ねこさんは、トレジャーハンター!?

豆井悠

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100 一時撤退

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「あひゃひゃひゃっ!?」

 宿屋あめりかんに、楽しそうを通り越して狂気すら感じるような笑い声がこだましていた。

「ぴゃーぴゃぴゃぴゃっぴゃー!?」

 アメリアはその奇妙な響きに、がたがたと震えている。

「重度のまたたび中毒ですね‥‥‥」

 ジョー店長は顔をしかめると、ネコサンへ視線を送った。

『やはりそうか‥‥‥ちなみに店長の所には万能薬はあるのか?』

「すいません、ちょうど切らしちゃってまして‥‥‥」

『あやまらないでくれ。これはワタシの失態だ』


 沈黙が、重い。


「ネコサンは、ガーディアンマスターですよね?」

 店長が、それを破った。

『そうだ。ダンジョンまたたびの情報も、またたびゴーレムの事も知っていた‥‥‥だが、このざまだ』

 悔やみきれないような声だった。

「仕方ないですよ、あそこは特別ですから。でも、データは取れたんですよね? なら‥‥‥」

『ああ、一旦引くが、いずれリベンジする』

 二人の瞳が、激しく燃えていた。

「それじゃあ私も、色々サポートさせてもらいますね! あ、もちろんお代は頂きますが!!」

 ふふっ、と微笑み合う。

『というわけで、アメリアさん』

「は、はい?」

 急に話を振られた彼女は息をのむ。

『今日でいったんチェックアウトします』

「あ、はい、わかりました」

『支払いは、これでお願いします』

 ロボがカウンターに、す、とクレジットカードを置いた。

「カードでのお支払いで‥‥‥えー! ぶぶ、ブラックカード!?」

 視界に入った重厚なそれを見て、アメリアは飛び上がった。

『このカードでは、支払えませんか?』

「いい、いえ! お支払いお承らせてお頂きます!?」

「アメリア、めちゃくちゃになってるよ?」

 ジョーは苦笑するしかなかった。


『ではまた来ますので、その時はよろしくお願いします』

「「はい、お待ちしてますね!」」

 げらげらと笑っているねこさんを背負ったロボが、ふ、と消え去った。

「さすがガーディアンマスター。転移も楽々なんですね」

「‥‥‥」

 にこにことするジョーとは対照的に、アメリアは青い顔をしていた‥‥‥。
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