伯爵令嬢の婚約者は執事で王弟で変態です

SEKISUI

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真夜中の変態1

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 昼間はアメリアの部屋を心逝くまで探索したビオルヘンだったが圧倒的にアメリアエキスが足りないのは代わらない
 いつもの様にアメリアに抱き付くだけでは乾きは収まらないだろう
 だからアメリアの入った風呂湯で手をうつことにしたビオルヘンだったが残念ながら栓を抜かれてしまっていた
 なんてことだ……ビオルヘンが知った時目から血の涙が流れた
 鼻血が逆流したのかもしれない
 栓を抜いたのは勿論アメリアだ
 その後ルビィナは能面で風呂掃除をした

 だからビオルヘンは決心した
 新たなアイテムを手に入れる事を
 この新たなアイテムは高難易度の場所にある
 難しいミッションだ
 そして物は生だ
 時間が勝負でもあった

 
 皆が寝しずまった真夜中、窓に人影が一つ
 その扉はそっと開かれた
 音は無く影がスルリと中へ入って行く
 人影はアメリアのベッドへと忍び寄る
 勿論人影はビオルヘンだ
 不審者はビオルヘンが抹殺して敷地に入ることすら出来ないからだ
 
 ビオルヘンは心をウキウキさせてアメリアの布団の中に忍び込む
 このまま朝までいれば何時ものビオルヘンとかわらない
 今日は違うのだ
 ビオルヘンの目的はアメリアの身に付けている中にあった
 アメリアはいつでも安定のワンピース型のパジャマだ
 細心の注意をはらって掛け布団をはぐ
 スヤスヤ寝息を立てて眠るアメリアを舐めるように眺めるビオルヘン
 上から見ても下から見てもどこから見ても可愛い
 ビオルヘンは顔を綻ばせアメリアを見つめる
 今に限らず何時でもどこでも可愛いアメリアは置いといて……置いといて……抱き締めて頬擦りしたい葛藤が襲う
 そして変態は打ち勝った
 ビオルヘンはアメリアに改めて向き直る
 スカート部分へビオルヘンの手は滑らかに中へ
 躊躇無く目的の物の左右を掴みずり下げる
 但し優しく丁寧に
 ビオルヘンの心は踊る
 もう少しで希少なアイテムがこの手に
 あっ?!
 アメリアが身動ぎした為アイテムは膝上で止まってしまった
 アメリアはまだ寝ている
 ミッション再開
 ちょっと寝返ったアメリアだったが寒さを感じて夢から意識が浮上してくる
 「……寒い………布団………はれ?」 
 寝ぼけながらあるはずの布団を探すがない
 「何で?」
 持ち主が起きた為ミッション失敗とはならないのがビオルヘン
 アメリカが起きたからといって諦める軟弱な心は持ち合わせていない
 何としてでも目的の生パンを手に入れる狩人
 アメリカが起きたら起きたでそれも又良し
 楽しみが増えただけのこと
 狩の手を緩めずじわじわと獲物を追い詰めるのも狩人の努めである
 元い変態はここから本領を発揮する
 哀れアメリカ
 何も知らずに寝ていたら良かったのに
 
 
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