朱音さんと蒼くん

おーたむ

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一章

第1話〜一方的な出会い〜

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私はこの春、高校生になる緋奈多朱音(ひなたあかね)
入学式もとどこおりなく終わり、これから吹奏楽部の部室に行って入部書を取りに行く予定だ
吹奏楽は中学校の頃からやっていて、私の入学した高校は一年生は部活動に必ず入らないといけないという決まりがあるため、特に何も考えてなかった私は迷うことなく吹部に入ることにした

「吹奏楽部に入部の方はこちらに並んでください~!」

先輩だろう、吹奏楽部と書かれたプレートを持って元気よく宣伝している
そしてある程度人数が集まったところで少し歩いたところにある部室についた

「す、すごい大きいなぁ」

ついたのは音楽ホールにしては少し小さな建物で
今まで音楽室=部室だった私からしたらとても大きく感じれた

「皆さんここからは自由に見学してもいいですよ、ただし備品などには触れないようにしてください、わからないことがあったら周りの先輩に聞いてください」

自由行動と言われてもどこを見て回ったらいいのかわからない
私がそんなことを考えていると

「あの、入部書欲しいんですけど」

「あ、はいはい、これね」

一人の男子がそう言って先輩から一枚の紙を受け取り

「‥‥」ぺこり

礼儀よく一礼をしすぐにその場を立ち去っていった






翌日~教室にて

「皆さん入学おめでとうございます!私がこのクラスの担任ニノ前一(にのまえはじめ)ですどうぞよろしく
早速ですがみなさん今から一人ずつ自己紹介をしてもらいます」

「「え~~」」

出た、自己紹介‥嫌なんだよなぁ~あんまりみんなに注目されなくないし
と言ってるうちにどうやら始まったらしい

「あ、紫陽花雫(あじさいしずく)です、趣味は音楽鑑賞です部活は吹奏楽部ですよろしくお願いします」

雫ちゃんか~よし覚えたしかも吹奏楽部だから話したりするかもしれない

「大空蒼(おおぞらあおい)、趣味は読書と楽器の演奏
部活は吹奏楽部ですよろしく」

早いもう「お」まで言ったのか‥ってあの子!昨日入部書貰ってすぐかえったこだ!同じクラスだったのか




「最後まで終わりましたね、ではこれから今日の予定をーーーーー」








放課後教室にて

「みなさんこれで午後のホームルームを終わります、きよつけて帰ってくださいね‥‥蒼くんは少し残っててください」

「?はい」

「それではみなさんまた明日」

そう言ってニノ前先生は教室を出て行く
大空君はというとカバンから何冊か本を出して読み始めた、読書家だなぁ~私はまるっきり本なんて読まないな

「!緋奈多さん?でしたっけ?」

大空君が本を読むのをやめ私に話しかけてきた、周りを見るとどうやら教室に残っているのは私と大空くんだけらしい

「は、はい!何ですか?」

「すみません、吹奏楽部でしたよね?顧問の先生に少し遅れると伝えてもらえませんか?」

「あ、はい、大丈夫ですよ」

緊張のあまり敬語になってしまった、というかなんで緊張しているんだ?

「それでは、お願いします」ペコ

大空君はお辞儀をして自分の席に戻りまた本を読み始めた

これが私と大空蒼との出会いだった










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