ねこさんは、トレジャーハンター!?

豆井悠

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153 ガビョふぇすの鬼

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「あ!? ちょっと待つのね!」

『何だ、ご主人?』

「今の挙動……さてはネコサン、プログラム自体に干渉してるのね?」

『はあ? そんな事するわけないだろう?』

 ねこさんの指摘を鼻で笑うロボだが、画面内のアンキモの動きが明らかにおかしかった。

「ああっ! またなのねー!?」

 ぴょーん、と斜めジャンプでテリヤキに近づいたかと思った瞬間。

 スーパーエクセレンッドロップキッ!!

 ハイパー必殺技が空中から炸裂したのだ。

「その技は空中では出せないはずなのね! チート、チートしてるのね!?」

『ワタシをチーター扱いか……証拠は?』

 ふんぬらー!

「ああ! 言ってるそばからアンキモが持っていないコマ投げが!?」

 ぐるぐる~……どかーん!

 けーおー!!

「……」

 ばぁんっ!

 ねこさんが無言でおこたの天板を叩いた。

『お、台パンか? みっともないぞ、ご主人』

「ぐ、ぐわーっ! おらチャト! 表出ろやあ!」

『ご主人、これえて下せえ!』

 二人の間に割って入ったのは、ぶちだった。

『ぶち? どうしたんだ?』

『へい、ついさっき姐さんに召喚されたんでさあ』

(何だか二人の雲行きが怪しかったからね~)

『とりあえず落ち着いて下せえ。そして、お二人の言い分を聞こうじゃありませんか』

「『じつは……』」


 ──10分後──

『……そうでやんしたか。あい、わかりました』

 これまでの経緯を聞いたぶちが、大きく頷いていた。

『ひとまずこの勝負、あっしが預からせていただきやす』

 そして唐突にそう提案するや、二人の反応などガン無視して口を大きく開いた。そこからゆっくりと引っ張り出されたのは、使い込まれたアケコン。

『ふふふ……頼んだぜえ、相棒』

 そっと一撫でするや、ぶちが叫ぶ。

『ご自分の要望を通したけりゃ……ガビョふぇすの鬼と呼ばれているこのぶちを、倒して見せなさいやあ!』

 大見得を切ったロボ猫に、若干引き気味の三つの視線が突き刺さっていた。
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