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○ 僕ときょうだい
◆ 46
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「まったく……。
何をやっているんですか。ユールリウス坊っちゃまが、楽しみにされていたのを分かっているんですか?」
うにゅ?
突然お声が聞こえてきたですよ?誰ですか?
んー……。僕の知らない人ですが、カショウに話かけているのでカショウの知っている人なのかな?
でも、カショウは今おねむしてるから、お話し出来ないと思いますよ?
「カチョ、おねむでしゅよ?」
僕は男の子に、カショウがおねむ中だと教えてあげました。
「え?」
「いやいやいやっ! 寝てないですっ! 起きてます! 起きてますからっ!」
ほえっ?
カショウ起きてました?
「おねむ……」
「いやいやいや、起きてましたからねっ! 寝てませんからねっ!」
うー……。
慌てて言い訳してるのが、なんとも怪しいです。
「そんな事よりも! 見学っ! 見学をしましょうっ!」
ふぉっ!!
そうでした!にい様とねえ様の勇姿を確認しなければなりません!
いつもは見学はダメって言われてて、かわりにお外でアリさん達と遊んでましたが、今日はマティアスがいいって言ったのでお目々ぱっちりと開けて見るのです!
きっと、ドガーンッ!とかピカーッ!ていうのが見れると思うのです!
それを見て僕も、ふおぉーっ!て技をマスターするのです!
あっ!シャキーンッ!というのでもいいかもしれませんね!
「凄くワクワクしているお姿が、なんとも言えないほどお可愛らしい……」
「ですよねー! しかも上目遣いでじっと見つめられた日には、あまりの可愛らしさに悶絶しますよ!」
「……悶絶、したのですか?」
「もちろん、おもてには出してませんよ? そんな事をすると坊っちゃまに変な印象を与えてしまいますからね」
「……変な印象を与えてしまえばよかったものを……」
「何か仰いましたー?」
「いえ……。
ゴホンッ。ユールリウス坊っちゃま、それでは訓練場の中に入りましょうか」
「ふおっ!?」
自分の技に集中してたから、お名前呼ばれてちょっとびっくりしちゃいました。
もしかして二人とも、僕の華麗な技を見てましたかね?
あの技はまだ練習段階だから、お披露目は当分先なのですよ。
なので口外されると困るのです。
むー、どうしたらいいのでしょうか……。
──ほえっ?
そんなことでいいんですか?
記憶さんがこうしたら大丈夫だと、教えてくれました!
記憶さんはやっぱり凄いのです!
えっと、まずは……、下から見上げる、です?
むう。僕小さいから元から見上げる状態です……。
あ、そのままでいいですか?
次は、首を横に傾げるですか?
傾げる……?ああ、そういう感じですか!
そしてお目々をうるうるにする……?
うるうるってなんです?
ふおっ!
お目々をキラキラにすればいいのですね!
カッコイイ時のとう様のお顔を真似すればできます!
えっ?とう様のお顔じゃダメ?
どちらかというと、なみださんに出てきてもらって?
うー……。
なみださんは、そんなに簡単にお家から出てこれないですよ。
それなら仕方ない、ですか?
ううっ。ごめんなさいです……。
出来ないことは気にせず、次に進め、ですか……。
分かったです……。
最後に、胸の前で手を組んで『今見たら事は秘密ですよ』って言えばいいのですね。
それで口外されないのですね。
僕、がんばります!
あ、そう言えばカショウの事を知っている人は、誰なんでしょうか。
僕、お名前聞いてないです。
とう様とかあ様からは、知らない人とお話しちゃダメって言われてます。
むー……。
僕、困りました……。
何をやっているんですか。ユールリウス坊っちゃまが、楽しみにされていたのを分かっているんですか?」
うにゅ?
突然お声が聞こえてきたですよ?誰ですか?
んー……。僕の知らない人ですが、カショウに話かけているのでカショウの知っている人なのかな?
でも、カショウは今おねむしてるから、お話し出来ないと思いますよ?
「カチョ、おねむでしゅよ?」
僕は男の子に、カショウがおねむ中だと教えてあげました。
「え?」
「いやいやいやっ! 寝てないですっ! 起きてます! 起きてますからっ!」
ほえっ?
カショウ起きてました?
「おねむ……」
「いやいやいや、起きてましたからねっ! 寝てませんからねっ!」
うー……。
慌てて言い訳してるのが、なんとも怪しいです。
「そんな事よりも! 見学っ! 見学をしましょうっ!」
ふぉっ!!
そうでした!にい様とねえ様の勇姿を確認しなければなりません!
いつもは見学はダメって言われてて、かわりにお外でアリさん達と遊んでましたが、今日はマティアスがいいって言ったのでお目々ぱっちりと開けて見るのです!
きっと、ドガーンッ!とかピカーッ!ていうのが見れると思うのです!
それを見て僕も、ふおぉーっ!て技をマスターするのです!
あっ!シャキーンッ!というのでもいいかもしれませんね!
「凄くワクワクしているお姿が、なんとも言えないほどお可愛らしい……」
「ですよねー! しかも上目遣いでじっと見つめられた日には、あまりの可愛らしさに悶絶しますよ!」
「……悶絶、したのですか?」
「もちろん、おもてには出してませんよ? そんな事をすると坊っちゃまに変な印象を与えてしまいますからね」
「……変な印象を与えてしまえばよかったものを……」
「何か仰いましたー?」
「いえ……。
ゴホンッ。ユールリウス坊っちゃま、それでは訓練場の中に入りましょうか」
「ふおっ!?」
自分の技に集中してたから、お名前呼ばれてちょっとびっくりしちゃいました。
もしかして二人とも、僕の華麗な技を見てましたかね?
あの技はまだ練習段階だから、お披露目は当分先なのですよ。
なので口外されると困るのです。
むー、どうしたらいいのでしょうか……。
──ほえっ?
そんなことでいいんですか?
記憶さんがこうしたら大丈夫だと、教えてくれました!
記憶さんはやっぱり凄いのです!
えっと、まずは……、下から見上げる、です?
むう。僕小さいから元から見上げる状態です……。
あ、そのままでいいですか?
次は、首を横に傾げるですか?
傾げる……?ああ、そういう感じですか!
そしてお目々をうるうるにする……?
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最後に、胸の前で手を組んで『今見たら事は秘密ですよ』って言えばいいのですね。
それで口外されないのですね。
僕、がんばります!
あ、そう言えばカショウの事を知っている人は、誰なんでしょうか。
僕、お名前聞いてないです。
とう様とかあ様からは、知らない人とお話しちゃダメって言われてます。
むー……。
僕、困りました……。
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