「すごいですぅ!」
マドレーヌちゃんたら、もうはしゃいでいるよ。
かわいい。
「じゃあ、32年前と、セットしてください。」
はい。えっと、32っと。
「おしたよ、ルクトさん。」
「みなさん、準備はよろしいですか?」
「はいっ。」 「おう!」 「えぇ。」
「じゃあ、32年前に出発!」
ルクトさんが、ピッとボタンを押すと、私達がシュッと消えた。
う・・・・・・うわー!
-32年前ー
「おい、起きろ!」
う・・・・・・う~ん。誰?私の体、押してるの。
「俺だよ、俺!」
うわ!ジュンブライト!びっくりしたぁ。
それに、ここどこ?
ジュンブライト達みたいに耳がとんがっている人達が、野菜を売ったり、子育てしたり、馬車に乗ったりしているけど。
「ここが、32年前のヴァンパイア界です。」
え~!?じゃあ、人間界では、
松田聖子とか、有名なアイドルが増えたり、パンダがもう、有名になってるの~!?
「えぇ。」
リリアさんが、うなずいた。
ところで、お城はどこ?
「もう、近くだ。」
でっか!まるで、ディズニーランドの、シンデレラ城みたーい!
「感動するなっ。さぁ、お城の中に入ろうぜ!」
うんっ。
-歩いて40秒ー
「俺んちに到着!」
大きな扉の前に、家来が2人いるよ~。
「大丈夫!俺が家来に化けてやっから!」
ジュンブライトが二カッと笑いながら、指をカチッと鳴らして、強い風がピューと吹き出した。風が吹き終わった後、ジュンブライトは家来さんになっていた。
「どうだ?」
うわぁ~。そっくりだよ~。顔も、服も、全部そっくり~。
って、私達はどうするの?
「化けないで、俺と一緒に来い!」
「どうやってですか?」
「う~ん・・・・・・あ!」
ジュンブライト、何かひらめいた?
「あれだ!」
ジュンブライトがびしっと指さした方は・・・・・・。
「馬車!?」
リリアさんが大きな声を上げて、驚いた。
「あぁ。馬車をぬすんで、そんまんま、お城の門を通りぬけるんだよ。」
「なるほど~。」
ルクトさんが何度も何度もうなずいた。
「ナイスアイデア!」
マドレーヌちゃんがとびっきりの笑顔でピースした。
「私も。賛成だわ。」
「真莉亜は?」
ジュンブライトが私の方を振り向いた。
私、無理無理無理~!だって、人の馬車をぬすみ乗りするなんて、そんなのできません!
すると、ジュンブライトが、後ろを向いた。
「じゃあ、俺達で行くから、真莉亜はここにいて。」
あー!やっぱ、行きます、行きます!
「ついて来い。」
わかりましたぁ。
私達は馬車のところまで行った。
ジュンブライトが、辺りをキョロキョロ見わたしている。
「誰も見てないな。馬車の持ち主は、どっか行ってるし。よし!みんな、乗れ!」
私達は馬車に乗った。
「走れ、風のようにブルズアイ!」
それ、トイストーリーでは?
パン!
「ヒヒーン!」
馬が鳴き始め、パカ、パカと足音を立て、お城へと向かっている。
「もう少しで俺んちに入るぞ!おい、ゆっくり歩け。」
ジュンブライトにあやつられたように、馬はゆっくり歩いた。
すごいね、この馬。
「門に着くわ。」
「おっしゃー!入るぞー!」
家来さん達は、けいかい心なく、門を通りぬけてもらいました。
ありがとうございまーす。
「お疲れ様です。」
ジュンブライトが言うと、家来さん達は警察みたいに、ビシっとポーズした。
かっこいい~。
「おーい!」
後ろから、男の人の声が聞こえた。
体型は太っていて、ひげが生えていて、ぼうしをかぶっていて、目が細かいおじさんが、はぁはぁと、息を切らして、門のところでひじをついている。
そんなおじさんを、家来さん達がかけよった。
「どうされましたか?」
一人の家来さんが、おじさんに声をかけると、おじさんは息を切らしながら、馬車の方を指さした。
「あの馬車、私のです!」
「なぬ!?」
家来さん達が、馬車の方を振り向いた。
「まずいです!」
ばれた!
「おい、おりろ。」
私達は、家来さんの言う通りに、馬車をおりた。
ジュンブライトは、家来さんのままだ。
もう一人の家来さん達は、ジュンブライト以外、私達の顔を不思議そうに眺めている。
「なんか、見知らぬ顔だなぁ。」
「確かに。子供もいるし。」
ジュンブライト、気づかれてないみたい。
「どこから来たんだ?」
ぎくぅ!
「未来から来ました。」
ルクトさんが言うと、家来さんは二人、一緒に首をかしげた。
「未来?はぁ。そんなの、『ドラえもん』だ。」
「本当だって!見たらおしっこ、ちびるなよ!」
強い風が吹き始めて、ジュンブライトは元の姿に戻った。
「どうだ!」
ところが、家来さん達はもっーと、首をかしげた。
「・・・・・・誰?」
ジュンブライトは、お笑い劇みたいにコケた。
「ったく、過去の人はみーんな、ボケてんなぁ。紹介しよう!俺は未来のヴァンパイア界の王子、ジュンブライト様だ!よーく、覚えとくんだぞ・・・・・・。」
カチャ。
え!?手じょう?
「君達3人、たいほだ。」
え~!?なんでですか!?
「だって君達は、馬車をぬすんだり、未来からやって来たって、変なこと言うし。」
本当ですぅ!んじゃあ、証拠を見せてあげましょう!
私はパッと、スマートフォンを出した。
家来さん達はスマホを見て、まばたきしている。
「それ、なんというんだ?」
もう一人の家来さんが、スマホを指さした。
「これは、スマートフォンといって、未来のものすごーいケータイなんですよっ。」
私はスマホのメールのマークをタッチすると、家来さん達は「おぉ!」と、声を上げた。
見たか!未来の最新技術を!
「はーい。ぼっしゅう、ぼっしゅーう。」
一人の家来さんが、私のスマホを取った。
って、返してください!それ、正月のお年玉で買ったものなんです!
「未来のケータイって、うそでしょ?」
家来さんが、スマホをじろじろ見つめている。
「さぁ。さっさとろうやに行くぞ!あ、おじょうちゃんは、お城の中でおやつを食べましょうねぇ。」
「やった~!」
マドレーヌちゃん、いいなぁ。私もお城の中でおやつ食べたーい!
「お前はろうや行きだ!」
家来さんが、私の背中をドーンっと、押した。
そんなぁ。
☆
ろうやの中はせまいなぁ。
ろうやの中に入ったの、人生で初めて・・・・・・。
「真莉亜、じゃま!」
ジュンブライトが、私を強く押してきた。
だって、ろうやがせまいんだもん。あれ?ルクトさんとリリアさんは?
「私達はここよ。」
隣から、声がした。
あ!ルクトさん達、隣にいたんだ。
「えぇ。はぁー、王子が馬車をぬすむって言ったから、こうなってしまいましたよ。」
「確かに。少しは反省しなさい。」
「んだとぉ!?」
ジュンブライトがルクトさん達にはむかった。
私はろうやの外を見た。
あーあ。なんで、未来から来たって、信じてくれなかったのだろ。
一生、32年後には戻れないだろ。
コトコトコト。
ん?なんか、足音が聞こえるぞ。
あ!家来さん!家来さんが手にもってるのは・・・・・・。
かぎ!もしかして、信じてくれたの!?
マドレーヌちゃんもいるし。ん?マドレーヌちゃんの後ろにいるのは、誰?
背が高くて、お腹が大きくて、優しい目をしてて、ドレスを着ている女の人。
もしかして、この人が!?
「母・・・・・・さん?」
ジュンブライトが驚いた。
やっぱり!ジュンブライトのお母さんだっ!
すると、家来さんが私とジュンブライトとルクトさんとリリアさんのろうやを開けた。
「ありがとうございます!」
私は大きく、頭をさげて、ろうやに出た。
「こちらこそ。未来から来たって言うことは知らず、こんなことをしてしまって・・・・・・。本当にごめんなさい!」
家来さんが、大きく頭をさげた。
「マドレーヌ、これは一体、どういうこと?」
「私がおやつを食べている時、おば様がやって来て、私が全て話したんですよ。そしたらおば様が、家来にかぎを開けるよう、たのんだんですよ!」
マドレーヌちゃんが、二カッと笑って、ピースした。
それより、ジュンブライトのお母さん、きれいだね。
うちのお母さんとは、大違いだよ。
「あなたが、人間の春間真莉亜様ですね。」
「あっ、はい!」
うわぁ、声、優し~い!
「そして、リリア様ですね。」
「えぇ。」
リリアさんはこくっとうなずいた。
「そして、おじいさんになった、ルクト。」
「久しぶりです、お妃様!」
「そして、息子となる、ジュンブライト。」
ジュンブライトのお母さんが言うと、ジュンブライトは目をうるうるして、お母さんに抱きついた。
「母さーん!会いたかったよぉ!」
ジュンブライト、まるで子供に戻ったみたい。
「私もですよ。」
ジュンブライトのお母さんは、笑顔になっている。
これぞ、きせきの母と子、初対面だねっ。
☆
ジュンブライトの家の中は、広いなぁ。
赤いレッドカーベットがあるし、王室もあるし、キラキラ輝いてるし。まるで、ホワイトハウスみたーい。
「未来って、そんなにすごいのですか?」
「あぁ!おまけに、3Dっていう、3Dメガネをかけると、映像が飛び出るのが、あるんだぜ!」
「へぇー。」
ジュンブライト、お母さんと会話して、うれしそー。
すると、扉をたたく音が聞こえた。
あ、ルクトさん!いや、32年前のルクトさんだ。
かわいい~。こんなしつじがいたら、恋人にしたいです♡
32年前のルクトさんが、クッキーをテーブルに置くと、本物のルクトさんは、にこっと笑った。
「ありがとうございます。」
ところが、32年前のルクトさんは、下を向いて、さっさと歩いて、ドアを閉めた。
「未来の自分は、あんなに、ふけていたのかぁ・・・・・・。」
あらら。未来の自分と過去の自分とのご対面で、ショックを受けたみたい。
「失礼なっ!」
あらら。ルクトさん、激怒しています。
未来と過去の自分に会うのは、とてつもなく、ウケます。
「あっ、私の名前は、まだお聞きしてないようですね。私はヴァンパイア界のお妃、レオンです。」
レオン・・・・・・いい名前ですね。
「ところでおば様。赤ちゃんのお名前はもう、決まりましたか?」
マドレーヌちゃんが言うと、レオンさんはため息をついた。
どうしたんですか?
「実はもう、2個しか考えていますの。でも、なかなか決まらなくて・・・・・・。」
1個目は、なんですか?
「裕次郎。」
がくっ。それ、昭和の大スターの名前じゃないですかっ。
「だってぇ、石原裕次郎の大ファンですの~♡」
レオンさん、ぶりっ子していて、乙女状態になっています。で、2個目は?
「ホームズ。」
がくっ。それ、ミステリー小説の主人公の名前じゃありませんかっ。
「私、実は本好きで、特にホームズが大好きで、かっこいいなぁと思って・・・・・・。」
レオンさん、ここはヴァンパイア界ですよ。裕次郎とか、ホームズより、もっとカッチョいい名前にしたらどうです?
「カッチョいい名前ね。・・・・・・ん~。」
しばらくして、レオンさんが、「あっ。」と声を出した。
「キン〇マン。」
がくっ。それはカッチョいいですけど、アニメの主人公の名前じゃありませんかっ。
「そうかしら~。アニメを観たら、かっこいいなぁと思って。」
ヴァンパイア界には、人間界のアニメがあるんですかっ。
知らなかったです。
「俺、ホームズがよかったなぁ。」
なんで?
「だって、カッチョイイもん!
あのう、これは、あんたの名前を決めてるんだよぉ。
「あっ!思いつきました!」
ちゃーんと、いい名前にしてくださいね。
「仮面ライダー1号。」
がくっ。てか、1号まで付けてるよ!
「2号は、二人目に付けていますわ。」
レオンさんったら、いい笑顔。
てか、二人目の名前、決めてるんすかっ。
すると、レオンさんは頭をおさえた。
「どうしたんですか?」
ルクトさんが声をかけた。
「頭がくらくらしますの。とっても。」
「それは大変です!今すぐ部屋に戻って、ねてなきゃ、だめですよ。」
「いいえ。平気ですわよ、ルクト。」
「母さん、そんなに無理しなくてもいいと思うぜ・・・・・・。」
ジュンブライトが声をかけたとたん、レオンさんは床にたおれた。
「母さん!しっかりしろ、おい!」
大きな声でジュンブライトが言っても、レオンさんは目覚めない。
「ルクトさん、この状況、覚えてますか?」
「はい。えっと、お妃様がたおれて、部屋に運んで、目がお目覚めになって、しばらくして、陣痛が来て、王子が生まれたのです。」
ん?まてよ。ここは、三十二年前の、何月何日だ?
私は大急ぎで走って、カレンダーがあるところへと向かった。
その私の背後には、マドレーヌちゃんとリリアさんが走っている。
「真莉亜!どこに行くのよ!」
「私、思いついたんです!ルクトさんのお話によると、しばらくして、陣痛が来て、ジュンブライトが生まれるって!そしたら今、三十二年前の何月何日だってことを思いついたんで、カレンダーがあるところに向かってるんです!」
「カレンダーがあるところといえば?」
マドレーヌちゃんの一言で、私は止まった。
リリアさんもマドレーヌちゃんも止まった。
「トイレです。」
「トイレ・・・・・・。」
「そうと思いました・・・・・・。」
二人はぼうぜんとした。
「あ、トイレなら、あそこにありますよ。」
マドレーヌちゃんが、二つのドアの方を指さした。
むむ!?男子トイレと女子トイレがある!
こりゃ、すごすぎます。
私は、女子トイレのドアを開けた。
おぉ!トイレが輝いてるぅ~!金属のトイレって、すごい!
「ボーとしてないで、カレンダーを探すわよ!」
あっ、はい!えっと、カレンダー、カレンダ・・・・・・。あった!
えっと、1982年・・・・・・11月11日!ポッキーとジュンブライトが生まれた日!
ていうことは、三十二年前の11月11日に、私達、タイムスリップしてたってこと!?
「そうよ。早く、レオン様の部屋まで行きましょう。」
☆
なんだかんだで、レオンさんのお部屋に、到着。
ベッドには、レオンさんがねむっている。
そのまわりには、メイドさん、コックさん、家来さん、そして、レオンさんの両親がかこんでいる。
ヒアン様、どこに行ってるのかなぁ?
すると、誰かがドアをバンっと、開く音がした。
「ヒアン様!」
32年前のルクトさんが、若いヒアン様のところまで走って行った。
「レオンは無事か!?」
32年前のルクトさんは、首を振った。
ヒアン様がベッドのところまで行くと、メイドさん、コックさん、家来さん達は、次々、道を開けた。
「レオン・・・・・・レオンは、大丈夫なのか!?」
すると、お医者さんが、ヒアン様のところまでかけよった。
「赤ちゃんは大丈夫です。けれど、お妃様の容態が、お目覚めになるか、わかりません。」
「そんな・・・・・・。」
「うちの娘は、小さいころから、体が弱いのよ!何か、助けてあげる方法はないの!?」
泣きながら、レオンさんのお母さんが言った。
すると、レオンさんが目を覚ました。
「お父様、お母様、あなた・・・・・・。」
「レオン!」
三人が、声をそろえた。
「お妃様!」
メイドさん達も声をそろえた。
「母さん!」
ジュンブライトが言うと、みんなが「え?」と、声を上げた。
「あ。彼はお腹の中にいる、三十二年後の赤ちゃんで、名前はジュンブライトです。こちらは、息子の未来の友達、春間真莉亜様と、いとこのマドレーヌちゃんと、しつじのリリア様。そして、おじいちゃんになった、ルクトです。」
ルクトさんの紹介をした後、32年前のルクトさんは、走って、ドアをバンっと閉めた。
まだ、未来の自分を、こわがってるんだね。
「なにかあったら、医者室までお呼びください。」
医者室?
「えぇ。私達専用の、お医者様がついていらっしゃるの。」
専用の医者!?なーんて、大金持ち一家なんでしょー。
「では、お大事に。」
お医者さんは、ドアの方を向いて、歩き始めた。
その背後には、看護師さんが次々と、後をつく。
そして、ドアが閉まった。
「よかったぁ。無事で何よりだぜ~。」
「えぇ。赤ちゃんは無事でしたし、とてもほっとしました。あ、今日、うちにとまっていきます?」
え!?いいんですか!?
「もちろん。私の妻を助けたお礼ですから。」
ありがとうございます!
☆
ルクトさんが、笑顔でジュンブライトにたずねてきた。
「ええっと、今日は11月11日だろ?ミッキーの誕生日だ。」
違います。ミッキーは、11月18日生まれですよ~。
「あ、わかった!俺の誕生日だ!」
すっご~い!ポッキーの日じゃん!
「お誕生日、おめでとうございます!ジュンブライトお兄様っ。」
「おめでとう。」
ジュンブライト、32歳になるんだねっ。
「なぁ。いつも思うんだけどさぁ。」
いつも思う?
「あぁ。「ジュンブライト」って、6月の花嫁さんのことじゃん。けど、なんで母さんは、そんな名前、付けたのかな?」
「わたくしもそう思います。」
えっ、ルクトさんもですか!?
「はい。お妃様が名付けて、理由を聞かないまま、天国へと行ってしまったのです。」
ルクトさんが、しゅんと、顔をした。
「きっと、医師がボケて、女の子ですよって言われて、名前は「ジュンブライト」って用意して、予定日に生まれたけど、実は男の子だったとか!?」
マドレーヌちゃん、そんなことはないっしょ。
「いいえ。お腹の中を調べたら、最初っから男の子でしたよ。」
そうなんだぁ。私の名前は、おばあちゃんの名前から、取ったって、小学生のころ、お母さんが言ってたんだ。
「じゃあ、過去に行きましょう。」
へ?ルクトさん、今なんて・・・・・・。
「過去に行きましょう。」
えぇ~!?そんなの、ドラえもんみたいに、タイムマシンとか、ないですよ。
「それがあるのよ。」
リリアさんが、リングみたいなのを、みんなにくばった。
リングをはめると、そのリングの画面には、「0」の数字がうつっている。
「これ、なんなんだ?」
ジュンブライトが、リングを指さした。
「これは、タイムリングっと言って、好きなように、過去と未来に行けますよ。」
「すごいですぅ!」
マドレーヌちゃんたら、もうはしゃいでいるよ。
かわいい。
「じゃあ、32年前と、セットしてください。」
はい。えっと、32っと。
「おしたよ、ルクトさん。」
「みなさん、準備はよろしいですか?」
「はいっ。」 「おう!」 「えぇ。」
「じゃあ、32年前に出発!」
ルクトさんが、ピッとボタンを押すと、私達がシュッと消えた。
う・・・・・・うわー!
-32年前ー
「おい、起きろ!」
う・・・・・・う~ん。誰?私の体、押してるの。
「俺だよ、俺!」
うわ!ジュンブライト!びっくりしたぁ。
それに、ここどこ?
ジュンブライト達みたいに耳がとんがっている人達が、野菜を売ったり、子育てしたり、馬車に乗ったりしているけど。
「ここが、32年前のヴァンパイア界です。」
え~!?じゃあ、人間界では、
松田聖子とか、有名なアイドルが増えたり、パンダがもう、有名になってるの~!?
「えぇ。」
リリアさんが、うなずいた。
ところで、お城はどこ?
「もう、近くだ。」
でっか!まるで、ディズニーランドの、シンデレラ城みたーい!
「感動するなっ。さぁ、お城の中に入ろうぜ!」
うんっ。
-歩いて40秒ー
「俺んちに到着!」
大きな扉の前に、家来が2人いるよ~。
「大丈夫!俺が家来に化けてやっから!」
ジュンブライトが二カッと笑いながら、指をカチッと鳴らして、強い風がピューと吹き出した。風が吹き終わった後、ジュンブライトは家来さんになっていた。
「どうだ?」
うわぁ~。そっくりだよ~。顔も、服も、全部そっくり~。
って、私達はどうするの?
「化けないで、俺と一緒に来い!」
「どうやってですか?」
「う~ん・・・・・・あ!」
ジュンブライト、何かひらめいた?
「あれだ!」
ジュンブライトがびしっと指さした方は・・・・・・。
「馬車!?」
リリアさんが大きな声を上げて、驚いた。
「あぁ。馬車をぬすんで、そんまんま、お城の門を通りぬけるんだよ。」
「なるほど~。」
ルクトさんが何度も何度もうなずいた。
「ナイスアイデア!」
マドレーヌちゃんがとびっきりの笑顔でピースした。
「私も。賛成だわ。」
「真莉亜は?」
ジュンブライトが私の方を振り向いた。
私、無理無理無理~!だって、人の馬車をぬすみ乗りするなんて、そんなのできません!
すると、ジュンブライトが、後ろを向いた。
「じゃあ、俺達で行くから、真莉亜はここにいて。」
あー!やっぱ、行きます、行きます!
「ついて来い。」
わかりましたぁ。
私達は馬車のところまで行った。
ジュンブライトが、辺りをキョロキョロ見わたしている。
「誰も見てないな。馬車の持ち主は、どっか行ってるし。よし!みんな、乗れ!」
私達は馬車に乗った。
「走れ、風のようにブルズアイ!」
それ、トイストーリーでは?
パン!
「ヒヒーン!」
馬が鳴き始め、パカ、パカと足音を立て、お城へと向かっている。
「もう少しで俺んちに入るぞ!おい、ゆっくり歩け。」
ジュンブライトにあやつられたように、馬はゆっくり歩いた。
すごいね、この馬。
「門に着くわ。」
「おっしゃー!入るぞー!」
家来さん達は、けいかい心なく、門を通りぬけてもらいました。
ありがとうございまーす。
「お疲れ様です。」
ジュンブライトが言うと、家来さん達は警察みたいに、ビシっとポーズした。
かっこいい~。
「おーい!」
後ろから、男の人の声が聞こえた。
体型は太っていて、ひげが生えていて、ぼうしをかぶっていて、目が細かいおじさんが、はぁはぁと、息を切らして、門のところでひじをついている。
そんなおじさんを、家来さん達がかけよった。
「どうされましたか?」
一人の家来さんが、おじさんに声をかけると、おじさんは息を切らしながら、馬車の方を指さした。
「あの馬車、私のです!」
「なぬ!?」
家来さん達が、馬車の方を振り向いた。
「まずいです!」
ばれた!
「おい、おりろ。」
私達は、家来さんの言う通りに、馬車をおりた。
ジュンブライトは、家来さんのままだ。
もう一人の家来さん達は、ジュンブライト以外、私達の顔を不思議そうに眺めている。
「なんか、見知らぬ顔だなぁ。」
「確かに。子供もいるし。」
ジュンブライト、気づかれてないみたい。
「どこから来たんだ?」
ぎくぅ!
「未来から来ました。」
ルクトさんが言うと、家来さんは二人、一緒に首をかしげた。
「未来?はぁ。そんなの、『ドラえもん』だ。」
「本当だって!見たらおしっこ、ちびるなよ!」
強い風が吹き始めて、ジュンブライトは元の姿に戻った。
「どうだ!」
ところが、家来さん達はもっーと、首をかしげた。
「・・・・・・誰?」
ジュンブライトは、お笑い劇みたいにコケた。
「ったく、過去の人はみーんな、ボケてんなぁ。紹介しよう!俺は未来のヴァンパイア界の王子、ジュンブライト様だ!よーく、覚えとくんだぞ・・・・・・。」
カチャ。
え!?手じょう?
「君達3人、たいほだ。」
え~!?なんでですか!?
「だって君達は、馬車をぬすんだり、未来からやって来たって、変なこと言うし。」
本当ですぅ!んじゃあ、証拠を見せてあげましょう!
私はパッと、スマートフォンを出した。
家来さん達はスマホを見て、まばたきしている。
「それ、なんというんだ?」
もう一人の家来さんが、スマホを指さした。
「これは、スマートフォンといって、未来のものすごーいケータイなんですよっ。」
私はスマホのメールのマークをタッチすると、家来さん達は「おぉ!」と、声を上げた。
見たか!未来の最新技術を!
「はーい。ぼっしゅう、ぼっしゅーう。」
一人の家来さんが、私のスマホを取った。
って、返してください!それ、正月のお年玉で買ったものなんです!
「未来のケータイって、うそでしょ?」
家来さんが、スマホをじろじろ見つめている。
「さぁ。さっさとろうやに行くぞ!あ、おじょうちゃんは、お城の中でおやつを食べましょうねぇ。」
「やった~!」
マドレーヌちゃん、いいなぁ。私もお城の中でおやつ食べたーい!
「お前はろうや行きだ!」
家来さんが、私の背中をドーンっと、押した。
そんなぁ。
☆
ろうやの中はせまいなぁ。
ろうやの中に入ったの、人生で初めて・・・・・・。
「真莉亜、じゃま!」
ジュンブライトが、私を強く押してきた。
だって、ろうやがせまいんだもん。あれ?ルクトさんとリリアさんは?
「私達はここよ。」
隣から、声がした。
あ!ルクトさん達、隣にいたんだ。
「えぇ。はぁー、王子が馬車をぬすむって言ったから、こうなってしまいましたよ。」
「確かに。少しは反省しなさい。」
「んだとぉ!?」
ジュンブライトがルクトさん達にはむかった。
私はろうやの外を見た。
あーあ。なんで、未来から来たって、信じてくれなかったのだろ。
一生、32年後には戻れないだろ。
コトコトコト。
ん?なんか、足音が聞こえるぞ。
あ!家来さん!家来さんが手にもってるのは・・・・・・。
かぎ!もしかして、信じてくれたの!?
マドレーヌちゃんもいるし。ん?マドレーヌちゃんの後ろにいるのは、誰?
背が高くて、お腹が大きくて、優しい目をしてて、ドレスを着ている女の人。
もしかして、この人が!?
「母・・・・・・さん?」
ジュンブライトが驚いた。
やっぱり!ジュンブライトのお母さんだっ!
すると、家来さんが私とジュンブライトとルクトさんとリリアさんのろうやを開けた。
「ありがとうございます!」
私は大きく、頭をさげて、ろうやに出た。
「こちらこそ。未来から来たって言うことは知らず、こんなことをしてしまって・・・・・・。本当にごめんなさい!」
家来さんが、大きく頭をさげた。
「マドレーヌ、これは一体、どういうこと?」
「私がおやつを食べている時、おば様がやって来て、私が全て話したんですよ。そしたらおば様が、家来にかぎを開けるよう、たのんだんですよ!」
マドレーヌちゃんが、二カッと笑って、ピースした。
それより、ジュンブライトのお母さん、きれいだね。
うちのお母さんとは、大違いだよ。
「あなたが、人間の春間真莉亜様ですね。」
「あっ、はい!」
うわぁ、声、優し~い!
「そして、リリア様ですね。」
「えぇ。」
リリアさんはこくっとうなずいた。
「そして、おじいさんになった、ルクト。」
「久しぶりです、お妃様!」
「そして、息子となる、ジュンブライト。」
ジュンブライトのお母さんが言うと、ジュンブライトは目をうるうるして、お母さんに抱きついた。
「母さーん!会いたかったよぉ!」
ジュンブライト、まるで子供に戻ったみたい。
「私もですよ。」
ジュンブライトのお母さんは、笑顔になっている。
これぞ、きせきの母と子、初対面だねっ。
☆
ジュンブライトの家の中は、広いなぁ。
赤いレッドカーベットがあるし、王室もあるし、キラキラ輝いてるし。まるで、ホワイトハウスみたーい。
「未来って、そんなにすごいのですか?」
「あぁ!おまけに、3Dっていう、3Dメガネをかけると、映像が飛び出るのが、あるんだぜ!」
「へぇー。」
ジュンブライト、お母さんと会話して、うれしそー。
すると、扉をたたく音が聞こえた。
あ、ルクトさん!いや、32年前のルクトさんだ。
かわいい~。こんなしつじがいたら、恋人にしたいです♡
32年前のルクトさんが、クッキーをテーブルに置くと、本物のルクトさんは、にこっと笑った。
「ありがとうございます。」
ところが、32年前のルクトさんは、下を向いて、さっさと歩いて、ドアを閉めた。
「未来の自分は、あんなに、ふけていたのかぁ・・・・・・。」
あらら。未来の自分と過去の自分とのご対面で、ショックを受けたみたい。
「失礼なっ!」
あらら。ルクトさん、激怒しています。
未来と過去の自分に会うのは、とてつもなく、ウケます。
「あっ、私の名前は、まだお聞きしてないようですね。私はヴァンパイア界のお妃、レオンです。」
レオン・・・・・・いい名前ですね。
「ところでおば様。赤ちゃんのお名前はもう、決まりましたか?」
マドレーヌちゃんが言うと、レオンさんはため息をついた。
どうしたんですか?
「実はもう、2個しか考えていますの。でも、なかなか決まらなくて・・・・・・。」
1個目は、なんですか?
「裕次郎。」
がくっ。それ、昭和の大スターの名前じゃないですかっ。
「だってぇ、石原裕次郎の大ファンですの~♡」
レオンさん、ぶりっ子していて、乙女状態になっています。で、2個目は?
「ホームズ。」
がくっ。それ、ミステリー小説の主人公の名前じゃありませんかっ。
「私、実は本好きで、特にホームズが大好きで、かっこいいなぁと思って・・・・・・。」
レオンさん、ここはヴァンパイア界ですよ。裕次郎とか、ホームズより、もっとカッチョいい名前にしたらどうです?
「カッチョいい名前ね。・・・・・・ん~。」
しばらくして、レオンさんが、「あっ。」と声を出した。
「キン〇マン。」
がくっ。それはカッチョいいですけど、アニメの主人公の名前じゃありませんかっ。
「そうかしら~。アニメを観たら、かっこいいなぁと思って。」
ヴァンパイア界には、人間界のアニメがあるんですかっ。
知らなかったです。
「俺、ホームズがよかったなぁ。」
なんで?
「だって、カッチョイイもん!
あのう、これは、あんたの名前を決めてるんだよぉ。
「あっ!思いつきました!」
ちゃーんと、いい名前にしてくださいね。
「仮面ライダー1号。」
がくっ。てか、1号まで付けてるよ!
「2号は、二人目に付けていますわ。」
レオンさんったら、いい笑顔。
てか、二人目の名前、決めてるんすかっ。
すると、レオンさんは頭をおさえた。
「どうしたんですか?」
ルクトさんが声をかけた。
「頭がくらくらしますの。とっても。」
「それは大変です!今すぐ部屋に戻って、ねてなきゃ、だめですよ。」
「いいえ。平気ですわよ、ルクト。」
「母さん、そんなに無理しなくてもいいと思うぜ・・・・・・。」
ジュンブライトが声をかけたとたん、レオンさんは床にたおれた。
「母さん!しっかりしろ、おい!」
大きな声でジュンブライトが言っても、レオンさんは目覚めない。
「ルクトさん、この状況、覚えてますか?」
「はい。えっと、お妃様がたおれて、部屋に運んで、目がお目覚めになって、しばらくして、陣痛が来て、王子が生まれたのです。」
ん?まてよ。ここは、三十二年前の、何月何日だ?
私は大急ぎで走って、カレンダーがあるところへと向かった。
その私の背後には、マドレーヌちゃんとリリアさんが走っている。
「真莉亜!どこに行くのよ!」
「私、思いついたんです!ルクトさんのお話によると、しばらくして、陣痛が来て、ジュンブライトが生まれるって!そしたら今、三十二年前の何月何日だってことを思いついたんで、カレンダーがあるところに向かってるんです!」
「カレンダーがあるところといえば?」
マドレーヌちゃんの一言で、私は止まった。
リリアさんもマドレーヌちゃんも止まった。
「トイレです。」
「トイレ・・・・・・。」
「そうと思いました・・・・・・。」
二人はぼうぜんとした。
「あ、トイレなら、あそこにありますよ。」
マドレーヌちゃんが、二つのドアの方を指さした。
むむ!?男子トイレと女子トイレがある!
こりゃ、すごすぎます。
私は、女子トイレのドアを開けた。
おぉ!トイレが輝いてるぅ~!金属のトイレって、すごい!
「ボーとしてないで、カレンダーを探すわよ!」
あっ、はい!えっと、カレンダー、カレンダ・・・・・・。あった!
えっと、1982年・・・・・・11月11日!ポッキーとジュンブライトが生まれた日!
ていうことは、三十二年前の11月11日に、私達、タイムスリップしてたってこと!?
「そうよ。早く、レオン様の部屋まで行きましょう。」
☆
なんだかんだで、レオンさんのお部屋に、到着。
ベッドには、レオンさんがねむっている。
そのまわりには、メイドさん、コックさん、家来さん、そして、レオンさんの両親がかこんでいる。
ヒアン様、どこに行ってるのかなぁ?
すると、誰かがドアをバンっと、開く音がした。
「ヒアン様!」
32年前のルクトさんが、若いヒアン様のところまで走って行った。
「レオンは無事か!?」
32年前のルクトさんは、首を振った。
ヒアン様がベッドのところまで行くと、メイドさん、コックさん、家来さん達は、次々、道を開けた。
「レオン・・・・・・レオンは、大丈夫なのか!?」
すると、お医者さんが、ヒアン様のところまでかけよった。
「赤ちゃんは大丈夫です。けれど、お妃様の容態が、お目覚めになるか、わかりません。」
「そんな・・・・・・。」
「うちの娘は、小さいころから、体が弱いのよ!何か、助けてあげる方法はないの!?」
泣きながら、レオンさんのお母さんが言った。
すると、レオンさんが目を覚ました。
「お父様、お母様、あなた・・・・・・。」
「レオン!」
三人が、声をそろえた。
「お妃様!」
メイドさん達も声をそろえた。
「母さん!」
ジュンブライトが言うと、みんなが「え?」と、声を上げた。
「あ。彼はお腹の中にいる、三十二年後の赤ちゃんで、名前はジュンブライトです。こちらは、息子の未来の友達、春間真莉亜様と、いとこのマドレーヌちゃんと、しつじのリリア様。そして、おじいちゃんになった、ルクトです。」
ルクトさんの紹介をした後、32年前のルクトさんは、走って、ドアをバンっと閉めた。
まだ、未来の自分を、こわがってるんだね。
「なにかあったら、医者室までお呼びください。」
医者室?
「えぇ。私達専用の、お医者様がついていらっしゃるの。」
専用の医者!?なーんて、大金持ち一家なんでしょー。
「では、お大事に。」
お医者さんは、ドアの方を向いて、歩き始めた。
その背後には、看護師さんが次々と、後をつく。
そして、ドアが閉まった。
「よかったぁ。無事で何よりだぜ~。」
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「もちろん。私の妻を助けたお礼ですから。」
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☆
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