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13(今日も勇者は可怪しい)
しおりを挟むとある休日の朝、起きたら勇者が下にいた
マットレスが勇者に替わっていた
「ひっっ?!」
ゴスッ!
あまりに驚いてエルボーかました我は正しい行いだったと胸を張れる
「うっ♡ハァハァ」
喜ばれた………ぁあ何故に我の手元にナイフがない……うっかり、で殺っちゃうことってあるよ、ね
昨夜は我が寝に入った時は確かにマットレスだった
それにしても勇者が肉蒲団を喜々としてするとは世も末だ
「ううん姉しゃま~」
寝惚けて我に抱きつこうとする弟から身を躱す
弟は相変わらず何故か隣りで寝てる
この状況に起きぬとは神経が丸太並に太いに違いない
ふむ、そうだな、やることは一つだけ
大きく息を吸ってースーハースー
「助けてぇええええええ!!!」
直に聖女が扉を蹴破って魔王も真っ青な顔して現れた
「この汚物がぁあぁぁぁぁ殺すぞ」
聖女があるまじき言葉を怨嗟を纏って発した
チョッピリちびった………
慌てて起き上がり勇者が欲望を叫ぶ
「俺は今!シェルたんの温もりと匂いを蓄積してるだぁああああ!!」
変態
我と弟をギュウギュウ抱き締めてくる
暑苦しい
「だってだって寂しかったんだぁああ!!シェルたんが学校なんか通うから一緒に過ごす時間が減って」
高速で我と弟に頬摺りする勇者
弟が魘されてる
起きろよ
ぁあ我の目がウザさでだんだん死んで行く………摩擦で人体発火って起こるのかなぁ
勇者だけ燃えればいいのに
その後勇者は2つにキッチリ端を揃えて聖女の使役魔獣ミミックで挿まれ洗濯竿に干されていた
太陽光線で滅菌消毒だって
娘の布団に得たいの知れ無い菌を持ち込むのは許さないからが理由
ソユ問題?
でも汚物だしな~
5
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