乙女ゲームに転生したらヒロインではなく僕(モブ)が愛されます!?

めいず

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第一章

光属性

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 えっと…魔力を手のひらに集中させるようにして…だよね

 目を閉じ、手のひらに魔力に循環するのを感じる。暖かく不思議な感じだ。
 頭の片隅で僕は魔力があるのか憂虞する

 水晶に魔力が入ったと思うところで目をゆっくり開ける

 水晶の中は金色に広がっていた

「あぁ…これは素晴らしいこれは光属性ですね。闇と同じく稀な属性ですよ。しかも最上級…本当に素晴らしい」

 シグナル校長が静かに告げる
クラスはさっきまで王子様の話をしていたのに急に静かになった

「え…」

 光属性…僕が?

 元々光属性は主人公の属性だ。それなのになぜ僕が光属性なのか、しかも下級ではなく最上級…

「なんであんなモブが…」

こそこそと聞こえる陰口。
それとは裏腹にユエは

「ユキ!凄いじゃないか」

 ぎゅっと前からハグされる

「く、苦しいよ…」

「ギブギブ」と言いながらユエの背中を軽く叩く

「では皆様の測定が終わったことなので下級中級組、上級最上級組に分かれてもらいます。上級最上級組は私が教えますので別教室にて、他の生徒はここの教室でまた違う先生が来るのでそれまでお静かにお待ちください」

組が分かれるのか…?これは初耳だ
ゲームをやっていてもこのシーンは無かった。いやそもそも僕がユエと喋れる時点で可笑しいが…

何故だ?と疑問が残っていると教室にはシグナル校長、ユエと僕、そしてノア様とリン様だけが残った

「ではまずはここに残った生徒達だけで親睦会でもしましょうか、私はお邪魔だと思うのでこの教室から出て行きますね」

とシグナル校長がにこりと言い教室を出て行った
本当に不思議な人だ、何を考えているのか全く分からない

「確かユキさんでしたっけ?」

はじめに声を掛けてきたのはリン様だ

「そうです」
「光属性とはとても珍しい…良かったら今度魔法を使っているところを見せてはくれませんか?」

魔法を使っているところ…?それなら「いいですよ」と言われた瞬間隣から圧を感じる。そうユエの嫉妬…?だろうか

「ごめんなさい…僕まだ光属性がどんなものか知らなくて…使い方もよく知らないんです」

まぁこれは本当のことだ、この世界に来てから一度も魔法を使ったことがないし先ほどの魔力が循環する感覚しか知らない

「そうだ、まだユキは分からないことばかりだ。だから闇属性の俺が教えた方が適任だろ?」

そう言いリン様を睨むユエ
不穏な空気でピリついている

「まぁまぁそんな睨まないでユエ、まぁでも好きな子が他の男に口説かれてたら嫉妬しちゃうよね」

間に入ってきたノア様
口説く?僕今口説かれてたのか!?

「ユキは俺のだ。誰のものでもない」

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