上 下
181 / 185

最終話 「最高のプロポーズ♡」

しおりを挟む
「ネル、ネル!」
 
「・・・・・・。」
 
「いきなりどっか行っちゃって・・・・・・さぁ、一緒に帰るぞ。」
 
「やだ!」
 
「!?なんでだ!」
 
「あたし、あたし、あたし!ジュンブライト様があんなこと言うなんて、知らなかったんだよぉ!」
 
「・・・・・・そうか。ごめん。」
 
「なんで、なんで、ジュンブライト様はあいつと、結婚するんだよぉ!」
 
「それは仕方ないさ。俺様もくやしい。だから、一緒に帰ろう。」
 
「やだ!」
 
「ネル!わがまま言うな!」
 
「ほっとけ!・・・・・・もう、二度と、お前の前に現わん。」
 
「ちょっ・・・・・・なに言い出すんだよぉ、いきなり!」
 
「ほっとけって言ってんだろ!」
 
「・・・・・・。」
 
「さらば。お前と過ごす時間が、とても楽しかった。」
 
「ネル、まて!俺様を置いて行くな!ネル、ネル、ネル!」
 
「そ、そんな・・・・・・ネル―っ!」
 
 

 
 
私は道を歩いていた。
 
「真莉亜~!」
 
その声は・・・・・・。
 
「ジュンブライト!」
 
「はぁ、はぁ、はぁ。ふぅ、やっと見つけたぁ。」
 
な、なによ、いきなり。
 
「あ、これ。」
 
ジュンブライトが、ポケットの中から、赤くて小さな箱を取り出した。
なに?これ。
 
「見て驚くなよ。」
 
ジュンブライトは、箱を開けた。
ん!?これ、指輪じゃな~い!
どこで買ったの!?
 
「さっき、指輪屋さんに行って、買って来た。お前んちによったけど、お前がいなくてさ。ず―っと、探してたよ。」
 
こ、これって、まさか・・・・・・。
 
「そう。結婚指輪だ。」
 
ジュンブライトは、にこりとほほえんだ。
え・・・・・・?
 
「真莉亜、薬指にはめるから、出して。」
 
あ、うんっ。
私が薬指を出すと、ジュンブライトは指輪をはめた。
 
「うわぁ。似合ってるぅ~。」
 
そう?ありがとう、ジュンブライト!
私はジュンブライトにだきついた。
 
「アハハハハ。どういたしまして。」
 
「ずっと、しあわせでいようね。」
 
「あぁ。」
 
「2年後、結婚式を開こうね。」
 
「あぁ。」
 
「そして、大好きだよ、ジュンブライト。」
 
「俺もだ。大好きだぜ、真莉亜。」
 
うん・・・・・・。
私達は、唇を近づけて・・・・・・。
チュ・・・・・・。
キスをした。
ジュンブライト、大好きだよ。
2年後の結婚式、楽しみにしてるよ。
 
 
 
 
☆3rdシーズンへ続く!☆
しおりを挟む

処理中です...