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第1章
第五十五話 「入れかわっちゃった!〜ネルとロゼッタ編〜」
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「ルンルンルーン♪」
「あら、ネル。今日は機嫌がいいわね。」
「へっ?私、ネルじゃないわよ?ロゼッタよ。」
「は?なに言ってんの。どー見ても、あなたしか見えないわよ。それと、あなた、言葉遣いがよくなったわねぇ。」
「いや、だから私は、ネルじゃなくて……。」
「よう、ネル!久しぶりだなぁ。」
「こんにちは、ネルさん。」
「あ……あぁ……今日、おみやげを持って来たわよ~ん♡長崎名物ちゃんぽんの麺!これを使って、おいしいちゃんぽんでも作ってみたらどーかしら~。」
「は……はぁ。」
今日のネルさん、様子がおかし~い。
「あう、あう!」
「ひぃぃぃぃぃぃ!こ、子供~!」
ん?ネルさん、子供嫌いだったっけ?
「今日のネルお姉様、いつもとちがいますぅ。」
「あぁ。」
「んんー、あたしは正真正銘、ネルだ!」
いや、言葉を変えても、おかしいです。
「はいはい。みなさん、そんな言い合いしないで。ネル様が買ってきてくれたおみやげで、ちゃんぽん鍋を食べましょう。」
「さっすがじいや!気が利くぜ!」
「いいえ、それほどでもぉ。」
「あ……だから私は……。」
(くぅ~!こいつらには日本語という言葉が通用しないのか!)
「そこにいたのか、ロゼッタ!」
「!?」
え~!?ロゼッタさんがいるぅ~!
ていうか、いつもより言葉遣いが悪いし。
「ネ、ネル!」
え~!?ネルさ~ん!?
「それと……愛しのダーリン♡」
ロゼッタさん、いつからウルフ一郎さんのこと、好きになったの!?
ん?ロゼッタさん?
ちょっとまてよ。
今、ウルフ一郎さんと一緒にいるロゼッタさんは、ネルさんで、目をハートにしているネルさんは、ロゼッタさ~ん!?
ていうことは、二人とも、入れかわったんだ!
「ま、ま!ま、ま!」
「ひぃぃぃぃぃ!子供苦手~!」
「やっぱり。最初っから怪しいと思った。」
「おい、ロゼッタ!あたしの体を返せぇ!」
「ふっ、やだね。私は、ウルフ一郎様に好かれるまで、ずっと、この体で過ごすもんねーだ!」
ロゼッタさんはネルさんに向かって、あっかんべーをした。
ラ、ライバルから、恋のライバルに変わりましたね。
「うっせー!バカな考えなんかしてねぇーで、さっさと体を返せ!」
えっ!?ネルさん、ロゼッタさんの姿のまま、ガオンくんを高く上げてるよ!
「うぇーん、うぇ~ん!」
ひぃぃぃぃ!ガオンくんの泣き声が、どんどん大きくなってゆく……。
「こ、子供の泣き声、うるさ~い!」
「うぇ~ん、うぇ~ん!」
「さぁ、おとなしくかんべんするんだ、ロゼッタ!」
「誰がおとなしくかんべんするかってんだ……。」
ツルッ。
「あ。」
「あ。」
「あ。」
ゴッツーン!
二人がぶつかったと同時に、ガオンくんが宙に舞い上がり、ウルフ一郎さんは見事、ガオンくんをキャッチした!
「ふぅ~。危なかったぜぇ~。」
「う、う~ん。」
あ、ネルさんが目を覚めた!
「ネル、大丈夫か!?」
「あぁ。なんとなく。」
「ま、ま!ま、ま!」
「はいはい。なんでちゅか~?ガオン。」
元に戻ってよかったですねっ。
「ん……うわぁ!私、元に戻って……。」
「さぁ、出て行け、クソババア。」
「え……?」
ガッシャーン!
「すみませんでしたぁ~!」
ロゼッタさん、ネルさんに空の果てまで殴られて、退場です。
「さて、クソババアを追い出したし、帰るとすっか。」
「あぁ。みんな、まためいわくかけて、すまなかったな。」
いいですよ。私達、気にしてないから。
「君にそう言われると、ますます元気が出るよ~ん♡」
「うっせー、クソじじい。じゃあみんな、また会おう。」
ネルさんはそう言って、ウルフ一郎さんをひきずりながら、帰って行っちゃった。
はぁ~。
全く、めんどーな夫婦ですなぁ。
☆
「あら、ネル。今日は機嫌がいいわね。」
「へっ?私、ネルじゃないわよ?ロゼッタよ。」
「は?なに言ってんの。どー見ても、あなたしか見えないわよ。それと、あなた、言葉遣いがよくなったわねぇ。」
「いや、だから私は、ネルじゃなくて……。」
「よう、ネル!久しぶりだなぁ。」
「こんにちは、ネルさん。」
「あ……あぁ……今日、おみやげを持って来たわよ~ん♡長崎名物ちゃんぽんの麺!これを使って、おいしいちゃんぽんでも作ってみたらどーかしら~。」
「は……はぁ。」
今日のネルさん、様子がおかし~い。
「あう、あう!」
「ひぃぃぃぃぃぃ!こ、子供~!」
ん?ネルさん、子供嫌いだったっけ?
「今日のネルお姉様、いつもとちがいますぅ。」
「あぁ。」
「んんー、あたしは正真正銘、ネルだ!」
いや、言葉を変えても、おかしいです。
「はいはい。みなさん、そんな言い合いしないで。ネル様が買ってきてくれたおみやげで、ちゃんぽん鍋を食べましょう。」
「さっすがじいや!気が利くぜ!」
「いいえ、それほどでもぉ。」
「あ……だから私は……。」
(くぅ~!こいつらには日本語という言葉が通用しないのか!)
「そこにいたのか、ロゼッタ!」
「!?」
え~!?ロゼッタさんがいるぅ~!
ていうか、いつもより言葉遣いが悪いし。
「ネ、ネル!」
え~!?ネルさ~ん!?
「それと……愛しのダーリン♡」
ロゼッタさん、いつからウルフ一郎さんのこと、好きになったの!?
ん?ロゼッタさん?
ちょっとまてよ。
今、ウルフ一郎さんと一緒にいるロゼッタさんは、ネルさんで、目をハートにしているネルさんは、ロゼッタさ~ん!?
ていうことは、二人とも、入れかわったんだ!
「ま、ま!ま、ま!」
「ひぃぃぃぃぃ!子供苦手~!」
「やっぱり。最初っから怪しいと思った。」
「おい、ロゼッタ!あたしの体を返せぇ!」
「ふっ、やだね。私は、ウルフ一郎様に好かれるまで、ずっと、この体で過ごすもんねーだ!」
ロゼッタさんはネルさんに向かって、あっかんべーをした。
ラ、ライバルから、恋のライバルに変わりましたね。
「うっせー!バカな考えなんかしてねぇーで、さっさと体を返せ!」
えっ!?ネルさん、ロゼッタさんの姿のまま、ガオンくんを高く上げてるよ!
「うぇーん、うぇ~ん!」
ひぃぃぃぃ!ガオンくんの泣き声が、どんどん大きくなってゆく……。
「こ、子供の泣き声、うるさ~い!」
「うぇ~ん、うぇ~ん!」
「さぁ、おとなしくかんべんするんだ、ロゼッタ!」
「誰がおとなしくかんべんするかってんだ……。」
ツルッ。
「あ。」
「あ。」
「あ。」
ゴッツーン!
二人がぶつかったと同時に、ガオンくんが宙に舞い上がり、ウルフ一郎さんは見事、ガオンくんをキャッチした!
「ふぅ~。危なかったぜぇ~。」
「う、う~ん。」
あ、ネルさんが目を覚めた!
「ネル、大丈夫か!?」
「あぁ。なんとなく。」
「ま、ま!ま、ま!」
「はいはい。なんでちゅか~?ガオン。」
元に戻ってよかったですねっ。
「ん……うわぁ!私、元に戻って……。」
「さぁ、出て行け、クソババア。」
「え……?」
ガッシャーン!
「すみませんでしたぁ~!」
ロゼッタさん、ネルさんに空の果てまで殴られて、退場です。
「さて、クソババアを追い出したし、帰るとすっか。」
「あぁ。みんな、まためいわくかけて、すまなかったな。」
いいですよ。私達、気にしてないから。
「君にそう言われると、ますます元気が出るよ~ん♡」
「うっせー、クソじじい。じゃあみんな、また会おう。」
ネルさんはそう言って、ウルフ一郎さんをひきずりながら、帰って行っちゃった。
はぁ~。
全く、めんどーな夫婦ですなぁ。
☆
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