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最終話 「最高のプロポーズ♡」

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はぁ。
ジュンブライト、早く帰って来ないかな?
もう、一週間経ってるんだよ、一週間。
早く帰って来ないかなぁ?
 
「カー、カー、カー。」
 
ん?カラス?
私は、窓のところへ行き、窓を開け、ベランダに行った。
 
「春間真莉亜さんですかぁ~?」
 
しゃ、しゃべった!
はい、そうですけど・・・・・・。
 
「私はポストガラスですぅ~。」
 
ポストガラス?
なんか、首にポストマークがついた、赤いバッグをさげているけど。
 
「はい。ヴァンパイア界の郵便配達屋でしてぇ。」
 
えっ!?ヴァ、ヴァンパイア界の郵便配達屋!?
 
「はい。ジュンブライト様から、手紙が来ております。」
 
やったぁ~!
私はピョンピョン飛びはねた。
早く渡して!
 
「はいはい。」
 
ポストガラスさんは、バッグの中から手紙を取り出して、手紙を私に渡した。
私はうれしそうに、手紙のふうとうを開け、手紙を広げた。
どれどれ?ん?
よ、読めん・・・・・・。きたなすぎて、読めん・・・・・・。
 
「やっぱりそうでしたか。じゃあ、私が読んであげますっ。」
 
えっ!・読めるの!?
 
「はい。私はこう見えて、きたない字が読めるんですよ!」
 
うわぁ~。たのもし~い。じゃあ、読んで!
 
「かしこまりましたぁ~。」
 
私はポストガラスさんに、手紙を渡した。
 
「え―っと、真莉亜へ 元気か?明日、人間界に帰る。そして、お前は夜に花田中の屋上へ来い。話したいことがある。ジュンブライトより。」
 
は、花田中にぃ~?なんでだろ。
きっと、もう別れるとか!?
そんなの、いやだぁ~!気になるぅ~!
 
「まぁまぁ、落ち着いて。明日になったらのお楽しみですから。」
 
ですよねぇ。
 
「これ、返します。」
 
ポストガラスさんは、私に手紙を返した。
あ、ありがとうございます。
 
「では、さよーならぁ~。」
 
ポストガラスさんは、羽を広げて、空の果てまで飛んで行っちゃった。
一体、なんだろ。話って。
 
 

 
 
 
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