ヴァンパイア♡ラブどっきゅ〜ん!

田口夏乃子

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第三十六話 「真莉亜、大人になりました」

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14歳になって、新たな生活がスタートしました。
 
「・・・・・・。」
 
どうしたのよ、冬香。口をポカーンと開いたまま、教室に入っちゃって。
 
「真莉亜、紅葉、クリス。どうしよう!」
 
「なにが?」
 
「私・・・・・・私!生理になったの!」
 
「えぇ~っ!?」
 
私達が大きな声で驚くと、ほかのみんなが、私達の方を振り返った。
 
「しっ!大きな声、出さないでっ!」
 
す、すみません・・・・・・。
 
「で、いつ気付いたの?」
 
「さっき、トイレに行って、トイレットペーパーでふいたら、血がついてたの。パニック状態になって、トイレを飛び出して、保健室に行ったの。病気かもしれないって、出雲先生に言ったら、「生理よ。」って!私、大人の仲間に入ったんだ!」
 
生理って、なに?
 
「知らないの?生理っていうのは、子宮壁の最内層の、子宮内膜と呼ばれる特徴的な粘膜層で、卵巣が分泌するホルモンの影響を特に強く受ける部位よ。生理は月経の通称で、個人差はあるけど、閉経時期に28日周期で起こり、通常3~7日間続くのよ。」
 
へぇ―。
 
「紅葉、よく知ってるね。」
 
「えへへへへ。」
 
大人の仲間入りになるって、どーゆーこと?
 
「初めての月経だからよ。そーゆーのを、初経っていうのよ。」
 
へぇ―。
私も、なれるかな?
 
「なれるわよぉ。女の子だから!」
 
冬香が私の背中を、ドンっとたたいた。
 
「あら。なにを話してらっしゃるの?」
 
その声は・・・・・・。
 
「比奈多さん!」
 
「月経の話をしてたのよ。」
 
「月経・・・・・・?わたくしもついこの間、初めてなったのよ。」
 
えぇ―っ!?比奈多さんも!?
 
「わたくしだけじゃないですわよ。」
 
「私も。」
 
「私も。」
 
なぎささんも、雪さんも!?
いいなぁ。
 
「真莉亜様も、いつかなれますわよ。」
 
と、比奈多さんはにっこり笑った。
 
「うらやましいわ。今まで子供だったあなた達が、大人になるなんて。」
 
「女の子だもんね。」
 
私も、いつか生理になれるかな?
 
 
 

 
 
「えっ?紅葉、もう一度言って!」
 
「私、生理になったの!」
 
「えぇ―っ!?」
 
私は大きな声で驚いた。
 
「おめでと―!」
 
「えへへ、ありがとう。」
 
トホホホホ・・・・・・。大親友に、先こされちゃったよ。
 
「そこらへんに、ナプキンがあるだろ?それをパンツにつけるんだよ。つけ方、教えてやるから。」
 
「生理って、なんですか?」
 
マドレーヌちゃんが、聞いてきた。
 
「大人に近づく一歩のことよ。あなたにも、くるから。」
 
いいなぁ。
私も、生理になりた―い!
 
「あたしだって、なりたいわよ!」
 
クリスさん、そんなに怒鳴らなくても・・・・・・。
 
「生理になって、ジュンブライト様のハートを、つかんでやる!」
 
燃えています。クリスさんの目、ほのおのように燃えています。
てか、生理になっただけで、好きな人のハートをつかめるんでしょうか。
 
「なに話してるんだ?」
 
ジュンブライト!
 
「女同士でキャ―キャ―盛り上がって。俺も入れてくれ!」
 
「ジュンブライト、だめ!」
 
紅葉が、輪に入ろうとしているジュンブライトを止めた。
 
「なんでだよぉ。」
 
ジュンブライトは、ほっぺたをぷぅとふくらましてる。
 
「男子には関係ないの。さ、あっちに行ってなさい。」
 
リリアさんが、ジュンブライトの背中を押した。
 
「・・・・・・なんだよ。今日の女子軍団、えらいいじわるだなぁ。」
 
「生理はね、小学四年生ぐらいでも、なれるわよ。」
 
「うそ!」
 
「あたし達はいつ?」
 
「教えて教えて!」
 
「あんた達はまだ先。7年後か8年後よ。」
 
「え―っ!?」
 
うふふふふ。
生理・・・・・・か。
私、いつかな?
 
 

 
「『真莉亜、聞いて!』」
 
クリスさんから、電話がかかってきた。
 
「『あたしね、生理になったの!』」
 
「え―っ!?」
 
私は大きな声で驚いた。
 
「どうしたの、真莉亜。」
 
「いや、なんでもないよ。」
 
「?」
 
「で、いつなったんですか?」
 
ひそひそ声で、クリスさんにしゃべった。
 
「『ついさっきよ!やっと、大人の世界に入ったぁ!』」
 
クリスさんは大喜び。
あとは私だけ。
神様、どうか私に、初経、いや、生理というステキな成長を、ください。
 
 

 
 
それから一週間経った。
今日は、イライラするなぁ。
 
「真―莉亜っ。」
 
なんなのよ!
 
「なんだよぉ。名前を呼んだくらいで。」
 
あぁ、どうしてもこのイライラを、大切な人にぶつけてしまう・・・・・・。
初めてだよ。気のせいかな?
ジュンブライトは、私の肩を組んだ。
 
「キス、しよう。」
 
ごめん、ジュンブライト。今日はその気じゃないの。
また今度、しよう。
 
「え―っ?俺、真莉亜とキス、したかったのにぃ!」
 
仕方ないでしょ?わがまま言わないの。
 
「はーい。」
 
ごめんね、ジュンブライト。不機嫌にしちゃって。
でも、一番不機嫌なのは、私だよ。
 
 

 
 
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