夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

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2024年10月

10月17日3/4

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上原さんと弟さんは寂しかったが、おばあさんは失敗も増え家においておくことは難しいと感じていたし、年頃ということもあり疎ましく感じてもいたそうだ。
さみしいと疎ましいが混じってるのは、いかにも人間って感じがするなと、窓の外を憂いを帯びた目で見ていた。
俺には疎ましく思っていたなんて言わなくても良いのにとも思ったが、上原さんはこういう人だったなと思い出させた。
上原さんに勧められ注文したハンバーグセットが届き、食べながら話に戻った。
ご両親は仕事から帰ってきてから、おばあさんの失敗やわけのわからないことになっている家の中を片付けていたそうだ。
そんな環境だったので、上原さんは部活に、弟さんも友達と遊んで1番最後に帰る子供だったそうだ。
そんな環境だったので、1番早く帰る人は家に帰りたくなるような環境だと思い羨ましく思っていたが、子供が小学校に入ってから必ずしもそうではなかたんだよと、寂しそうにしていた。
どういうことか聞くと、一度幸せに身を置いたら後から辛くなるから楽しいことや幸せなこと避ける人もいるそうだ。
話しぶりでは叔父さんは家にいるのではないかと思い聞くと、家にはいたが何もしなかったそうだ。
その叔父が施設への入所を拒否し続けていて、話が流れてしまったそうだ。
金銭的にはおじいさんの遺産でなんとかなりそうだったのにと、悔しそうにしていた。
そんな中、仏壇の線香が燃え広がり家が半焼したそうだ。
隣の家との距離が近かったことと、おばあさんがカーテンを全開にしていたこともあり、直ぐに通報してくれたので、近所には迷惑はかからなかったのは、せめてもの救いだったよと、ヘラっと寂しそうに笑った。
上原さんのそんな表情は見たことがなかったので驚いた。
叔父さんはその時何もしていなかったそうだ。
おじいさんとおばあさんは仲が良かったので、仏壇周りに色々置いてあげてたんだと思うが、親は火事にならないようにと、度々片付けていたんだけど、そういったこともなかったと、恨んでいるとでも言いたい様子だった。
その後はおばあさんは施設に入れたが、叔父は行くとこもなかったからと、親父が新しく買った中古の家で一緒に暮らす事になったそうだ。
中古の家と言えど安くはなかったので、ご両親必死に働いていた中、お父さんが脳梗塞になってしまったそうだ。
一度は手術をしたが働くには難しく、次の年には亡くなってしまったそうだ。
上原さんはその時にはもう大学を目指していたので、そのまま受けて合格して返済不要の奨学金をもらい通っていたそうだ。
それでもお母様の稼ぎでは、家を維持できなくなってしまったので、売って小さいアパートに引っ越すことにしたそうだ。
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