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11(入学式2)
しおりを挟む入学式が始まった
理事長の挨拶でこの学園で一番偉い男が舞台に現れた
さっき弟が殺って聖女が復活させた男だ
今日からここに通う予定だ
問題児扱いされるのは御免被る
全校300人もいるのだ遭遇率は低いとみた
この出来事は我の記憶から消すことにする
平和が一番だ
大丈夫、もし我に実害があれば聖女が殺るからこの問題は良しとしよう
母は強しだ
6年間生きながらえて学んだことはサイコな聖女に逆らわない、だ今は……
入学式が終わり我は家族と別れて教室へ
「おおここじゃな、うっ?!」
教室から異臭が……
我の教室からだ
帰っていいだろうか
異臭がするので登校拒否でお願いしたい
我慢して教室に入ればキラキラ通り越してギラギラギラと着飾った女児が多数いた
異臭の元は女児達だ
濃度の香水達が混ざって言葉に表せない匂いになっていたのだ
よく見たら我のクラスは大体お貴族様ばかりだった
我は平民なのか貴族なのかは知らん
土地持ちだけど民はいない
聖女の話だと妖精さんが親切?に田畑を実らせたりしてくれているらしい
見たことないけど
気にしたら負けぞ
我の前に高級なドレスを着た者が立ち塞がった
「ちょっと貴方!来る教室を間違えているわよ、全く何故平民がここにいるのよ。さっさと出て行きなさい!」
「嫌だわ。平民風情が」
「場違い感が半端ないわ」
更にそこそこ高級なドレスを着たタレ目と猫目が顔を顰めて我を囲む
異臭の密度が増した
「臭いから近寄るな」
ハンカチを鼻と口に当てる我を見た3人は鬼の形相に変る
「なっなな何ですってぇええ!!この平民がぁ!!」
最初の幼女が手を振り上げた
我を叩くつもりだな
凶暴な幼女だ
無演唱でカウンターを発動
「ストップ」
誰かが幼女の手を掴み阻む
チッ邪魔をされたか
「お前聖女の娘だろ」
銀髪幼児が我を見て片頬を釣り上げニヤリと笑う
「えっええ……せ、せせ聖女様……の…」
3人幼女の威勢が萎み震え出す
「「「ご、ごご、ごめんなさい!すみませんでした!まさか聖女様のご息女だとは知らず失礼を。二度としません。すみませんでしたぁあ!!」」」
土下座して3人は脱兎の如く逃げたいった
我が聖女の娘だと知るとこちらを見ていた他の者達は視線を逸らす
……聖女………行ったい何をしたのだ…………
「……………」
銀髪は無視しよう
「カウンター」
「正当防衛だ」
我はそれだけ言って適当な席に着く
そして何故か銀髪が我の隣に座って来た
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