夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

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2024年4月

4月24日

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朝に妻に聞くと、俺の両親が構わなければ俺の実家にとのことだった。
次女の風邪はもう大丈夫そうなので、今日からは次男を戻しても大丈夫だと話していた。
次男はこのままで、俺が寝室に戻りたい気分だ。

始業時間の少し前に、取引のある工務店のから電話が来た。
いつもなら出ないがお世話になっているので電話に出ると、慌てた様子の事務員が挨拶もそこそこに話し始めた。
頼んでいた建具屋が潰れてしまったので助けてもらえないかとのことだった。
新しく建てたアパートの入居がゴールデンウィークに3件あるが、部屋の中の建具類の入荷出来ないと話していた。
玄関の戸は全てあると話していたので、とりあえず3件なら何とかと言うと、いつもの担当の方と代わった。
サイズや素材の話をして仕様書を送ってもらい、仮で注文を受けた。
工房に電話をすると、社長が電話に出た。
退院したことを知らなかったと言うと、周りにはまだ黙っているように言っていたらしい。
ゆっくりした歩き方が恥ずかしくて見られたくないと。
用件を話すと、2戸分なら全て揃っているのがあるとのことだった。
足りないのは作らせることも出来るとのことだった。
工務店に電話すると、正式に依頼を受けることができた。
今ある分を持って来て、書類も書いて欲しいとのことだった。
工房に連絡すると頼まれたものは北島と佐々木君が行ってくれるとのことだったので、必要な書類を持って現場に向かった。

俺より先に北島たちが着いていた。
北島が工務店の職人と一緒に大きな物を持って登る階段の下で、工務店の社長の順司さんと佐々木君と一緒に髪の長い女がいた。
声をかけると、このアパートのオーナーの三木さんだとのことだった。
慌てて来たのだろうか化粧もしていない顔は、涙に濡れていた。
俺とさほど身長も変わらず健康的な体つきで賢そうな顔をしていた。
話を聞くと、祖父の遺した土地に自分の貯蓄のほとんどを使いアパートを建てたとのことで、人を入れることができなかったらどうしようと泣いていたらしい。
ローンを返せないだけではなく、自分も路頭に迷うのてはないかと。
仕事はまだ続けているので生活はなんとかなるし、入居に間に合わなかったら銀行に相談するように順司さんが宥めていた。
損失があったら工務店が補填するからとも言っていたが泣き止まなかった。
足りない物は急いで用意するが、うちの会社だけでなんとかなるかわからず、心配だ。
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