遠くて近きルナプレール ~転生獣人と復讐ロードと~

ヘボラヤーナ・キョリンスキー

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第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!

3-149.マジュヌーン(82)静寂の主 -さよなら おやすみ

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 俺より小柄で手足も細いが、特に腕の方は体格に反比例して妙にひょろ長い。
 訓練時代から格闘では、その腕の長さで打撃の間合いを上手く外し、組み合いではこちらを巧妙に絡め捕る。
 勿論、格闘エキスパートのルチアや、短躯だが怪力のカリブル、身長と手足の長さが比例してるスナフスリーに比べりゃ、さして有利な特徴でもねぇ。
 だが、身長が近い俺にとっては、その僅かなリーチの差はなかなかに遣りにくい相手だった。
 
 その俺を、羽交い締めにして後ろへ体重をかけて引き倒すアラークブ。
 体重の軽いアラークブは、その体格からは信じられないほどの力で締め付ける。訓練時代よりもさらに力を増しているぜ。
 とっさに首は守ったから、落とされたり窒息したりはしないが、それでもかなりの自由を奪われ、跳ね返せない。
 
 俺はそれには逆らわず、そのまま後ろへと体重を乗せる。
 後頭部をアラークブの鼻面へと叩きつけ、そのまま腕を振りほどいて逃れようかとするが、がっちりと組んだ両腕はなんとかホールドを維持している。
 
「ウヒャヒャ! 良いね、今のその面!! 間抜け面がさらに間抜けになってたぜ!?」
 大口開けて笑う猪口が、立ち上がりはしゃいでいやがる。
 
「……何の真似だッ!?」
 叫ぶ言葉は前と後ろの2人、つまりは猪口とアラークブ、それぞれへ向けたもの。
 
「おいおい、言ったろう、間抜けクンよ? 俺はここに“仕事”で来てンだよ。
 当然これも、“仕事”のウチだよ」
 
「……リカトリジオスの……か」
 
 猪口の得意気な面がやや歪み、
「……チッ。変わらねぇな、その態度はよ……」
 と、忌々しげな声音になる。
 
「何でもお見通し……てか? そう思ってンのか、ああ? 糞な不良の中じゃカシコイ方だぜ……みてぇな面してよ」
「は……? 知るかよ」
 
 ガッ、と鼻面へと岩みてぇな拳が一発。後ろから羽交い締めにされているから、避けるも逸らすも出来やしねぇ。
 
「真嶋よ、勘違いしてたみてーだけどよ。
 テメェがあそこでそこそこでけぇ面していられたのは、単に静修さんの弟だったから……でしかねぇんだよ。
 テメェが強かったからでも、テメェを恐れてたからでもねぇ。
 静修さんの機嫌を損ねたくねぇから、みんな遠巻きにしてただけだ」
 
 そう言ってから、忌々しげな声が一転、再び機嫌良さげな態度で、
「だ~が、今は違う。俺とお前の立場は逆転だ。
 俺はオウガさんに続くナンバー3、言わば腹心中の腹心だぜ?
 死に損なって見捨てられたテメェなんかより、俺の方がよっぽど役に立つからな!」
 猪そっくりの口元をにんまりと歪め笑う。
 
「……で、その腹心中の腹心が、わざわざこんな所で……その“見捨てられた死に損ない”相手に、何やってんだ?」
 そう言うと、再び猪口は不機嫌に顔を歪め、
「知るかよ! 昔も今もあの人が頭の中で考えてる事なんか、俺たちに分かるわけねーだろ?
 だが、確かにくだらなくつまらない退屈な仕事だが、それでもあの人が直々に俺に頼んで来たンだから、これが重要な仕事だってことには違いねぇ。だろ?」
 
 確かに……そうかもしンねぇな。
 猪口の言う通り、俺にも何で静修さんがこんなことをさせているのか、さっぱり分からねぇ。
 
「ま、大野達の仕事の方が、幾らかは楽しめそうじゃああるけどな……」
 
 最後に小さくそう付け加える猪口。俺に対して言ったというよりは、単にその時頭に浮かんだことがぽろっと漏れた、とでもいうような感じだ。
 
 だが……いや待て、大野? 大野だって? 大野の奴は俺たちみたいな獣人に生まれ変わったりしたワケじゃねぇが、魔人ディモニウムだかッて言う、邪術士に無理やり魔力を植え付けられた改造人間みてーなのになっていたハズだ。そして……そうだ、奴が植え付けられた魔力は、「炎を操る」魔力……。そして同じオタ仲間の日乃川の持つ魔力は、「巨大な魔法の炎を生み出す」魔力。
 
「……この山火事……まさか?」
「……ん? ああ、ははッ! 今ワカったンかよ? そうだぜ、コイツは大野と日乃川の魔力だよ。
 勿論アイツらだけでここまでデケェ山火事にゃ出来ねぇから、何人か使って油撒いたりなんだり、色々手間かけてやってンみてーだけどよ?」
 
 魔力をつかって火をつけ、その燃え方や方向をコントロールする。
 “銀の腕”の手下や火消し力夫達が消火や延焼を防ぐための伐採をしても、しばらくすれば別の所に燃え移り再び延焼し始める……てのも、確かに大野と日乃川の魔力でなら難しく無いんだろう。
 だが……。
 
「目的は何なんだ……?」
 
 “不死身”のタファカーリによれば、“赤ら顔”の分離派教団司祭を内通者としてのアールマール王国への政権転覆策は、俺たちが首謀者を捕縛させたことで立ち消えになった。そのハズだ。
 だが、そのアールマール王国の政権転覆策が立ち消えたことで本格的に動き出した、“不死身”のタファカーリによる廃都アンディルの拠点化から東征への足掛かりとする策も、やはり俺たちが“不死身”のタファカーリとその部隊を壊滅状態にまで追い込んだ事で、同じく立ち消えに……いや、待て。
 なってない、なってないぞ、“不死身”のタファカーリの策は。
 そうだ、“鋼鉄”ハディドも言っていた。“不死身”のタファカーリの部隊は壊滅したが、その後結局、リカトリジオスは廃都アンディルの拠点化に成功している。
 呪われた廃都アンディルの中に防壁を作り、地下水脈を復活させ、部隊を駐留させている。そのはずだ。
 
 なら……この山火事はその次の一手……そういう話になる。
 
 何でだ?
 
 アールマール王国の政権転覆策も最稼働させたのか? 拠点化した廃都アンディルを足掛かりとしての南征策が再浮上したのか?
 
 そうかもしれねぇ。かもしれねぇが……それは、何か引っかかる。
 
「ま、さっきも言ったが、あの人の頭ン中の細けぇことなんざ俺には分かんねーよ。けどまあ、アールマール自体をどーこーするッてなあ今の計画にゃあねぇらしい」

 分からねーのなんのと言いつつ、余裕ぶった態度で得意気にそう言う猪口。
 
「今の狙いはな、“砂漠の咆哮”の方だ」
 だが、続くその言葉は全くの想定外のもの。
 
「……は? 何で……“砂漠の咆哮”……?」
 アールマール王国を支配下にする、傀儡政権を立てる……てのは、まあ分かる。勢力の拡大に食糧や資源の確保。そいつは順当にして真っ当な理由、動機になる。だが、“砂漠の咆哮”は基本的にはいくつかの野営地を転々とする流浪の集団だ。領地があるわけでもねぇし、資源確保の役にも立たねえ。野営地の金庫番のトコにでも行けばそこそこが財宝もあるだろうが、せいぜいがそれだけだ。
 
「まあ、オウガさんに言わせっと、ゴコーの憂い? を断つだかってな事らしいけどな」
 
 要は……邪魔だから、と言う事か?
 それはそれで分からなくもない。確かに、俺なんかは既にリカトリジオスの策を二つも潰しちまったし、カリブル他の反リカトリジオス同盟みたいな連中も増えて来ている。
 正面から戦争かます相手としちゃあアールマールの方が手強いが、“砂漠の咆哮”側にはある種のゲリラ戦的な厄介さがある。集団のぶつかり合いなら数も多く帝国流のリカトリジオスが強い。だが、隠密巧者の猫獣人バルーティの強者が多い“砂漠の咆哮”は、個々の力でそれをかき回せる。
 
 つまり、リカトリジオスが次の戦略に進む上で、背後に居る“砂漠の咆哮”を叩いておくことで脅威を減らすのが目的……と言う話になるが……。
 
 いや、何かしっくり来ねぇ。具体的に何がッてワケじゃあねぇが、何かが妙な気がするぜ。
 
「どっちにせよ、テメーはここでオヤスミしてろや」
 
 再び猪口はそう言うと、アラークブに羽交い締めにされた俺の顔面に拳を叩き付ける。
 一発、二発、三発、四発……。
 鼻面、頬、こめかみ、顎先と、何度も繰り返し殴られ続ける。
 
 筋肉の塊みてーな野太い腕に、デカくてゴツイ拳骨。前世でも猪口のパンチはかなりのモンだったが、今のコイツはマジでハンパねぇ。
 後ろでアラークブが羽交い締めにしてるから、俺も上手く力をそらせねぇが、同時に猪口も全力では殴れ無い。それでも連続しての拳の雨に、俺は気が遠くなりそうになる。
 しかも……。
 
「おぉっと、力加減が難しいな。あんまやり過ぎてぶっ壊しちまうと、あの人に怒られちまうぜ」
 拳を撫でさすりしながら、猪口が言う。
 
「だが……ま、とりあえず寝とけ。しばらくよ」
 最後に一発、かなりの力でかまされると、既に朦朧としかけていた意識がぷつりと刈り取られる。
 
 ▽ ▲ ▽
 
 目覚めたときは既に真っ暗だ。
 猪口の口振りからも、話の内容からも、ここで俺を殺す事は奴の目的じゃないのはわかっていた。
 だが、アラークブを使いおびき出して、騙し、しこたま殴って気絶させ、それからどこかに運ぶのかと思えばそうじゃねえ。俺が殴られ意識を失った例の臭ぇ洞窟の中に、申し訳程度に縄をされ、そのまま転がされていた。
 辺りに人の気配はねぇ。猪口は当然、アラークブの姿も、だ。
 いや……。
 
「ふうむ、目覚めましたかな。今、縄を切らせます」
 その声の主は猿獣人シマシーマの中でも特に小柄なリムラ族の年寄り、ダイスの王様を名乗る“輪っかの尾”を陰から操る策士のモダスに、【暗示の目】を持つ目ん玉モールドとその他数名。
 
「何……だ、お前……ら、どうし……て?」
 まだ意識がそうハッキリしねぇままそう聞くと、
「あたしは旦那にそこそこ投資してるんでね。こんなところでくたばられちゃあ大損です。ウチの手の者が、旦那が妙な犬獣人リカートと郊外に連れ立って行くのを見かけたと聞いて、そのまま後をつけさせておきましたよ」
 全く、サーフラジルじゃあ何をやっててもコイツの情報網からは逃れられない……、てことか。
 
 まあ今回はおかげで助かった。
 縄を切られて拘束からは自由になるが、だが顔をはじめとした全身の痛みはたまったモンじゃねぇや。
 
「猪……あー……、猪人アペラル犬獣人リカートはどうした? 【暗示の目】でも使って追い払ったのか?」
 座り込みつつ両腕と両足を軽く動かしながらそう聞くと、
 
「いえ、後をつけた者の話では、旦那を縛りあげた後しばらくしてから揃ってどこかへ去って行ったようです。見張り一つ付けておりません。
 まあ、洞窟の中には眠りの粉のお香が焚かれてましたから、わたしらが助け出さねば、数日眠っていたかもしれませんがね」
 
 そりゃいってーどういうことだ? と、首をひねる。
 猪口はあの人、つまりは静修さんの直接の命令で俺をここまでおびき出して、だが捕まえた後は適当に縛り上げて放置しておくだけ。実際、見張りの一つでもつけていりゃあ、非力なリムラ族に俺を助け出すのは難しい。目ん玉モールドの【暗示の目】だって使えないことはないが、まあそういうのは奴らからしても想定外だろう。
 つまり、捕まえ、意識を奪っておきながら、逃げ出さない用にするつもりにしちゃあ手抜かりすぎる。
 
 それが、単に猪口の浅はかさから……てんなら、まあ良い。俺にとっちゃあただのラッキー。
 だが……。
 
「とにかく、ひとまず街に戻るか……」
 そう言って、痛みを堪えつつ立ち上がろうとすると、
 
「いえ、旦那はそれより、ラアルオームへ戻られた方が良いかと」
 と、モダス。
 
「ラアルオームの“砂漠の咆哮”野営地が、リカトリジオスの襲撃に合ってるようです」
 
  
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