乙女ゲームに転生したらヒロインではなく僕（モブ）が愛されます！？

第一章

終わりそして始まり

「今日も乙女ゲームでもやるか」

高校一年生の僕七瀬歩は大の乙女ゲーム好きである。
今まで発売された乙女ゲームは全てやってきた。今回の最新作「異世界転生で推しに純愛されています！」をこれからプレイするところだ。

「眠いな」

最近一ヶ月連続で乙女ゲームをプレイしていたせいか寝不足だ。高校生ということで勉強と乙女ゲームを両立しなければならない

やばい、眠すぎる…でも最後までクリアしたいな
このゲームをしてわかる。俺はユエ・ド・シフォンが推しということを。なぜかって、そりゃもちろん冷酷さがかっこいいんじゃないか！！
乙女ゲームあるあるでこの冷酷さからデレデレ甘々になるのがメジャーなんだよ！！それを見れるから乙女ゲームはやめられない

「あともう少しでハッピーエンドだ…」

何時間、何日経ったか分からないけど、寝不足で死にそうだ。
目の前がぼやけてきた。
やばい。僕死ぬかもしれない、、
でもこういうの死に方は



性に合ってるかもしれない。



「ーーーーだーい」

なんだ、？声が聞こえる
僕は死んだんじゃないのか、？

「おーーくだーい！」

うるさいな、寝かせてくれよ
もう僕は死んだんだから

「起きてください！！！」

もう、もう、

「うるさい！！」

そこで目が覚めた。
豪華な部屋、豪華なベッド、豪華そうなシルクの服

これは夢なのか、！？

もう一回寝ようと目を閉じる

「ちょっとお坊ちゃん起きてください！」

夢じゃない！

「ここはどこだ！？」
「何を寝ぼけているんですかお坊ちゃん、」

綺麗な長い白髪を結んでいて眼鏡をかけた青い瞳いかにも執事と言ったような人がそういう。

「鏡でも見て落ち着いてください」

そう言い執事そうな人が鏡を見せてきた。
「な、な！？」
そこに映っていたのはピンクの髪の毛で緑の瞳、いかにもかわいい男の子。年齢は中学生ぐらいであろう。

「だ、誰！？」
「誰って、坊ちゃん名前も忘れたんですが、ユキ・ニードフェア様でしょ」

執事らしき人がそう言う。
ズキッ

「いｯーー」

頭が急に痛くなりくらくらする
何かが入り込んでくる大量な情報
ユキ・ニードフェアとか言うやつの記憶か、！？

「大丈夫ですか坊ちゃん？」

思い出した。
この坊ちゃん坊ちゃん言ってるやつはニードフェア家の執事ルークだ。

「大丈夫だ、ルーク」
「いつもの坊ちゃんですね、では朝食を食べて学校に行きますよ」

学校ーー。フェーリン学園のことだ。
この学校は庶民から貴族まで優秀な生徒が集う学園だ。
この名前どこかで聞いたことある名前なんだよな
まぁそのうち思い出すだろう。

制服に着替え朝食を食べる。
なぜユキに転生したのか分からない、でも楽しいことが待ってるに違いない


これから新しい学園生活が始まるんだ。

そして前世では叶わなかった彼女を作るんだ！

「よし頑張るぞ！」