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第1章
第三話 「真莉亜、妊娠する」
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2カ月後。
ゔ!またきたか!
私、真莉亜は最近、吐き気とか、頭痛がするんです。
一体、なんでしょう。
「よっ、真莉亜。」
ジュンブライト!
「なんだ。顔色が悪いぞ。」
ジュンブライトが、私の顔をのぞきこんだ。
い、いやっ。悪くないよ、全然!
「そうか?」
うん!
だってほら、こんなに元気だし・・・・・・ゔ!
「真莉亜!?」
「オェ―!」
私は吐いた。
「真莉亜!?大丈夫か!?」
「オェ―!」
ジュンブライトは、私の背中をこすった。
「・・・・・・誰か、助けてくれ!真莉亜が・・・・・・真莉亜が!」
すると、一人の召使さんがやって来た。
「まあ!お妃様!これはひどい・・・・・・すぐお医者様を呼んできますっ!」
召使いさんはあわてて、走って行った。
「・・・・・・はぁ、はぁ。もう、大丈夫かも。」
「大丈夫じゃねぇーって!部屋でゆっくりしてろ。」
え―?そんなぁ~。
☆
トホホホ。
なんでこんなことになったんだろ。
ズキン!
ゔ!今度は頭痛!?
もう、なんなのよ、これぇ!
ガチャッ。
「真莉亜ちゅわ~ん♡元気ぃ~?」
ウルフ一郎さん!なんでここに!?
「えへへーん♡実は君が寝込んでるって聞いて、駆け付けたんだよーん♡」
あっ、ありがとうございます。
わざわざおとぎの国から来てくれて。
「いやぁ~、それほどでもぉ~♡君のためならぁ、いつでも駆け付けるよ~ん♡」
はいはい。
ん?ウルフ一郎さん。
ウルフ一郎さんが持っているお鍋、なんですか?
「あ、これはね、おかゆなんだ。」
おかゆ!?
もしかして、わざわざつくってくれたんですか!?
「イエス!君のことを聞いて、あわててつくったんだよ~ん♡」
うわぁ。ありがとうございますぅ。
「いえいえ。で、このお部屋、君のお部屋なの?」
いいえ。
ジュンブライトと私のお部屋です。
「ぬわんだとぉ~!?まさか、ロンゲヤローと一緒に寝てるのか!」
はい。
「おっのれ~!ゆるさねぇ!ロンゲヤロー!今すぐ真莉亜ちゃんと離婚させてやるぅ!」
ウルフ一郎さん、落ち着いて!
ウルフ一郎さんが作ったおかゆ、食べたいなっ♡
「OK~、いい感じぃ~♡」
ローラか。
「じゃあ、早速、開けるねっ。」
はい。
「じゃーん!」
開けたとたん、湯気が出てきた。
うわぁ。おいしそ~う。
いっただっきま・・・・・・。
「あー、まって!」
なんですかぁ。
「俺様があーんしてあ・げ・る♡」
うぇ。
「遠慮しないでよぉ~。病人なんだしぃ♡」
そこまで言うなら・・・・・・いいですよ。
「やったぁ~!じゃ、あーん♡」
「あーん。」
ぱくっ。
「どう?」
ん~、おいし~い!
「そうでしょ?」
はい!
ウルフ一郎さんがつくったおかゆ、おいしいですっ!
「それはよかったぁ~。」
どうしたんですか?元気のない顔をして。
「・・・・・・こーすると、あいつのことを思い出しちまうんだよ。」
あいつって、ネルさんのことですか?
「あぁ。」
そういえば2年前、姿を消しましたね!
なんでですか?
まさか、ウルフ一郎さんのことを嫌いになったとか。
「ちがうんだよぉ!」
じゃ、なんですか?
「それはぁ、知ってるけどぉ、君には教えたくない。」
えっ!?なんでですか!?
「・・・・・・大人の事情・・・・・・だからさ。」
ウルフ一郎さん・・・・・・。
「また、会えるといいですねっ。」
私は笑顔で言った。
「あぁ。」
さぁ、早くあーんしてくださいっ。
「OK~♡」
ガチャッ。
「はい、あーん♡」
「あーん。」
ぱくっ。
「どう?」
ん~、やっぱサイコ~!
「アハハハハハ!君は相変わらず、かっわいいねぇ~♡」
うふふふふ。
あ・・・・・・。
「どうしたんだい?」
後ろ・・・・・・。
「後ろ?」
ウルフ一郎さんは、後ろを振り向くと・・・・・・そこにはジュンブライトが怒っていた。
「い・・・・・・!」
「てめぇ、人の嫁さんに、なにしてくれてんだよぉ!」
「うわぁ~!」
ウルフ一郎さんは、ジュンブライトになぐられて、空の果てまで飛んで行っちゃった。
ジュンブライト!なにをするの!
「ふっ、じゃま者は消えたぜ。」
そうじゃなくて!
ウルフ一郎さんは私を心配して、来たんだよ!?
それなのにひどい!追い出すなんて!
「ちっ、オオカミヤロー。よくも俺の女房を独り占めにしやがって!」
もしかして、ヤキモチ妬いてるの?
「や・・・・・・妬いてねぇよ!誰があのオオカミヤローにヤキモチ妬くかってんだ!」
顔、赤くなってるし。
「う、うるせぇ!ところで、どうだ、容体は。」
うん。少し、よくなったみたい。
「そっか。」
って、なに勝手におかゆを食べてんのよぉ!
「ん~、うまい!」
それ、ウルフ一郎さんが私のためにつくったおかゆなのよ!?
「うるさい。あ~、おいしかった。オオカミヤローに言ってくれ。「ごちそうさまでした。」って。」
もう・・・・・・。
☆
夕食の時間。
今日は私だけ、夕食のメニューがちがってた。
みんなはぶたじるに、カレーライスに、とんかつ。
で、私はコンソメスープだけ。
「真莉亜、それだけで十分なの?」
はい。
自分の体のことを考えて、ちょっと、がまんします。
「私のとんかつ、あげましょうか?」
マドレーヌちゃん。うれしいけど、ごめんね。
「そうですかぁ。」
マドレーヌちゃんは、しゅんとした。
ごめんね。私も食べたいんだよ。
「マドレーヌ、いいから食べなさい。」
「はーい。」
ゔ・・・・・・なんか、めまいが・・・・・・。
私はばたりとたおれた。
「真莉亜!?大丈夫か!?」
ジュンブライトの声が聞こえるけど・、全然、起ききれない・・・・・・。
「医者を呼べ!」
「お医者様を呼んできますっ!」
「俺が真莉亜を医療室に連れて行く!」
「たのむ!」
「おう!」
ジュンブライトは私をお姫様抱っこしたまま、走った。
「真莉亜!無事でいてくれよな!」
☆
ゔ!またきたか!
私、真莉亜は最近、吐き気とか、頭痛がするんです。
一体、なんでしょう。
「よっ、真莉亜。」
ジュンブライト!
「なんだ。顔色が悪いぞ。」
ジュンブライトが、私の顔をのぞきこんだ。
い、いやっ。悪くないよ、全然!
「そうか?」
うん!
だってほら、こんなに元気だし・・・・・・ゔ!
「真莉亜!?」
「オェ―!」
私は吐いた。
「真莉亜!?大丈夫か!?」
「オェ―!」
ジュンブライトは、私の背中をこすった。
「・・・・・・誰か、助けてくれ!真莉亜が・・・・・・真莉亜が!」
すると、一人の召使さんがやって来た。
「まあ!お妃様!これはひどい・・・・・・すぐお医者様を呼んできますっ!」
召使いさんはあわてて、走って行った。
「・・・・・・はぁ、はぁ。もう、大丈夫かも。」
「大丈夫じゃねぇーって!部屋でゆっくりしてろ。」
え―?そんなぁ~。
☆
トホホホ。
なんでこんなことになったんだろ。
ズキン!
ゔ!今度は頭痛!?
もう、なんなのよ、これぇ!
ガチャッ。
「真莉亜ちゅわ~ん♡元気ぃ~?」
ウルフ一郎さん!なんでここに!?
「えへへーん♡実は君が寝込んでるって聞いて、駆け付けたんだよーん♡」
あっ、ありがとうございます。
わざわざおとぎの国から来てくれて。
「いやぁ~、それほどでもぉ~♡君のためならぁ、いつでも駆け付けるよ~ん♡」
はいはい。
ん?ウルフ一郎さん。
ウルフ一郎さんが持っているお鍋、なんですか?
「あ、これはね、おかゆなんだ。」
おかゆ!?
もしかして、わざわざつくってくれたんですか!?
「イエス!君のことを聞いて、あわててつくったんだよ~ん♡」
うわぁ。ありがとうございますぅ。
「いえいえ。で、このお部屋、君のお部屋なの?」
いいえ。
ジュンブライトと私のお部屋です。
「ぬわんだとぉ~!?まさか、ロンゲヤローと一緒に寝てるのか!」
はい。
「おっのれ~!ゆるさねぇ!ロンゲヤロー!今すぐ真莉亜ちゃんと離婚させてやるぅ!」
ウルフ一郎さん、落ち着いて!
ウルフ一郎さんが作ったおかゆ、食べたいなっ♡
「OK~、いい感じぃ~♡」
ローラか。
「じゃあ、早速、開けるねっ。」
はい。
「じゃーん!」
開けたとたん、湯気が出てきた。
うわぁ。おいしそ~う。
いっただっきま・・・・・・。
「あー、まって!」
なんですかぁ。
「俺様があーんしてあ・げ・る♡」
うぇ。
「遠慮しないでよぉ~。病人なんだしぃ♡」
そこまで言うなら・・・・・・いいですよ。
「やったぁ~!じゃ、あーん♡」
「あーん。」
ぱくっ。
「どう?」
ん~、おいし~い!
「そうでしょ?」
はい!
ウルフ一郎さんがつくったおかゆ、おいしいですっ!
「それはよかったぁ~。」
どうしたんですか?元気のない顔をして。
「・・・・・・こーすると、あいつのことを思い出しちまうんだよ。」
あいつって、ネルさんのことですか?
「あぁ。」
そういえば2年前、姿を消しましたね!
なんでですか?
まさか、ウルフ一郎さんのことを嫌いになったとか。
「ちがうんだよぉ!」
じゃ、なんですか?
「それはぁ、知ってるけどぉ、君には教えたくない。」
えっ!?なんでですか!?
「・・・・・・大人の事情・・・・・・だからさ。」
ウルフ一郎さん・・・・・・。
「また、会えるといいですねっ。」
私は笑顔で言った。
「あぁ。」
さぁ、早くあーんしてくださいっ。
「OK~♡」
ガチャッ。
「はい、あーん♡」
「あーん。」
ぱくっ。
「どう?」
ん~、やっぱサイコ~!
「アハハハハハ!君は相変わらず、かっわいいねぇ~♡」
うふふふふ。
あ・・・・・・。
「どうしたんだい?」
後ろ・・・・・・。
「後ろ?」
ウルフ一郎さんは、後ろを振り向くと・・・・・・そこにはジュンブライトが怒っていた。
「い・・・・・・!」
「てめぇ、人の嫁さんに、なにしてくれてんだよぉ!」
「うわぁ~!」
ウルフ一郎さんは、ジュンブライトになぐられて、空の果てまで飛んで行っちゃった。
ジュンブライト!なにをするの!
「ふっ、じゃま者は消えたぜ。」
そうじゃなくて!
ウルフ一郎さんは私を心配して、来たんだよ!?
それなのにひどい!追い出すなんて!
「ちっ、オオカミヤロー。よくも俺の女房を独り占めにしやがって!」
もしかして、ヤキモチ妬いてるの?
「や・・・・・・妬いてねぇよ!誰があのオオカミヤローにヤキモチ妬くかってんだ!」
顔、赤くなってるし。
「う、うるせぇ!ところで、どうだ、容体は。」
うん。少し、よくなったみたい。
「そっか。」
って、なに勝手におかゆを食べてんのよぉ!
「ん~、うまい!」
それ、ウルフ一郎さんが私のためにつくったおかゆなのよ!?
「うるさい。あ~、おいしかった。オオカミヤローに言ってくれ。「ごちそうさまでした。」って。」
もう・・・・・・。
☆
夕食の時間。
今日は私だけ、夕食のメニューがちがってた。
みんなはぶたじるに、カレーライスに、とんかつ。
で、私はコンソメスープだけ。
「真莉亜、それだけで十分なの?」
はい。
自分の体のことを考えて、ちょっと、がまんします。
「私のとんかつ、あげましょうか?」
マドレーヌちゃん。うれしいけど、ごめんね。
「そうですかぁ。」
マドレーヌちゃんは、しゅんとした。
ごめんね。私も食べたいんだよ。
「マドレーヌ、いいから食べなさい。」
「はーい。」
ゔ・・・・・・なんか、めまいが・・・・・・。
私はばたりとたおれた。
「真莉亜!?大丈夫か!?」
ジュンブライトの声が聞こえるけど・、全然、起ききれない・・・・・・。
「医者を呼べ!」
「お医者様を呼んできますっ!」
「俺が真莉亜を医療室に連れて行く!」
「たのむ!」
「おう!」
ジュンブライトは私をお姫様抱っこしたまま、走った。
「真莉亜!無事でいてくれよな!」
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