3 / 11
一章
第2話〜訪問者〜
しおりを挟む
コンコン
「すみません!レト先生はいますか!?」
早朝メモリアに併設されている診療所に誰かやってきた
ちなみに“レト”とは僕の仮の名前である、ユサ・ソラヤだと、色々と面倒なので今はレト・ロマネンスという名前で通っている
「はい、どうしました?」
「レナが、友達が魔物にやられて意識がないんです!!」
可憐な少女がドアの前に友人、らしき人物を背負っている、たしかに顔が青ざめている
「わかりました、ではこちらへ」
「はい」
僕はそう言って治癒室に通した
「先生!レナは助かりますか?!」
「はいこのくらいでしたら」
レナという少女は診察台に横にさせてからわかったが、なんというかもう死んでるレベルだおそらくヒル系の魔物に腹をえぐられたのだろう飛び出ては行けないものが出てきている
おそらくこの診療所なら直せると聞いてきたのだろう
あながち間違いではないが‥
「それでは‥手術を始めますので少し離れててくださいね」
「はい‥」
僕は魔法‥ではなく肩掛けバックから角砂糖大の小さな箱を取り出し
「ボックスオプーン」
小さな箱は優しい光を放ちながら患者守るように大きくなっていく
これで手術室の完成だ
「す、すごい、こんな魔法見たことない」
実際には魔法ではないのだが‥
そして、僕は右耳の小さな機械に触れ
「Reバース、本来の姿に」
再び箱が今度は淡いエメラルド色に光り出した
「はい、お友達は大丈夫ですよ、そうですね、後十分ほどしたら帰ってもらっても大丈夫ですよ」
「え?帰っていいんですか?」
「はい、治療はおわっているので」
「あんなに内蔵ぶちまけてたのにですか?」
「はい、というか知ってて持ってくる方もどうかと思いますよ」
ビビッ!!
僕が患者様の友達シャーナという少女と話していると治療室のブザーが鳴った
「どうやら、終わったみたいですね
お友達を迎えに言ってあげてください」
治癒室にて
「ユノ、どうだい患者の様子は」
僕と唯一このメモリアで暮らしている
モモシロ・ユノに患者の様子を聞いた
「あ、先生、レナさんは大丈夫ですよ、後遺症など異常な面はありません」
「そうかい、ありがとう
シャーナさん、入ってきても大丈夫ですよ」
「レナ!だ、大丈夫?」
シャーナは入ってくるなり一目散に友達のレナの元へ走っていく
「シャーナ、大丈夫だよ、ありがとう助けてくれて」
「いいの、それよりも助けたのは私じゃなくて、レト先生だから」
そう言ってシャーナは僕を見る
「あなたがレト先生?
ありがとうございます、わたし、エルフィン族のレナって言います」
エルフィン族は耳が尖っているのが特徴の部族でここアルビルで昔から住んでいる部族だ
「いいえ、僕は当然のことをしたまでです」
「ところでレナさんはあんな大怪我をされていたんです?」
ユノが思い出したように話す
「というわけです」
二人によると二人の通っている魔法学校からの宿題で“近隣の魔物の調査”をしていたらしく、そこで不運にもヒルの魔物ヒルミルヒルにやられたというわけだ
「なるほどねぇ、あの学園ならやりかねない」
「そ、そうなんですか?」
「うん毎年君たちみたいな子が一人は来るからね、でも内蔵ぶちまけてたのは初めてだね」
その後たわいもない話をした後
二人がそらそ帰るという
「あの、お代は?」
レナが診療所の前で聞いてきた
「いえ、お代はいらないですよ」
「いや!そんな、命を助けもらった上に食事までもらって何かお礼を」
僕は基本、無償で手術などしている、お金には困ってないし、これで少しでも昔の過ちを許してもらえるなら安いものだ
「では1つ尋ねたいのですが
アキ、という名前に聞き覚えはないですか?」
「アキ?ですか?
いやー聞いたことないですね
生きたことある?シャーナ」
「いやないかなぁ?
先生、その人探してるの?」
「はい、昔の友人でして‥」
「そうなんだ、もし聞いたら一番に伝えにきますよ!」
レナが自信満々に言ってきた
「ほんとですか?!ありがとうございます!」
その後二人と二、三話して二人は帰っていった
「まぁそう簡単には見つからないか
君は今の僕を見たらどう思うんだろうね」
僕は一枚の写真を見ながら一人でそう呟いた
「すみません!レト先生はいますか!?」
早朝メモリアに併設されている診療所に誰かやってきた
ちなみに“レト”とは僕の仮の名前である、ユサ・ソラヤだと、色々と面倒なので今はレト・ロマネンスという名前で通っている
「はい、どうしました?」
「レナが、友達が魔物にやられて意識がないんです!!」
可憐な少女がドアの前に友人、らしき人物を背負っている、たしかに顔が青ざめている
「わかりました、ではこちらへ」
「はい」
僕はそう言って治癒室に通した
「先生!レナは助かりますか?!」
「はいこのくらいでしたら」
レナという少女は診察台に横にさせてからわかったが、なんというかもう死んでるレベルだおそらくヒル系の魔物に腹をえぐられたのだろう飛び出ては行けないものが出てきている
おそらくこの診療所なら直せると聞いてきたのだろう
あながち間違いではないが‥
「それでは‥手術を始めますので少し離れててくださいね」
「はい‥」
僕は魔法‥ではなく肩掛けバックから角砂糖大の小さな箱を取り出し
「ボックスオプーン」
小さな箱は優しい光を放ちながら患者守るように大きくなっていく
これで手術室の完成だ
「す、すごい、こんな魔法見たことない」
実際には魔法ではないのだが‥
そして、僕は右耳の小さな機械に触れ
「Reバース、本来の姿に」
再び箱が今度は淡いエメラルド色に光り出した
「はい、お友達は大丈夫ですよ、そうですね、後十分ほどしたら帰ってもらっても大丈夫ですよ」
「え?帰っていいんですか?」
「はい、治療はおわっているので」
「あんなに内蔵ぶちまけてたのにですか?」
「はい、というか知ってて持ってくる方もどうかと思いますよ」
ビビッ!!
僕が患者様の友達シャーナという少女と話していると治療室のブザーが鳴った
「どうやら、終わったみたいですね
お友達を迎えに言ってあげてください」
治癒室にて
「ユノ、どうだい患者の様子は」
僕と唯一このメモリアで暮らしている
モモシロ・ユノに患者の様子を聞いた
「あ、先生、レナさんは大丈夫ですよ、後遺症など異常な面はありません」
「そうかい、ありがとう
シャーナさん、入ってきても大丈夫ですよ」
「レナ!だ、大丈夫?」
シャーナは入ってくるなり一目散に友達のレナの元へ走っていく
「シャーナ、大丈夫だよ、ありがとう助けてくれて」
「いいの、それよりも助けたのは私じゃなくて、レト先生だから」
そう言ってシャーナは僕を見る
「あなたがレト先生?
ありがとうございます、わたし、エルフィン族のレナって言います」
エルフィン族は耳が尖っているのが特徴の部族でここアルビルで昔から住んでいる部族だ
「いいえ、僕は当然のことをしたまでです」
「ところでレナさんはあんな大怪我をされていたんです?」
ユノが思い出したように話す
「というわけです」
二人によると二人の通っている魔法学校からの宿題で“近隣の魔物の調査”をしていたらしく、そこで不運にもヒルの魔物ヒルミルヒルにやられたというわけだ
「なるほどねぇ、あの学園ならやりかねない」
「そ、そうなんですか?」
「うん毎年君たちみたいな子が一人は来るからね、でも内蔵ぶちまけてたのは初めてだね」
その後たわいもない話をした後
二人がそらそ帰るという
「あの、お代は?」
レナが診療所の前で聞いてきた
「いえ、お代はいらないですよ」
「いや!そんな、命を助けもらった上に食事までもらって何かお礼を」
僕は基本、無償で手術などしている、お金には困ってないし、これで少しでも昔の過ちを許してもらえるなら安いものだ
「では1つ尋ねたいのですが
アキ、という名前に聞き覚えはないですか?」
「アキ?ですか?
いやー聞いたことないですね
生きたことある?シャーナ」
「いやないかなぁ?
先生、その人探してるの?」
「はい、昔の友人でして‥」
「そうなんだ、もし聞いたら一番に伝えにきますよ!」
レナが自信満々に言ってきた
「ほんとですか?!ありがとうございます!」
その後二人と二、三話して二人は帰っていった
「まぁそう簡単には見つからないか
君は今の僕を見たらどう思うんだろうね」
僕は一枚の写真を見ながら一人でそう呟いた
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
後悔などありません。あなたのことは愛していないので。
あかぎ
恋愛
「お前とは婚約破棄する」
婚約者の突然の宣言に、レイラは言葉を失った。
理由は見知らぬ女ジェシカへのいじめ。
証拠と称される手紙も差し出されたが、筆跡は明らかに自分のものではない。
初対面の相手に嫉妬して傷つけただなど、理不尽にもほどがある。
だが、トールは疑いを信じ込み、ジェシカと共にレイラを糾弾する。
静かに溜息をついたレイラは、彼の目を見据えて言った。
「私、あなたのことなんて全然好きじゃないの」
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる