伯爵令嬢の婚約者は執事で王弟で変態です

SEKISUI

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紐パンは続いていた3

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 今日のお茶会の帰りは散々な目にあったアメリアだった
 口車に乗せられ何て約束をしてしまったんだ
 自室で途方に暮れるアメリア
 「ハァ…………あの変態いつの間に乙女のタンスにこんな卑わいなの入れたのよ」
 アメリアの手には3枚の紐パンが広げられていた
 その日の夜アメリアはビオルヘンへのお詫び?の為、紐パンを選んでいた
 眺めては溜息しか出てこない
 3枚の内2枚の紐パンはリボンやレースに縁取られてどれも可愛らしかった
 でもこの一枚何?
 「紐?3角の布が少し付いてるけど……ひ…も……しかなあけど……ポーイ」
 どう見ても上級者向けの紐パンは見なかったことにした

 アメリアだって乙女だ
 下着といえど可愛い物は好きだ
 それに下着は隠れたオシャレでもある
 履いた姿を婚約者といえど変態に自らお披露目しなくてはならないなんて………何かいい方法はないだろうか………暫くたった頃良いことを思い付いた
 その考えにニヤニヤが止まらない
 まさかそれでさらなるピンチに経とうとは今のアメリアに分かるはずがなかった

 アメリアが思い付いた方法はうら若き乙女として如何なものか
 アメリアの姿を見た瞬間ルビィナは反対した
 余りにも滑稽な姿は笑いを誘う
 「なっなな何なんですか?クッッ」
 動揺しながらもルビィナはそれを視界に入れないよう目を壁に向けて笑うのを必死に堪えている
 「お嬢様本当にその様な格好でよろしいのですか?ウフッ…ゥッ今ならまだ間に合いますのでお着替え下さい」
 「ホーホッホ変態の思い通りにはさせないわ」
 今アメリアの姿はその変態だ
 本人は気付いていないが………
 ビオルヘンとの約束通り紐パンは履いている
 ズボンの上に履いている
 「誰も素肌に履く何で言ってないもの。フンッ」
 自慢げに胸を張るアメリアだったが憲兵に見つかれば必ず捕まるだろう
 普通に紐パン履いて見せた方がましなのでは
 残念な目でお嬢様を見ながら
 『どこで育て方を間違ったのかしら………婚約者があれだと麻痺していまったの………』
 と専属侍女は思う
 「お嬢様普通に見せた方が身の安全ですよ」
 一応忠告はだけはしておこう
 「大丈夫よ。あの変態も諦めて帰るしかないわ。間違いないわ。わたしの計画は完璧よ!」
 間違いしかない
 その自身満々はどこから来るのか………
 闘志を燃やすアメリアの部屋の扉がノック無く開かれた
 「やぁアメリア。素敵な格好だね」
 扉から現れたビオルヘンはアメリアの姿にトキメキ頬を朱に染める
 ルビィナは尊敬はしないが流石変態だと関心する
 「それに美味しそうだ」  
 美麗な顔に捕食者の色を乗せて微笑みを浮かべる
 ルビィナは寒気を覚えた
 やばい変態の心に火を灯した
 横目でアメリアを伺うが分かっていない
 退散しよう
 一応ルビィナは止めた
 もうルビィナが出来ることはない
 「私はこれで失礼します」
 楚々くさと部屋を出て行くルビィナ
 『頑張ってお嬢様~』と心でエールを送りながら

 部屋の中には変態と被害者の二人だけ
 嫌違った変態が二人だった
 「どう?見せたわよ。これでいいでしょ」
 自信満々に変態姿をお披露目中
 「ハハッアメリア良く似合ってるよ。ズボンの上に履くだなんて斬新だね」
 普通令嬢は履かない
 庶民も履かない
 変態の婚約者は履いた
 「フンッ負けおしみオーホッホホホホ。何時もいつも思い通りになると思わないでよね!」
 広角を上げてしたり顔のアメリアはビオルヘンをニヤニヤ見上げる
 「じゃあ見せたからもういいでしょ」
 そう言ってサッサと脱いでしまうアメリア
 それを素早い動きで奪うビオルヘン
 「ちょっと返しなさいよ!」
 「履くの?」
 「捨てるのよ!」
 取り返そうとするアメリアをサッと交わすビオルヘン
 「そう。では私が貰っておくね」
 更に取り返しそうと腕を伸ばすアメリアの腕を掴み自分の方へ引き寄せる
 「ねぇアメリア。ズボンの中はノーパンなの?」
 アメリアを自分の腕の中に閉じ込め、囁く
 「確かめないとね」
 
 
 



 

 
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