夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

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2025年4月

4月18日

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長男は今日から給食が出るので朝には箸を持っていくのだとはしゃいでいた。
これで少しは機嫌よく帰れるのではないかと考えていたが、昼に車の中で弁当を食べながら騒いだりしないだろうかと気がついた。
あれほど楽しみにしていた弁当も何が入っていたのか覚えていない。
鶏肉が入っていたので買ったのは覚えている。
ひたすら心配で長男が家に帰った頃にどうだったかと妻に連絡をした。
長女の時は友だちができたかや仲間はずれにされていないかが心配だったのに、こんなことで悩まないといけなくなるとは思わなかった。
妻からは機嫌も悪くはないし服も汚れてはいないとお返事があったので安堵したが、我が子をこれほどまでに信用できない自分が情けなかった。
帰ってから長男にどうだったかを聞くと確かったとの返事があった。
まだ自分たちでは運ばせずにPTA のお母さんたちが運んでくれたよう。
誰もこぼさなかったのかと妻が聞くと、「もう小学生だからこぼさない」と少し怒っていた。
今日は宿題も出たようで連絡帳を見せくれた。
枠からはみ出したすべて平仮名の汚い字になぜか込み上げるものがあった。
おうちの人と筆箱の中身を見ると書かれており妻と二人で無くなったものを確認するのかと思っていると、家族全員に見せていた。
長女が面倒だからと断っても宿題だからと言って強制参加させていた。
もちろんお気に入りのぬいぐるみも参加しており、妻に抱えられたライオンが鉛筆が二本ないことに気がついてどうしたのかと尋ねていた。
長男の証言では昨日はあったのに今日はなくなっていたそう。
勝手になくなるというのは困ったものだなと思ったが、どうするのかと気になったので何も言わずに見ていると妻に新しい鉛筆をねだっていた。
長男が寝た後に妻と長男と同じクラスの子の家でもこのような会話が繰り広げられていると思うと面白いなと話した。
鉛筆は一昨日の段階で一本無くなっていたそう。
なにか言われるまで黙っているつもりだったが無くなっていることにすら気がついていなかったよう。
筆箱を戻す時にランドセルの中を確認したら一本出てきたので残りは学校だろうかと話した。
消しゴムは使っていたが通常の状態で入っていたことには驚いた。
長女の消しゴムはかじられて無惨な状態で発見されたことを妻が思い出して笑いが止まらなかった。
先生との面談のときに相談して時々かじる子はいたと聞きホッとしたと前にも何度か聞かされた話を聞いた。
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