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第1章
第二十九話 「会いたい」
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「んく、んく、んく、んく……。」
うふふ。おっぱい、とてもおいしそうに飲んでる。
「さぁ、たくさん飲んで、大きくなるんだよぉ。」
「んく、んく、んく、んく……。」
うふふ。かわいい。
「……おい、ジュンブライト!ちゃんと見ているか!?」
「見ているよ、クソじじい!」
「お二人とも、変態ですね。」
「誰?そこでこそこそしているの。」
「ひぃぃぃぃぃ!」
「ど、どうする?」
「仕方ねぇ。素直に出るか。」
「えぇっ!?」
現れたのは、ジュンブライトとギロさんとヒアン様。
こっのぉ~!変態ヤローどもがぁ!
ボカッ、ボカッ、ボカッ!
「反省せいっ!」
「はい、すみません。」
「俺、なにも悪いこと、してないのに~。」
「ギロさんも見てたでしょ!あとでリリアさんに言いつけてやるっ!」
「そ、そんなぁ~。」
「ホンギャー、ホンギャー!」
ああっ、もう、道華が泣いちゃったんじゃないの!
「俺達のせいにすなっ!」
よーし、よーし。もう、大丈夫でちゅよぉ~。
「う、う~。」
うふふ、かわいい。
☆
道華ったら、つかれちゃって、もう寝てる。
バカ三人組は、もう二度と、来なくなりましたぁ。
あの三人、変態だもん。
ねー、道華ぁ~。
って、ねてるんだった。
トントントン。
「お妃様、ちょっといいですか?」
いいですよ、入ってきて。
ガチャッ。
私の部屋に、家来さんが入ってきた。
「なんのご用ですか?」
「実は、お妃様に用があるという方が来て。」
私に用がある?
私は首をかしげた。
「はい。」
「それじゃあ、入ってきてよろしいと、お伝えください。」
「はっ。」
一体、誰なんだろ。
「ささ、どうぞこちらへ。」
「おう。」
ん?あの黒いポニーテールで、背が172cmで、リリアさんみたいな美人顔は……。
「ネルさん!」
超~お久しぶりですっ!
それに、お腹、大きくなりましたねっ!
「お前に言われる筋合いはねぇ。」
もう、ツンデレパワーは、相変わらず、変わっていませんね。
さささ、どうぞこちらへ、おすわりください。
「おう。失礼する。」
ネルさんは、ゆっくり、いすにすわった。
リリアさんに会いましたか?
「あぁ。「あなた、体は大丈夫なの?」って、いちいちうるさくてさぁ。」
リリアさんのまね、お上手です。
ギロさんは?
「ギロにも会った。もう、「ウルフ一郎は?元気ー?」って、しつこく聞いてくるしさぁ。」
ギロさんのまねも、上手です。
「ところで、赤ん坊は?産まれたんだろ?ジュンブライト様から聞いたんだ。」
あ、ジュンブライトにも会ったんだね。
「今、赤ちゃん用のベッドでねてるんですけど……だっこします?」
「あぁ。なんか、ここに来て、だきたくなった。」
かしこまりました~。
私はそぉーっと、道華をだっこして、ネルさんに渡した。
「はいっ。」
「ありがとう。」
ネルさんはゆっくり、道華をだっこした。
「うわぁ~、かわいい。」
でしょ?
「あぁ。」
ほほえみながら、だっこしているネルさん、とっても、優しそうだなぁ。
「……。」
ん?どうしたんですか?下を向いちゃって。
「……会いたい……。」
えっ?
「ウルフ一郎に、会いたい……。」
ネルさん、涙が出ているよ。
ネルさん……。
「あいつと別れて、2カ月が経とうとしている。あたし、あいつがいねぇと、生きていけねぇんだ。それに、この子も。」
ネルさんは、ふっくらしたお腹をさわった。
ネルさん……。
「あたし、あと2カ月で、この子を産むんだ。その時、あいつがあたしのそばに一緒にいてくれないと、だめなんだ……あいつは、あたしにとって、大切な人だから。」
ネルさん……。
わかります、その気持ち。
私も、ウルフ一郎さんに会いたいです。
今、どこでなにをしているのか、知りたいです。
私にできることがあれば、してあげたいけど……今は自分の体で、せいいっぱいです。
ごめんなさい、ネルさん。
本っ当に、ごめんなさい。
「ゔ……ゔぅ……。」
「……。」
☆
うふふ。おっぱい、とてもおいしそうに飲んでる。
「さぁ、たくさん飲んで、大きくなるんだよぉ。」
「んく、んく、んく、んく……。」
うふふ。かわいい。
「……おい、ジュンブライト!ちゃんと見ているか!?」
「見ているよ、クソじじい!」
「お二人とも、変態ですね。」
「誰?そこでこそこそしているの。」
「ひぃぃぃぃぃ!」
「ど、どうする?」
「仕方ねぇ。素直に出るか。」
「えぇっ!?」
現れたのは、ジュンブライトとギロさんとヒアン様。
こっのぉ~!変態ヤローどもがぁ!
ボカッ、ボカッ、ボカッ!
「反省せいっ!」
「はい、すみません。」
「俺、なにも悪いこと、してないのに~。」
「ギロさんも見てたでしょ!あとでリリアさんに言いつけてやるっ!」
「そ、そんなぁ~。」
「ホンギャー、ホンギャー!」
ああっ、もう、道華が泣いちゃったんじゃないの!
「俺達のせいにすなっ!」
よーし、よーし。もう、大丈夫でちゅよぉ~。
「う、う~。」
うふふ、かわいい。
☆
道華ったら、つかれちゃって、もう寝てる。
バカ三人組は、もう二度と、来なくなりましたぁ。
あの三人、変態だもん。
ねー、道華ぁ~。
って、ねてるんだった。
トントントン。
「お妃様、ちょっといいですか?」
いいですよ、入ってきて。
ガチャッ。
私の部屋に、家来さんが入ってきた。
「なんのご用ですか?」
「実は、お妃様に用があるという方が来て。」
私に用がある?
私は首をかしげた。
「はい。」
「それじゃあ、入ってきてよろしいと、お伝えください。」
「はっ。」
一体、誰なんだろ。
「ささ、どうぞこちらへ。」
「おう。」
ん?あの黒いポニーテールで、背が172cmで、リリアさんみたいな美人顔は……。
「ネルさん!」
超~お久しぶりですっ!
それに、お腹、大きくなりましたねっ!
「お前に言われる筋合いはねぇ。」
もう、ツンデレパワーは、相変わらず、変わっていませんね。
さささ、どうぞこちらへ、おすわりください。
「おう。失礼する。」
ネルさんは、ゆっくり、いすにすわった。
リリアさんに会いましたか?
「あぁ。「あなた、体は大丈夫なの?」って、いちいちうるさくてさぁ。」
リリアさんのまね、お上手です。
ギロさんは?
「ギロにも会った。もう、「ウルフ一郎は?元気ー?」って、しつこく聞いてくるしさぁ。」
ギロさんのまねも、上手です。
「ところで、赤ん坊は?産まれたんだろ?ジュンブライト様から聞いたんだ。」
あ、ジュンブライトにも会ったんだね。
「今、赤ちゃん用のベッドでねてるんですけど……だっこします?」
「あぁ。なんか、ここに来て、だきたくなった。」
かしこまりました~。
私はそぉーっと、道華をだっこして、ネルさんに渡した。
「はいっ。」
「ありがとう。」
ネルさんはゆっくり、道華をだっこした。
「うわぁ~、かわいい。」
でしょ?
「あぁ。」
ほほえみながら、だっこしているネルさん、とっても、優しそうだなぁ。
「……。」
ん?どうしたんですか?下を向いちゃって。
「……会いたい……。」
えっ?
「ウルフ一郎に、会いたい……。」
ネルさん、涙が出ているよ。
ネルさん……。
「あいつと別れて、2カ月が経とうとしている。あたし、あいつがいねぇと、生きていけねぇんだ。それに、この子も。」
ネルさんは、ふっくらしたお腹をさわった。
ネルさん……。
「あたし、あと2カ月で、この子を産むんだ。その時、あいつがあたしのそばに一緒にいてくれないと、だめなんだ……あいつは、あたしにとって、大切な人だから。」
ネルさん……。
わかります、その気持ち。
私も、ウルフ一郎さんに会いたいです。
今、どこでなにをしているのか、知りたいです。
私にできることがあれば、してあげたいけど……今は自分の体で、せいいっぱいです。
ごめんなさい、ネルさん。
本っ当に、ごめんなさい。
「ゔ……ゔぅ……。」
「……。」
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