8 / 106
8 ステータスを確認する
しおりを挟む
この町が俺の故郷だったとは……どうりで見覚えがあったと思った。
五百年と経っていると、けっこう発展するものなのだな。
……登録証を書き終えて、今日から俺はトントンとなった。
次に大きめのマナ・クォーツが出てくる。
「これは?」
「能力――いわゆるステータスを測るためのマナ・クォーツです。戦闘力や魔力を測って、冒険者の適正ランクを決めます」
「ステー? ……ってなんだ?」
俺のいた時代にはなかった言葉だな。さっきのデータベースとかもそうだが。
ランクは……等級か何かだな。
「それぞれの能力の最高値はSSSといわれています。適正冒険者ランクはSまでです」
「よくわからないが、これに魔力を流せばその能力を測ってくれるんだな?」
「はい」
俺はさっそくマナ・クォーツに魔力を流してみる。
すると、登録証に記した名前と一緒に能力が中空に浮き出てきた。
トントン・トトントーン
年齢:35
基礎戦闘力:SSSSSS
体力:SS
精神力:SSSSSS
魔力:F
敏捷:SSSSS
適正冒険者ランク:S
「最高値はSSSなんじゃなかったのか?」
「え? 嘘……!?」
なんか、SSSSSSとかついてるんだが。目が滑るぞ。
「いや、ちょっとこれは……壊れてる可能性ありますね。こんな評価見たことないですし……」
「そうなのか」
「SSSSSとかいう表示もそうなんですが、基本的に精神力と魔力は同じような評価になるのです。ここまで乖離するのは、ちょっと異常です」
「ああ、それは納得だ」
魔王が魔力を著しく損なっているとしたら、精霊剣を召喚できない俺も同様、著しく魔力がなくなっている可能性が高い。
体力も同様、精霊王の剣が守ってくれたとはいえ、本調子じゃないのは自分でもわかる。
「では、次はウルカちゃんですね」
「うむ。ま、我は測るまでもなく最強であるがな」
魔王は自信満々にマナ・クォーツに手を当て、魔力を込めた。
ウルカ
年齢:127
基礎戦闘力:∞
体力:F
精神力:∞
魔力:F
敏捷:A
適正冒険者ランク:S
「おい、また変な表示が出たぞ」
なんだこれ。体力と魔力がFということはだいぶ弱っていることの証左でもあるが。
それとは別に変な記号が出ている。読み方がわからん。
「我はこれ強いのか? 弱いのか?」
魔王もこれには困り果てる。
受付のおねえさんも頭を抱える。
「む、『無限』って何??? どうしてステータスの計測だけこんな不具合を? ……うーん、メンテに出さないとだめですね、このマナ・クォーツ」
「そうしてくれ」
メンテってなんだ……? なにかの略か? 修理ってことか?
「もし旅をしておられるのでしたら、次に訪れた町でも、冒険者ギルドで再度測ってもらってください」
「わかった。スタートスをデータベースすればいいんだな」
「ちょっと違いますが概ねそんな感じです」
「……逆に聞きたいのだが、腹痛い時とかにこれを測ったら腹痛い時の数値になるのか?」
「詳しいことはわかりませんが……計測時の状況に左右されると思われますね。ただ、基礎戦闘力と精神力はどんな体調でも一定です」
「そうなのか」
けっこう変動するならそもそも測る意味はないかもしれん。
「よくわからんから初期ランクは最低のFからでいい」
「はい」
一目でわかる能力か……これは今後魔王には見せないほうがいいかもしれない。
魔王は不満げだ。
「我の方が強いはずなのにミミズがいっぱいついてないぞ。おかしい」
Sをミミズとして認識すな。
五百年と経っていると、けっこう発展するものなのだな。
……登録証を書き終えて、今日から俺はトントンとなった。
次に大きめのマナ・クォーツが出てくる。
「これは?」
「能力――いわゆるステータスを測るためのマナ・クォーツです。戦闘力や魔力を測って、冒険者の適正ランクを決めます」
「ステー? ……ってなんだ?」
俺のいた時代にはなかった言葉だな。さっきのデータベースとかもそうだが。
ランクは……等級か何かだな。
「それぞれの能力の最高値はSSSといわれています。適正冒険者ランクはSまでです」
「よくわからないが、これに魔力を流せばその能力を測ってくれるんだな?」
「はい」
俺はさっそくマナ・クォーツに魔力を流してみる。
すると、登録証に記した名前と一緒に能力が中空に浮き出てきた。
トントン・トトントーン
年齢:35
基礎戦闘力:SSSSSS
体力:SS
精神力:SSSSSS
魔力:F
敏捷:SSSSS
適正冒険者ランク:S
「最高値はSSSなんじゃなかったのか?」
「え? 嘘……!?」
なんか、SSSSSSとかついてるんだが。目が滑るぞ。
「いや、ちょっとこれは……壊れてる可能性ありますね。こんな評価見たことないですし……」
「そうなのか」
「SSSSSとかいう表示もそうなんですが、基本的に精神力と魔力は同じような評価になるのです。ここまで乖離するのは、ちょっと異常です」
「ああ、それは納得だ」
魔王が魔力を著しく損なっているとしたら、精霊剣を召喚できない俺も同様、著しく魔力がなくなっている可能性が高い。
体力も同様、精霊王の剣が守ってくれたとはいえ、本調子じゃないのは自分でもわかる。
「では、次はウルカちゃんですね」
「うむ。ま、我は測るまでもなく最強であるがな」
魔王は自信満々にマナ・クォーツに手を当て、魔力を込めた。
ウルカ
年齢:127
基礎戦闘力:∞
体力:F
精神力:∞
魔力:F
敏捷:A
適正冒険者ランク:S
「おい、また変な表示が出たぞ」
なんだこれ。体力と魔力がFということはだいぶ弱っていることの証左でもあるが。
それとは別に変な記号が出ている。読み方がわからん。
「我はこれ強いのか? 弱いのか?」
魔王もこれには困り果てる。
受付のおねえさんも頭を抱える。
「む、『無限』って何??? どうしてステータスの計測だけこんな不具合を? ……うーん、メンテに出さないとだめですね、このマナ・クォーツ」
「そうしてくれ」
メンテってなんだ……? なにかの略か? 修理ってことか?
「もし旅をしておられるのでしたら、次に訪れた町でも、冒険者ギルドで再度測ってもらってください」
「わかった。スタートスをデータベースすればいいんだな」
「ちょっと違いますが概ねそんな感じです」
「……逆に聞きたいのだが、腹痛い時とかにこれを測ったら腹痛い時の数値になるのか?」
「詳しいことはわかりませんが……計測時の状況に左右されると思われますね。ただ、基礎戦闘力と精神力はどんな体調でも一定です」
「そうなのか」
けっこう変動するならそもそも測る意味はないかもしれん。
「よくわからんから初期ランクは最低のFからでいい」
「はい」
一目でわかる能力か……これは今後魔王には見せないほうがいいかもしれない。
魔王は不満げだ。
「我の方が強いはずなのにミミズがいっぱいついてないぞ。おかしい」
Sをミミズとして認識すな。
42
あなたにおすすめの小説
最強スキル『忍術』で始めるアサシン教団生活
さとう
ファンタジー
生まれつき絶大な魔力を持つハーフィンクス公爵家に生まれた少年、シャドウ。
シャドウは歴代最高と言われるほど絶大な魔力を持っていたが、不幸なことに魔力を体外に放出する才能が全くないせいで、落ちこぼれと呼ばれ冷遇される毎日を送っていた。
十三歳になったある日。姉セレーナ、妹シェリアの策略によって実家を追放され、『闇の森』で魔獣に襲われ死にかける。
だが、シャドウは救われた……世界最高峰の暗殺者教団である『黄昏旅団』最強のアサシン、ハンゾウに。
彼は『日本』から転移した日本人と、シャドウには意味が理解できないことを言う男で、たった今『黄昏旅団』を追放されたらしい。しかも、自分の命がもう少しで尽きてしまうので、自分が異世界で得た知識を元に開発した『忍術』をシャドウに継承すると言う。
シャドウはハンゾウから『忍術』を習い、内に眠る絶大な魔力を利用した『忍術』を発動させることに成功……ハンゾウは命が尽きる前に、シャドウに最後の願いをする。
『頼む……黄昏旅団を潰してくれ』
シャドウはハンゾウの願いを聞くために、黄昏旅団を潰すため、新たなアサシン教団を立ちあげる。
これは、暗殺者として『忍術』を使うアサシン・シャドウの復讐と、まさかの『学園生活』である。
スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜
もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。
ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を!
目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。
スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。
何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。
やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。
「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ!
ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。
ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。
2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
前世は最強の宝の持ち腐れ!?二度目の人生は創造神が書き換えた神級スキルで気ままに冒険者します!!
yoshikazu
ファンタジー
主人公クレイは幼い頃に両親を盗賊に殺され物心付いた時には孤児院にいた。このライリー孤児院は子供達に客の依頼仕事をさせ手間賃を稼ぐ商売を生業にしていた。しかしクレイは仕事も遅く何をやっても上手く出来なかった。そしてある日の夜、無実の罪で雪が積もる極寒の夜へと放り出されてしまう。そしてクレイは極寒の中一人寂しく路地裏で生涯を閉じた。
だがクレイの中には創造神アルフェリアが創造した神の称号とスキルが眠っていた。しかし創造神アルフェリアの手違いで神のスキルが使いたくても使えなかったのだ。
創造神アルフェリアはクレイの魂を呼び寄せお詫びに神の称号とスキルを書き換える。それは経験したスキルを自分のものに出来るものであった。
そしてクレイは元居た世界に転生しゼノアとして二度目の人生を始める。ここから前世での惨めな人生を振り払うように神級スキルを引っ提げて冒険者として突き進む少年ゼノアの物語が始まる。
俺のスキル、説明すると大体笑われるが、そんな他人からの評価なんてどうでもいいわ
ささみやき
ファンタジー
平凡に生きてたはずの俺は、ある日なぜか死んだ。
気づけば真っ白な空間で、美人のお姉さんとご対面。
「転生します? 特典はAかBね」
A:チート付き、記憶なし
B:スキルはガチャ、記憶あり
そんな博打みたいな転生があるかよ……と思いつつ、
記憶を失うのは嫌なのでBを選択。
どうやら行き先の《生界世界》と《冥界世界》は、
魂の循環でつながってるらしいが、
そのバランスが魔王たちのせいでグチャグチャに。
で、なぜか俺がその修復に駆り出されることに。
転生先では仲間ができて、
なんやかんやで魔王の幹部と戦う日々。
でも旅を続けるうちに、
「この世界、なんか裏があるぞ……?」
と気づき始める。
謎の転生、調停者のお姉さんの妙な微笑み、
そして思わせぶりな“世界の秘密”。
死んでからの人生(?)、
どうしてこうなった。
ガチャスキル、変な魔王、怪しい美人。
そんな異世界で右往左往しつつも、
世界の謎に迫っていく、ゆるコメディ転生ファンタジー!
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
転生幼女は幸せを得る。
泡沫 呉羽
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!?
今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−
明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる