伯爵令嬢の婚約者は執事で王弟で変態です

SEKISUI

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真夜中の変態3

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 真剣に変態がパンツを寄越せと言ってくる
 「ビオルヘン」
 静かにに名を呼び手をビオルヘンの頬へそっと添える
 「アメリア……今履いてるのがいいんだ」
 変態は顔を赤く染めて恥らいながら尚もお強請りする
 顔に添えた手をゆっくりと顔面へ
 「その巫山戯た脳味噌ォォ絞りだしてくれるうぅぅぅぅぅ」
 アイアンクロー正式名ブレインクローその名の通り顔面を鷲掴みにして頭を絞める技だ
 「ァあアアァァァァァもっとぉアメリアァァ私を離さないでェェェ」
 悶え喜ぶビオルヘン
 脳味噌にダメージがいったのではない元々ビオルヘンの思考はこんなもの
 アメリアに何されても喜ぶアメリア専用の変態
 今日構ってもらえなかった分を取り戻すようにアメリアに絡む絡む
 それはまるでお留守番をしていた犬に似ている
 ご主様~ご主様~と尻尾を降って纏わり付き、悪戯でご主様のパンツを下げてもっと構ってと。
 犬なら微笑ましい光景だ
 だがしかし、ビオルヘンは人だ
 それも成人した大人でもある
 アメリアは未成年
 れっきとした犯罪者
 捕まらないけど
 絶対捕まらないけど
 

 「出て行け変態」
 顔から手を離したアメリアは犬を追い払うよう仕草で部屋から退室を促す
 「それは無理かな。まだ目的が達成してないし」
 ベッドに縋り付きながら枕に顔を埋めるビオルヘン
 「……いい匂い」
 「いいから出て行け。さっさと出て行け。可及的速やかに居なくなれ」
 死んだ目でビオルヘンの退室を急かす
 「酷いアメリア。出て行け出て行けって私をこんなにしたのはアメリアなのに」
 「ハァッ?」
 目が点になるアメリア
「そもそも私が今ここにいるのはアメリアのせいだよ。私を今日1日ほおって置いたくせにお詫びのキスもしてくれない。毎週貴方との時間を楽しみにしていたのは私だけなのかい。その上私の楽しみを奪った挙げ句、貴方が何もさせてくれないから自分でそれを補う物を取りにきただけだろ。離れ離れで寂しくて温もりを求めて何が悪いの?そもそも何故起きたの?」
 アメリアは思った
 面倒臭い
 今日1日相手にしなかっただけなのに
 第1朝少しは相手したし
 楽しみ奪った覚えはない 
 被害妄想が酷い
 早く寝たい
 だから帰れ変態
 「だいたい何故起きたのアメリア?寝ていたじゃないか。起きる必要なかったよね。寝ていたらよかったのに。早く寝直さないと。眠れないというなら子守唄でも歌うけど」
 テキパキとアメリアの寝支度を整え早く早くとビオルヘンが寝るように急かす 
 眠れるわけがない
 「イヤ無理」
 「そうか……残念だ。せめてこれと交換させ欲しい」
 ビオルヘンが取り出した物は白いレースが付いたパンツだった
 アメリアは今だ気付いていなかった
 忘れているかもしれないがパンツが膝上のままでアメリアが半ノーパンだと云う事を
 ビオルヘンはアメリアに白いパンツを渡す
 「新品だよ。本当は寝てる間に交換するはずだったんだけど急がなくていいからね。私に渡してくれさえすれば」
 「えっ?」
 しばいていいかな?


 
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