婚約破棄万歳!

しおしお

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4-3 自らの力を試す

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 盗賊との危機を乗り越えたラヴェンナは、少しずつ自信を取り戻しつつあった。馬車は緑豊かな丘陵地帯を進み、彼女が次に向かう小さな村「ベルレーン」に近づいていた。この村は、美しい景観と特産の薬草で知られており、旅人たちの休息地としても評判の場所だった。

ラヴェンナはこの村で数日間滞在し、旅の疲れを癒すことに決めた。村の空気は澄んでいて、鳥のさえずりが心地よく響いていた。馬車が村の広場に到着すると、ラヴェンナはさっそく宿を探し始めた。


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村での異変

村に到着したラヴェンナだったが、広場の空気にはどこか緊張感が漂っていた。人々が集まり、小声で何かを話しているのが見える。彼女が近づいて耳を傾けると、どうやら最近、村の薬草畑でトラブルが起きているらしい。

「また収穫が台無しになったらしいぞ……。」
「夜中に誰かが畑を荒らしているみたいだ。」

(畑が荒らされている……?)

ラヴェンナは興味を引かれ、その話題に耳を傾けた。村の人々は薬草畑が夜中に荒らされることに頭を抱えており、原因がわからないため対策を打つことができないようだった。

彼女はしばらく考えた後、意を決して村長らしき人物に声をかけた。

「失礼します。私も何かお手伝いできることがあるかもしれませんわ。」

村長は驚いた表情でラヴェンナを見つめた。

「あなたは旅人の方ですよね? しかし、これは危険な話です。畑を荒らしているのが人間とは限りませんから。」

「それでも、できる限りのことをしたいのです。私にも少しは役に立てることがあると思いますわ。」

彼女の熱意に心を動かされた村長は、ラヴェンナに状況を説明し、協力を許可した。


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夜の見張り

その晩、ラヴェンナは村人たちとともに薬草畑で見張りをすることになった。月明かりに照らされた畑は静かで、風が薬草を揺らす音だけが聞こえる。彼女は少し緊張しながらも、目を凝らして周囲を見渡していた。

「ラヴェンナ様、寒くはありませんか?」

村の若者が気遣って声をかけてきたが、彼女は笑顔で答えた。
「ええ、大丈夫ですわ。それよりも、何か動きがあればすぐに教えてくださいね。」

しばらくして、遠くの茂みが不自然に揺れる音がした。

「何かいる!」

若者が指をさした方向に、ラヴェンナも視線を向けた。彼女は意を決してそちらに向かい、足音を立てないよう慎重に近づいた。


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正体の発見

茂みに隠れていたのは、一匹の野生の鹿だった。しかし、その後ろにはさらに大きな影があり、それが畑を荒らしていた張本人だった。黒い毛並みを持つ大きなイノシシが、薬草を食い荒らしていたのだ。

「これが原因だったのですね……。」

ラヴェンナは静かに周囲の村人たちに合図を送り、イノシシを追い払う準備を始めた。


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イノシシとの対峙

村人たちは音を立ててイノシシを追い払おうとしたが、相手は予想以上に攻撃的だった。イノシシは牙をむき出しにして突進してきたため、村人たちは慌てて後退した。

ラヴェンナは恐怖を感じながらも冷静さを保ち、声を上げた。
「皆さん、落ち着いてください! 一緒に力を合わせれば、この場を乗り越えられますわ!」

彼女の言葉に村人たちは奮い立ち、持っていた道具を使ってイノシシを追い払おうとした。ラヴェンナ自身も近くにあった棒を手に取り、果敢に立ち向かった。

「ここは私たちの畑ですわ。あなたに荒らさせるわけにはいきません!」

彼女の決意に満ちた叫びが響く中、イノシシは徐々に押し返され、最終的には茂みの奥へと逃げ去った。


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村人たちの感謝

畑が静けさを取り戻した後、村人たちはラヴェンナに感謝の言葉を述べた。

「ラヴェンナ様、あなたがいなければ、私たちは畑を守れなかったかもしれません。」

「本当にありがとうございます! 薬草畑は村の命ですから!」

彼らの言葉に、ラヴェンナはほっと胸を撫で下ろした。

「私もお役に立てて嬉しいですわ。これからも畑を大切に守ってくださいね。」


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成長の実感

その夜、ラヴェンナは宿で静かに考えを巡らせていた。

(私はまだ旅の途中ですが、こうして人々と力を合わせることで、自分の力を実感できましたわ。)

彼女は次なる目的地を見据えながら、改めて自分の選んだ道を進む決意を固めた。

「どんな困難があっても、私は自分の足で進みますわ。」

その言葉と共に、彼女の心には確かな自信が宿っていた。


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