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第1章

第四十三話 「ジュンブライトの思い出(前編)」

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その後、大統領からたっぷり、怒られました。
はぁ。次、こんなことをしたら、大王をやめさせる!って、言われたなぁ。

「あい、あい!」

「ジュンブライト、すご~い!」

「う、う~!」

「大王様、どーしたんですか?」

あっ、いやっ。なんでもないっ。

「会議の時は、わたくしが、王子のめんどうを見ますので、安心してください。」

あ、ありがとう。

「お父様~。僕も赤ちゃん、欲し~い。」

「だーめ。」

「え~?」

だ、大統領の声が聞こえた!
ていうか、子供もいたのかぁ。
ていうか、ジュンブライトがいたこと、最初っから知ってたのかよ、子供。


                                ☆


                         ー1年後ー


「ジュンブライトぉ~。私はだれーだっ?」

「お父しゃん、お父しゃん。」

おぉ!えらいぞぉ~。さすが私の息子だ!

「むしゅこ、むしゅこ~。」

「王子ぃ、わたくしは~?」

「じーや、じーや。」

「ひくっ。王子が、わたくしのことを、「じいや。」って……!」

泣くなよ。

「ジュンブライトぉ~。僕は~?」

「おじしゃん、おじしゃん。」

「ジュ、ジュンブライトが僕のこと、「おじさん。」って……!」

お前も泣くなよ。

「ジュンブライトぉ~。私は?」

「ばーば、ばーば!」

「ジュンブライトぉ~。私は~?」

「じーじ、じーじ!」

「お~♡私のことを、「じーじ。」って!ジュンブライトぉ~♡愛してるぞぉ~♡」

チュッ、チュッ、チュッ。
おい!だまれ、孫バカじじい!


                                   ☆


そして、現在。

「なぁ、ジュンブライト様、あんなに悲しんでたな。」

「フー。そりゃそうだろ。親父を亡くしたんだから。」

「なにか、あたし達にできることは、ないか。」

「できることねぇ……あ!いいこと考えた!」

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