魔王が生まれ変わったら父が勇者で母が聖女だった

SEKISUI

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 このままでは我は駄目だと思う
 いつまでたっても勇者と聖女を殺せない
 だから我はお尻ペンペンされた後、何も?してない
 怖いからじゃないぞ
 油断させるためだ!
 偶に手を滑らせて勇者とか勇者とか勇者とか?に中級魔法を当ててはいたが、勇者が娘からの愛が激しいとか頬染める姿が気持ち悪いので最近は辞めている
 直に回復するし、第一勇者はあんなのでも聖女に愛されているので殺れていない
 大体M系勇者を殺る前にサイコパス聖女を殺らないと無理だ
 殺れる気がしない
 今世はモブで、前世は我普通の魔王だったので超回復とか意味わかんないし、骨の上に肉や神経、皮膚が再生していくさまはホラーだし、夜中に弟にトイレ付き合ってもらうのもそろそろ辞めたい………自分でやっときながら何か出そうでやだ
 まぁ言わなくても着いて来るけど
 我姉なのに弟に着いて来て貰うってどうよ
 銀髪にも知られなくないし

 我には魔力が足りない、だから魔石の力を借りることにした
 正確には魔法陣の上に魔石を置いて奴らを殺るのだ
 我ってば賢い
 ないなら、作ればいいのさ
 我はコツコツ頑張った
 バレないように8つの魔法陣で家を取囲み、魔石の力を借りて召喚するのさ
 「来たれ地獄の業火よ!!」
 家が黒い炎で包まれる
 「焼滅せ!インフェルノ!!」
 やった!流石に生きてはおれまい
 我は念願の復讐を果たせるのだ
 喜びの舞を踊っていたら突然炎は消えた
 「………何で?」
 呆然とする我の前に聖女一行が姿を表す
 「あらあらだ~めよ」
 顔は笑っているのに我に向けた視線は酷く冷たい
 「少々おいたが過ぎるわ魔王」
 えっ?
 「ウフフッあらやだ今は私が魔王でした。貴方の魂を取り込んだ時に私が魔王になったのだったわ」
 ………はっ?!ぇ………じゃあ、ずっと……我が魔王だと知っていたというのか…………
 「今度こそ消滅させようかしら?ウフフフッ」
 聖女が笑う
 やばい死ぬ、我今度こそ死ぬ!怖い………怖い怖い怖い………恐怖が我を支配する
 ………ぁ………チビッちゃった………
 青ざめた我に弟が嬉しいそうに近づいて我の耳に囁く
 「ネネ恥ずかしいね。その年でお漏らししたんだ」
 恐怖で固まる我を弟が抱き締める
 「母様。ネネを僕にちょうだい。父様もネネには生きていてほしいよね」
 勇者を見れば我を悲しそうに見ていた
 弟は……見てはいけないと本能が言っている
 でも怖い物見たさで見ちゃうんだ
 瞳に闇と狂気を載せて我を見ている
 「ネネは僕のお嫁さんになってずっと僕と一緒にいようね」
 いっそ消滅した方がいいのかな
 「お漏らし学校の皆んなに知ってもらう?」
 やめて我の黒歴史
 「だからずっと僕と一緒にいようね。それに次の魔王は僕だよ。ネネが僕の妻にならないならこの世界なんていらない。大好きネネ」
 そっと聖女を見たら、憐れみを浮かべていた
 「私に似て困った子ね。いいわ。シェルは貴方にあげる」
 あげないで、我消滅の方でお願いします
 「だ~め。シェル諦めてね」
 「ありがとう母様」
 イヤー!イヤだぁあ!!たーすーけーてぇぇぇ!!
 勇者を見れば目を反らされた
 我は、我は!何を間違えたのだァァァ!!!

 こうして世界は元魔王の尊い犠牲によって救われた

      
                終わり
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