呪いのTikTokプロデュース ~ダサすぎ怨霊ちゃんをギャルJKがこわかわいいで全国バズらせる~

しおしお

文字の大きさ
9 / 25

第9話 フリマグッズ危機! さだちゃんを売ろうとして大ピンチ!?

しおりを挟む
第9話 フリマグッズ危機! さだちゃんを売ろうとして大ピンチ!?

バズりが完全に制御不能になった。

フォロワー数が30万人を突破。  
企業からコラボオファーが来るようになり、  
コメント欄は毎日「さだちゃんかわいい!!」「もっと見たい!!」で溢れかえってる。

私は興奮のあまり、夜中にさだちゃんを起こして宣言した。

「さだちゃん超人気者!!  
グッズ作ってフリマで売ろ!!  
絶対飛ぶように売れるっしょ!!」

さだちゃん(ベッドで目をゆっくり開けて、無言で私を見る。  
 パジャマの袖をそっと触りながら、わずかに首を傾げる)

私は夜通し準備に没頭。

まず、古い白ワンピと、美容室で切った長い黒髪の束を丁寧に袋詰め。

「これ!!『本物怨霊ちゃん着用ワンピース』!!  
『怨霊ちゃんの神キューティクル髪の毛セット』!!  
説明文に『呪い付きかも?』って書けばプレミアつく!!」

次は手作り。

100均で買った材料で、ちびキャラさだちゃんのぬいぐるみを5体縫った。  
ふわふわ巻き髪にミニスカコーデ、目は大きなボタンで再現。  
フリルたっぷりで超可愛く仕上がった。

「かわいい!! 自分天才!!  
『手作りさだちゃんぬいぐるみ・限定5体』!!」

さだちゃん(ぬいぐるみを見て、わずかに目を丸くする。  
 指でぬいぐるみの髪をそっと触って、頰が薄く赤くなる)

私はさらにエスカレート。

「究極のグッズ考えた!!  
『怨霊ちゃん本人召喚権』!!  
『購入者のお家にさだちゃんが直接出てきます

バズりが完全に制御不能になった。

フォロワー数が40万人を突破。  
企業からコラボオファーが来るようになり、  
コメント欄は毎日「さだちゃんかわいい!!」「もっと見たい!!」で溢れかえってる。

私は興奮のあまり、夜中にさだちゃんを起こして宣言した。

「さだちゃん超人気者!!  
グッズ作ってフリマで売ろ!!  
絶対飛ぶように売れるっしょ!!」

さだちゃん(ベッドで目をゆっくり開けて、無言で私を見る。  
 パジャマの袖をそっと触りながら、わずかに首を傾げる)

私は夜通し準備に没頭。

まず、古い白ワンピと、美容室で切った長い黒髪の束を丁寧に袋詰め。

「これ!!『本物怨霊ちゃん着用ワンピース』!!  
『怨霊ちゃんの神キューティクル髪の毛セット』!!  
説明文に『呪い付きかも?』って書けばプレミアつく!!」

次は手作り。

100均で買った材料で、ちびキャラさだちゃんのぬいぐるみを5体縫った。  
ふわふわ巻き髪にミニスカコーデ、目は大きなボタンで再現。  
フリルたっぷりで超可愛く仕上がった。

「かわいい!! 自分天才!!  
『手作りさだちゃんぬいぐるみ・限定5体』!!」

さだちゃん(ぬいぐるみを見て、わずかに目を丸くする。  
 指でぬいぐるみの髪をそっと触って、頰が薄く赤くなる)

私はさらにエスカレート。

「究極のグッズ考えた!!  
『怨霊ちゃん本人召喚権』!!  
『購入者のお家にさだちゃんが直接出てきます♡ 1回限り』って!!  
価格……100万円スタートで!!」

アプリで出品画面を開いて、写真アップして、説明文書いて──

出品ボタンに指を置いた瞬間。

部屋の照明が一気に暗くなった。

温度が急降下。  
息が白くなる。

さだちゃんが私の後ろに立っていた。  
髪が少し伸びて、目は真っ暗。

さだちゃん(低い声で、耳元に)  
「……やめて」

私はビクッ!!

「ひぃぃぃ!!!!  
さだちゃん怖い!! でもその顔もかわいいヤバい!!!!」

部屋が元に戻る。

さだちゃん(通常モードに戻り、無言で私の袖を掴む。  
 視線を下に落として、わずかに肩を震わせる)

私は慌ててアプリを閉じた。

「わかったわかった!! ごめん!!  
さだちゃん売らない!! グッズもやめる!!  
さだちゃんが一番大事だから!!!」

さだちゃん(袖を掴む手を緩めて、  
 無言で小さく頷く。  
 ぬいぐるみをそっと抱きしめる仕草)

私はさだちゃんを抱きしめた。

「もう暴走しない!!  
さだちゃんは私の親友(?)だし、売ったりしない!!  
これからも一緒にバズろ!!」

さだちゃん(私の腕の中で、  
 耳を赤くして、無言で私の背中に手を回す)

その夜、フリマ出品はすべてキャンセル。

代わりに、新しい動画を投稿した。

『さだちゃんの手作りぬいぐるみと一緒にダンス♡』

──もちろん、後半スリラー入り。

再生数はまた爆上がり。

でも、私はもうグッズ化なんて考えない。

さだちゃんは、売るものじゃなくて、  
一緒にいるものだから。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

わたしのことがお嫌いなら、離縁してください~冷遇された妻は、過小評価されている~

絹乃
恋愛
伯爵夫人のフロレンシアは、夫からもメイドからも使用人以下の扱いを受けていた。どんなに離婚してほしいと夫に訴えても、認めてもらえない。夫は自分の愛人を屋敷に迎え、生まれてくる子供の世話すらもフロレンシアに押しつけようと画策する。地味で目立たないフロレンシアに、どんな価値があるか夫もメイドも知らずに。彼女を正しく理解しているのは騎士団の副団長エミリオと、王女のモニカだけだった。※番外編が別にあります。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

見た目は子供、頭脳は大人。 公爵令嬢セリカ

しおしお
恋愛
四歳で婚約破棄された“天才幼女”―― 今や、彼女を妻にしたいと王子が三人。 そして隣国の国王まで参戦!? 史上最大の婿取り争奪戦が始まる。 リュミエール王国の公爵令嬢セリカ・ディオールは、幼い頃に王家から婚約破棄された。 理由はただひとつ。 > 「幼すぎて才能がない」 ――だが、それは歴史に残る大失策となる。 成長したセリカは、領地を空前の繁栄へ導いた“天才”として王国中から称賛される存在に。 灌漑改革、交易路の再建、魔物被害の根絶…… 彼女の功績は、王族すら遠く及ばないほど。 その名声を聞きつけ、王家はざわついた。 「セリカに婿を取らせる」 父であるディオール公爵がそう発表した瞬間―― なんと、三人の王子が同時に立候補。 ・冷静沈着な第一王子アコード ・誠実温和な第二王子セドリック ・策略家で負けず嫌いの第三王子シビック 王宮は“セリカ争奪戦”の様相を呈し、 王子たちは互いの足を引っ張り合う始末。 しかし、混乱は国内だけでは終わらなかった。 セリカの名声は国境を越え、 ついには隣国の―― 国王まで本人と結婚したいと求婚してくる。 「天才で可愛くて領地ごと嫁げる?  そんな逸材、逃す手はない!」 国家の威信を賭けた婿争奪戦は、ついに“国VS国”の大騒動へ。 当の本人であるセリカはというと―― 「わたし、お嫁に行くより……お昼寝のほうが好きなんですの」 王家が焦り、隣国がざわめき、世界が動く。 しかしセリカだけはマイペースにスイーツを作り、お昼寝し、領地を救い続ける。 これは―― 婚約破棄された天才令嬢が、 王国どころか国家間の争奪戦を巻き起こしながら 自由奔放に世界を変えてしまう物語。

聖女じゃない私の奇跡

あんど もあ
ファンタジー
田舎の農家に生まれた平民のクレアは、少しだけ聖魔法が使える。あくまでもほんの少し。 だが、その魔法で蝗害を防いだ事から「聖女ではないか」と王都から調査が来ることに。 「私は聖女じゃありません!」と言っても聞いてもらえず…。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

処理中です...