遠くて近きルナプレール ~転生獣人と復讐ロードと~

ヘボラヤーナ・キョリンスキー

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第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!

3-263. マジュヌーン(109)黒金の塔 - HEAT ISLIND

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 地味で退屈な遺跡の探索調査にはエリクサールがソッコーで飽きる。だがまああいつには誰もその辺はハナから期待もしてねぇ。度々抜け出しては周りのアレコレを探っちゃあベラベラ話して聞かせてくるので、良くも悪くも時間の感覚が薄くはならねぇのは良い効果かもな。
 
「いやー、おーでれーたぜ~。なんかあのケルアディードとかってーののダークエルフ連中、例の戦ったゴブリン? 村とか作らせて訓練させてんのな」
「なんだと?」
「ゴブリンを戦奴にしてるだと?」
 またも飯どきにノコノコ帰って来て言うエリクサールの言葉に、フォルトナもムスタもマジで有り得ねぇッてな面してそう聞き返す。
「そりゃ、そんなに驚くような事なのか?」
 リカトリジオス軍が敵を奴隷にするのを見てばかりいたのもあり、俺からするとそれがどう変なのかがピンとこねぇ。
 聞かれて、まずはフム、と改まったように顎に手を当てたフォルトナが、
「闇の森であれ火山島であれ、我らダークエルフには奴隷などと言う野蛮な風習はありませぬ。強いて言えば犯罪者に刑罰としての労役を課すことがあるくらいです。ましてやゴブリンをなど……」
 と言い、ムスタは
「あいつらはバカで弱い。いくら鍛えたところで役になど立たん」
 と大きく息を吐く。
 
「それがよ、そーゆーのでもねぇの」
 骨付き肉をかじりながらそう返すエリクサールは、さらに続けて、
「わざわざ魔術も使って囲いに見張り櫓に家まで建ててよ。帝国式の浴場だの診療所に学校、畑に牧場……。有り得ねぇーくれー立派なゴブリン村作ってんのよ」
 と、そう言う。
 すると、今度は驚くと言うよりかは呆れるかの態度の2人は、
「……いくら退屈だからと、そんな益体もない嘘など……」
「馬鹿馬鹿しい」
 と一刀両断。
「嘘じゃねーっつの! マジでやってんだよ、あいつら!」
 嘘つき呼ばわりにムキになるエリクサールだが、2人はまるで取り合わない。
 業を煮やしたエリクサールが今度は俺へと向き直り、
「なぁ、おい、おめーは信じるだろ!?」
 と食い下がるが、
「前から言ってるが、俺はダークエルフのこともゴブリンのことも詳しくねぇから、信じるも信じねーもねーぜ」
 としか返せない。
 
「確かに……」
 
 その馬鹿話を引き取って続けるのはアルアジル。
「普通に考えれば有り得ない話ですが、そのゴブリンの群れと言うのは、例の異常な強さのゴブリンが率いてたと言う群れなのですよね?」
 と確認してくる。
「そーだよ。だからよ、他のゴブリンと何かしら違ったモンがあって、そんでうじゃうじゃやってんのかもなー、ってよ」
 そう言えば、と思い出すのはちょっと前の会話。
「そいつらに“闇の主”が関わってンかもしんねー、って話か?」
 と、俺のその言葉に軽く頷くアルアジル。
 
「そのゴブリンの群れが“闇の主”により何らかの強化をされたゴブリンの群れであるなら、盟約を結んでる“闇の森”ダークエルフがその計画を引き継いでいるとの可能性は考えられますな」
 なんだかまた、色々ややこしい事考えてんなぁ。だがそれより何より、
「なぁ、その辺の話、これからやる事とは関係あんのか?」
 と、そうも思う。
 
 アルアジルは同じ闇属性の魔術師として“闇の主”のことは気になるんだろう。それこそ今まさに、その“闇の主”の留守を狙って空き巣に入るワケだからな。
 だが問題はその「異常なゴブリン」とダークエルフの村づくりとやらが、具体的に俺たちにどう関わってくるのか、だ。
「……それは」
 僅かな間をおいて話し出すアルアジル。
「正直、分かりかねます」
 と、返してくる。
「ですが、“闇の主”を相手取る以上、どのような可能性も考えておかねばなりませんので」
 とも言う。
 エリクサールはその後もまだしつこくウダウダとしゃべって居たが、このときの話し合いはそれ以上どうにも進展は無かった。
 
 ▽ ▲ ▽
 
 いくつかの穴を掘り、いくつかの罠を解除し、いくつかの扉の鍵を開けながら、しつこく地道に探索を続けていくつもの夜が過ぎると、これまでの打ち捨てられた古代遺跡丸出しな区画から、次第に意匠やら構造やらの見た感じはまるで同じながら、気配のまるで異なる場所へ出る。
 気配。そう、違うのは気配だ。それまでのしんと静まり返った廃墟同然の区画とは異なり、明らかに“不穏な”、“何らかの存在”を示す気配がある。
 
 アルアジルによるほのかな魔法の灯り。長い通路を暫く進むと、横に居たフォルトナが素早く先の暗がりへと矢を射る。空中に火の玉が不意に現れたかに燃え上がるのは、サッカーボールくらいの妙な塊。ナメクジみたいな皮膜に包まれた大きな一個の目ン玉と言う不気味な見た目の魔物だ。【獄炎】の矢で射られて燃え上がりながら落下したそれは、ぐねぐねとのた打ってからどろりと溶けるようにして消える。
 
闇の落とし子ダーク・スポーンですな」
「小うるさく飛び回る蠅のようなものだ」
 いかにも“魔物”ってな見た目だが、お前ら的にはご存知でも俺ゃ初めてだぜ。
 
「こんなのが居るからにゃ、目的地には近付いてるってことで良いんだよな?」
 と、そう聞くと、
「はい。闇の落とし子は闇属性魔力の濃度の高い場所にのみ現れる異界の存在です。あれらが居ると言う事は、かなり闇の魔力溜まりマナプールへと近いのでしょう」
 
 古代トゥルーエルフとやらの作り出した闇の魔力溜まりマナプール。その上に“黒金の塔”は建てられているとかってな話だったな。
 
「そういや、よ」
 再び歩きながら、俺はそうアルアジルへと聞く。
「“災厄の美妃”は魔力を食らい、術式を破壊する……。
 じゃあ、魔力の塊の魔力溜まりマナプールにはどうなるんだ?」
 今まで魔力溜まりマナプールに刃を向けた事はねぇが、そうなる可能性はなくもない。
 
「ごく小さなモノなら、恐らくは喰らい尽くせるやもしれませんが……」
 探査系と防御結界の魔術を使いつつ、アルアジルはそう返してくる。
「大きなモノ……まあ、平均的以上のものには触らぬ方が良いかと思われます」
「へぇ、そりゃなんでだ?」
「暴走……爆発……そこまで行かずとも、“持ち手”たる主どのの身体の方が耐えられぬかと」
「おっかねぇ話だな」
「はい」
 平均的以上でそれなら、ここの闇の魔力溜まりマナプールに使おうとしたら、果たしてどうなるのか……てところか。
 
「そんじゃ、“闇の主”のその闇の魔力溜まりマナプールを、コイツでぶち壊させようとかそういう目論見じゃあなかったってことか」
 軽く口を歪ませながら俺がそう言うと、アルアジルはその馬鹿でかいトカゲの口を真一文字に結んで少し止まり、
「……何故その様な考えを?」
 と聞いてくる。
「冗談だ」
 手を振ってそう返すが、ただのくだらねー冗談だとも言い切れねぇ。
「だがよ。おめー、その“闇の主”とやらには、何かあるんだろ? 因縁か、確執か、なんかしらの思い……ってのがよ?」
 続けて俺はそう聞くが、匂いも表情も声の調子からも、アルアジル……あるいは蜥蜴人シャハーリヤって言うこの種族は、こっちになかなか情報を漏らしちゃくれねぇ。どこからも腹の中が読めねえんだよな。
 だが今回……また、“闇の主”絡みの事に関しちゃあ、いつものアルアジルと比べて妙な感じがある。どこが……とはハッキリ言えねぇが、確かに何かが違う。
 
「クルルルゥ……」
 蜥蜴人シャハーリヤ特有のこのうなり声は、表に内面をめったに見せない蜥蜴人シャハーリヤの習性の中でほぼ唯一と言うくらいに珍しい感情的な反応。
 微妙なニュアンスの違いはあるが、この感じは恐らく、ちょっとした悩ましさ。
「確執……とまでは言えません。わたしは“闇の主”トゥエン・ディンとは僅かな面識しかなく、また深い関わりでもありません……恐らくは」
 そう歯切れの悪い返し。
「恐らく、ってのは何だ?」
 歯切れの悪さたけでなく、言葉の選び方もまた妙だ。
「いくつか……確証のない曖昧な事柄があります。私は蜥蜴人シャハーリヤですので、主どのやムスタよりかなり長寿です。それもあり、過去の記憶などの時系列には、短命の者達より曖昧なものも多いのです」
「だが、今の“闇の主”ってのはただの人間だろ? 記憶が曖昧になるほど大昔には生まれても居ねぇんじやねぇのか?」
「そうとも言い切れません。人間であっても魔術師は長寿になりやすく、中には魔術による様々な手段でかなりの長命になる者も居ます。それに……」
 そこまで言いかけて、言葉が止まる。
 
 まずは熱。
 圧倒的な熱に毛先がちりちりと焦げるかの感覚。だがその熱自体は攻撃じゃねぇ。ただの余波、または存在の誇示だ。
 進む前方、真っ直ぐな通路の横への道から覗くのは、大きな黒いマグマの塊がそのまま粘土人形みたいにこね上げられ、炎を纏いながらゆっくりと歩いている姿だ。
 
「うぇ、何じゃありゃ?」
「“獄炎の守護ゴーレム”ですな」
 エリクサールのうんざりした声に、普段よりも緊張した声のフォルトナが答える。
「闇、炎、土の三属性を組み合わせて作る、高度なゴーレムです……」
「“闇の主”の、か?」
 ムスタお待ちかねの“歯応えのある”守護者……かと思うも、
「分かりません。分かりませんが……」
 言いよどむフォルトナに冷や汗一筋。
「相当な高位の術師によるものなのは確かでしょう」
 
 さあて、そう言う事なら、だ。
「つまりは俺の出番……ってことだよな?」
 ビンビンに感じる魔力の波動。心臓の上に手を置けば、すぐさまゾロリと現れる食い意地のはった気まぐれ女。
 その俺の横に並ぶのは、馬鹿でかいハンマーを構えたムスタ。
「1人じゃ手に余る」
 ようやく、ってなツラして笑ってやがる。
 
「はい、ムスタの言う通りかと。“災厄の美妃”は魔力は吸い取れますが、熱そのものは防げません。また、ゴーレムはその核を砕かぬ限り完全には停止させられない。ムスタが受け止め、主どのが核を撃つ……それが最善手です」
 そう言いながら魔法の守りで熱気除けをする。
 
「じゃ、テキトーに援護な」
「青瓢箪、我らを射抜くなよ!」
 獄炎の守護ゴーレムが背を向けたタイミングに、3人から離れやや早歩き気味に動きだす。
 相手は鈍重、走って一撃……てのもありかもしんねぇが、まあ焦り過ぎるなぁよくねぇな。
 残り数メートルとなったあたりで小走りになり、それぞれ手にした獲物を構え、振りかぶり……一閃。
 マジで糞熱い熱気が掠め、一部の炎は“災厄の美妃”に喰われてゴソリと空間ごと削り取られたかに消えはするが、体長は3メートルを超える獄炎の守護ゴーレムにとっちゃ“かすり傷”にもならねぇか。
 振り向きざまの裏拳のように遠心力で振るわれた横薙ぎの腕は、丸太の太さの燃え盛る岩と泥の塊だ。
 泥の表面を鱗のように大小様々な石が覆っていて、その隙間からドロリとした黒い粘液と燃え盛る炎が熱気を放つ。近くに要るだけで今にも毛先が燃えちまいそうなほどだ。
 だが、着ている“闇の手”特製の皮鎧にアルアジルによる魔法の守りもあり、見た目よりかは熱かねぇ。完全に防げてるってんでもねぇが、まるで近寄れねぇって程でもない。
 ムスタもその辺は俺と同じ。振り回された獄炎の腕が再び帰ってくるのをハンマーで受け止め、弾き返す。
 がは、っと呻き声をあげ……と思ったが違う、こりゃ笑い声か。愉しげに大声で笑いながら、振り回され襲いかかる守護ゴーレムの腕を受け、弾き、いなしている。
 その隙間に、俺はさらに奥、守護ゴーレムの足元を潜り抜け向こう側へ。
 両サイドから挟む形で俺は背後、巨大な背中を蹴りながら登り上って頭部へ。ゴーレムの核は、だいたい三カ所、頭か胸の中央かへその位置。そのどこかをぶっ潰せば倒せる。
 “災厄の美妃”を逆手に持ち、人間で言えばうなじの位置、石の隙間へと下から突き入れると、そこからぶわっと魔力を吸い取る。
 だが、吸い取ったはなから、黒く粘着く粘液と燃え盛る炎が溢れ出す。
 黒いねばねばは可燃性タールみてぇなもんだ。少しでも身体に着けば引火、延焼しはじめる。もちろん俺の“災厄の美妃”ならそれらもすぐに吸い取って消せるが、いちいち消すまでの間は燃え続けるから当然熱いし火傷もする。
 毛についた数滴を消しながら、今度は背中を下がって胸の真ん中辺りに目星を付けようとすると、獄炎の守護ゴーレムは後ろへ数歩後退。ムスタに追い込まれたか、ってーのはやや楽観的予想。壁へと背中を押し付けるように後ろへ下がる。潰される間際に素早く股下を潜って前へ出ると、今度はへそ下の位置の隙間へ下から刃を突き入れて、今度もまた魔力をぞろりと奪い取る。
 さっきとは違って、刃先が何かへとがっつり食い込んで、決定的な力を破壊するのが感じられるが、それは獄炎の守護ゴーレムの下半身の動きを鈍らせはするものの完全な破壊には至らない。こりゃ、いわゆる二連核デュアルコアってヤツか。二つ以上の複数の核を使ったゴーレムは、一つの核のゴーレムより複雑な命令や動きを理解し、一つが壊されても残ったもう一つが予備として機能し、動き続ける事が出来る。
 もちろん核が1つ減れば性能は落ちる。例えばさっきの、こちらが背に張り付いたときに壁で押し潰そうとする反応なんかは、多分この二連核デュアルコアならではのもんだろう。普通のゴーレムはそんなに戦術的には立ち回らねぇからな。
 その賢いアタマのコアは残り一つ。あるとすれば胸の真ん中だ。
 正面、足元。狙いは頭上、手を伸ばしゃ届くか、ってーとちと足りねぇ。
「ムスタ! 屈ませろ!」
「容易い!」
 ガン、と振るわれる獄炎をまとった腕を巨大ハンマーで弾き返し、そのまま器用にハンマーを絡めるかにして体の外側へ向けさせる。攻撃を逸らされ上体の伸びてた獄炎の守護ゴーレムは、態勢をさらに崩し、つんのめるように前傾。俺の身体に覆い被さりそうな胸の真ん中を、“災厄の美妃”が刺し貫く。
 握る手に伝わる感触は、その刃がただの物質としての“獄炎の守護ゴーレム”を貫いたのではなく、その存在を維持する魔力の中枢を貫いたことを確信させる。
 どろりとした燃え盛る闇の粘液を吹き出し垂らしながら崩れ落ちる岩と土の塊を跳びすさって避けるが、ちょっとの雫が腕に跳ねかかる。
「……がっ!!」
 と、思わず悲鳴。素早く“災厄の美妃”で触れる事で獄炎の魔力による火は消えるが、焼けた油が跳ねたときよか糞熱ぃぜ。
「失礼」
 言いながらアルアジルが呪文を唱えると、ピンポン玉程度の水が空中に現れて火傷した腕へ絡みつき冷やすと共に傷そのものを治癒。アルアジルが闇属性の次に適性のある水属性の治癒魔法だ。
 
「燃え盛る獄炎ゴーレムに大量の水をぶっかけてやりゃ良かったな」
「流石のわたしも、そこまでの水属性使いではありません。いえ、正確には出来なくもないですが、この後を考えれば出来ない、と言う意味で……ですが」
 近場にある水を操るならまだしも、この巨体の獄炎の守護ゴーレムを“消火”する量の水を生み出すとなると、魔力の消耗も相当になるってことか。

「……主どのッ!?」
 一仕事終えた俺たちに、そう周囲への警戒を切らさずにいたフォルトナが鋭い警告を発する。
 視線、そして矢の先にはまた別の獄炎守護ゴーレム。しかも……、
 
「2体かよ……」
 
 こりゃまた、面倒なことだぜ。
 そうボヤく俺に、俺より目の良いフォルトナが首を振って、
「問題は……その主です」
 と、そう言った。
 
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