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第一章
ユエSide2
しおりを挟む最初に何と言って話しかけようか。
普通に自己紹介的なことを言うべきか…そう考えていると横から視線が伝わってくる
そうユキが俺のことを横目で見つめていた
。その姿もまた可愛い、
早く話したい俺は何も考えずに声をかけてしまった。
「おいお前寝ているふりしているだろ」
「は、はひぃ!」
可愛い声が教室中に響き渡る
なんて可愛い声なんだろう
「授業終わったら時間あるか?」
「も、もちろんです!!どこまでもついていきます!」
いい返事で答えてくれるユキ。
この目線、この声が全て俺のものになればいいのに。他の男に渡したくない見られたくない触れられたくない…そう思ってしまうほどにユキを好きなのかも知れない。
これはまさしく一目惚れだ
早く授業が終わったら伝えたい
お前が好きだ、と
そう心に決め授業をそわそわしながら受けるユエだったのである。この後に自分が何を仕出かすかも知らずに。
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