乙女ゲームに転生したらヒロインではなく僕（モブ）が愛されます！？

第一章

属性

先生が来た

この先生は以前にも見たことがある

「初めまして、|某それがし、シグナル・ウィーンテッドと申します。この校長であり、ここの担任でもあります。どうぞお見知りおきを」

そうだ、思い出した。確かこの人、シグナル・フェーリン校長は乙女ゲームの隠し攻略キャラであり不思議キャラである。僕もこの人の攻略する為に血の滲むような努力をした
シグナル校長は白髪の髪色のロング、そして白色の瞳。見た目的には二十歳前半ぐらいに見えるが実はとても長生きしておられる

確か校長が担任な理由はこの教室には位が高い貴族達が多いから安全の為校長が担任を受け持つことになったんだよな、まぁこの情報は攻略してからではないと分からないことだけど

…しかしイケメンだよな、顔はユエの次ぐらいにイケメンだ
第二推しというというで攻略して来たから愛着は少しある

「それでは紹介も終わったことなので本題に移ろうか、今回は魔力測定…と言っても自分に生まれつき備わっている火水風雷光闇の六種類の属性が水晶玉に移されます」

おぉ！ゲームとかでよく出るような水晶玉だな

「ついでに某の魔力は二属性で水と風で最上級です、二属性持ちは珍しいんですよ」

ふふふっとシグナル校長が微笑む

これは嘘だ

シグナル校長は4属性火水風雷を持っており全て最上級…実力は隠している
理由は不明でなぜ隠しているかは最後まで分からなかった

「では測っていきましょうかじゃあまずは～…」

そして生徒達の属性が次々決まっていく

「僕は風属性の下級か～」
「俺は風属性で中級だった」

「では続いてノア・リフェント」
「は～い」

軽いステップで水晶玉に近づく

「魔力を水晶玉に集中して入れる感じでお願いします」

ノアさんが魔力を集中させる
そして結果が映し出される

「これは雷の最上級ですね」
「雷か～」

「さすがはノア様！」
「最上級なんて…素敵だわ」

きゃーという歓喜の声が聞こえる
流石は攻略キャラ

「続いてリン・モーナス」
「はい」

「きゃー！！やはり優雅で美しい」
「ノア様と同等の実力というだけあって楽しみだな」

リン様が水晶玉に手を翳す

「おぉこれは水と風の二種類…二つとも上級ですね」
「ありがとうございます」

微笑むリン様は気品溢れていた
そして何人かは気絶していた

「次はユエ・ド・シフォン」
「はい」
「じゃあユキ行ってくる」
「行ってらっしゃいユエ」

ユエの属性はゲームをプレイしていたからわかるたしかユエの属性はー…


「これは素晴らしい…闇属性の最上級、そして火属性の上級とは、闇属性は滅多に現れない稀な属性なんですよ」

シグナル校長が言った瞬間クラスがざわめき始めた

「やっぱりユエ様かっこいい！」
「最上級と上級なんて…素敵すぎる」

そんな言葉が飛び交う中ユエがこちらに戻ってくる

「ユキ」
「ユエすごいね！」
「ありがとう…ユキに言われるのが一番嬉しいよ」

顔が一気に赤くなる
顔が赤くなったところをユキに見られたくないので両手で顔を隠す
そんなこと言われると照れちゃうよ

「ユキ？」

ユエのこの無自覚…どうにかして欲しい

「では最後ユキ・ニードフェア」
「は、はい！」

うぅ…緊張してきた

「頑張れユキ」
「うん、行ってくるね」

ユエに応援され水晶玉に近づく