夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

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2024年5月

5月4日 1/2

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今日は、三木さんのアパートの入居者が引っ越してくる日だ。
天気も暑すぎず寒すぎず快適な日だ。
うまく行っただろうか。

午前中に車で出発した。
今回も先にアイツの実家に寄った。
先に双子を降ろし、呼び鈴をならしいつものように戸を開けようとすると鍵がかかっていた。
「はい、はい」とアイツのお母さんが中から鍵を開けた。
1月に会った時よりも随分と痩せたようだった。
妻も同じことを思ったようで、体調が悪いのかと聞くと元気なうちに家の掃除をしようと頑張っていると話していた。
顔色は良さそうなので、大丈夫だろう。
仏壇に長女が選んだお菓子をあげ、線香に火をつける手を合わせた。
アイツの机は相変わらずそこにあった。
今でもアイツが親から禁止されていた爆竹を机から取り出して、遊ぼうぜと声をかけてくるのではないかと思う時がある。
写真の中のアイツは今も若くて笑顔で幸せそうだ。
机の上にはアイツの好きなオレンジジュースがあがっていた。
俺の視線に気がついたのか妻と子どもたちがリビングに行ったあと、アイツのお母さんは「いつ戻ってきてもいいようにしてるの」と寂しそうにしていた。
その言葉に思わず、「お菓子は長女が選んだやつだからメーカーは違うけど、個装ののチョコタルトだよ。」と声が出た。
俺の言葉に「そっか、凪ちゃんが瞬のためにタルト選んでくれたのね」と、嬉しそうにしていた。
若い頃は、誕生日やクリスマスなどのイベントの時にタルトを食べたと話していた。
高校生になってからは、チョコとチーズタルトの両方を買っていた。
大人になってからはベリー類が乗ったタルトを食べたがっていたが、恥ずかしいので彼女に買ってもらっていたのを覚えている。
彼女と別れる度に、「もうタルト食べれなくなるかもしれない。」と残念そうにしていた様子は今でも笑えてくる。
アイツが妻と婚約してからは、「これからは食べ放題だぜ。」と嬉しそうにしていた。
結婚してからは、タルトを食べたいがためにイベントを行っていた。
横着せずに、手土産としてイチゴのタルトを持っていけばよかった。
イチゴ旬ももう終わりそうだし。
来月はさくらんぼのタルトを持っていこうと思う。

アイツのお母さんとリビングに向うと、待ってましたと言わんばかりに、幼稚園で作った工作を自慢しだした。
牛乳パックで作ったキリンだ。
前から欲しがっていたので進級祝いに買ったロボットは家に置いてきたようだ。
いくつかのぬいぐるみは服と一緒にバッグに詰めたのに。
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