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9 魔王をちゃん付けで
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登録証はそのまま冒険者としての身分証になるらしく、常に携帯することが推奨されるらしい。
「ではご依頼は登録証のマナ・クォーツから選べますのでお使いください」
「?」
登録証のマナ・クォーツを起動させると、中空に依頼と依頼の適正ランクが表示された。
「ほう、便利だな」
「一番最低のFランクはこの町周辺での活動がメインになるので、魔獣とは戦わずにできます。しかしEランク以上は、魔獣と戦う機会がありますので危険です。Fランクは、魔獣と戦うことができませんが安全に薬草類を納品できるでしょう」
「それは、困るな。ランクが低いと魔獣と戦うことが出来ないということだろう? 危険がない代わりに稼げない」
「そうなりますね。まあそれはFランクだけですが」
「年齢以外にも制限があったのか」
当然、魔獣狩りなど危険をともなう方が報酬は高いだろうが、Fだとできないようだ。
さっさと旅費を稼ぎたいのだが。
「ランクを上げるには、適性試験をクリアするか、Cランク以上の冒険者による推薦が必要になります」
「適性試験は?」
「月に一度ほどです。今月はもう行われたので、また来月ですね」
「そうか……最初からEランクからとはいくまいか」
「そうですねえ、適正がわからないですし。それにもう登録してしまったので」
では、誰かに推薦状を書いてもらうしかないな。
「依頼とは別に、Eランク以上ならフリーで魔獣を狩ることもできます。手に入れた素材はこの建物の隣にある冒険者協会の売買所で売ることができますので」
Fランクで始めなければよかったぞ。
「推薦がいいな。頼めそうなCランクの冒険者はいるか?」
「この向かいの建物が酒場になってますので、そこに行けば会えるかと。推薦状を書いてくれるかどうかは別の話ですが」
なるほど。売買所も酒場も冒険者協会の所有する建物か。登録が誰でもできるのも、たくさん冒険者がいたほうが協会は儲かるからだな。
「我は?」
「ウルカちゃんは、まだ年齢的にFランクまでですね」
「なんだと!? 我は大人ぞ!」
「ちゃんと大人になったら試験を受けに来てください」
「ちゃんととは何だ!」
ぐぬぬぬとうなる魔王を見て、俺は満足げにうなずいた。よしよし。
「なにか言いたいことでもあるのかアホ剣士」
魔王は迫力の足りない目で俺を睨みつけた。
「いや、やはり子どもには冒険者など早いと思ってな。もうあと十年くらいの我慢だ、ウルカちゃん」
「貴様……よほど死にたいらしいな」
話しながら、俺たちは冒険者ギルドを出て、そのまま酒場に入っていく。
「ではご依頼は登録証のマナ・クォーツから選べますのでお使いください」
「?」
登録証のマナ・クォーツを起動させると、中空に依頼と依頼の適正ランクが表示された。
「ほう、便利だな」
「一番最低のFランクはこの町周辺での活動がメインになるので、魔獣とは戦わずにできます。しかしEランク以上は、魔獣と戦う機会がありますので危険です。Fランクは、魔獣と戦うことができませんが安全に薬草類を納品できるでしょう」
「それは、困るな。ランクが低いと魔獣と戦うことが出来ないということだろう? 危険がない代わりに稼げない」
「そうなりますね。まあそれはFランクだけですが」
「年齢以外にも制限があったのか」
当然、魔獣狩りなど危険をともなう方が報酬は高いだろうが、Fだとできないようだ。
さっさと旅費を稼ぎたいのだが。
「ランクを上げるには、適性試験をクリアするか、Cランク以上の冒険者による推薦が必要になります」
「適性試験は?」
「月に一度ほどです。今月はもう行われたので、また来月ですね」
「そうか……最初からEランクからとはいくまいか」
「そうですねえ、適正がわからないですし。それにもう登録してしまったので」
では、誰かに推薦状を書いてもらうしかないな。
「依頼とは別に、Eランク以上ならフリーで魔獣を狩ることもできます。手に入れた素材はこの建物の隣にある冒険者協会の売買所で売ることができますので」
Fランクで始めなければよかったぞ。
「推薦がいいな。頼めそうなCランクの冒険者はいるか?」
「この向かいの建物が酒場になってますので、そこに行けば会えるかと。推薦状を書いてくれるかどうかは別の話ですが」
なるほど。売買所も酒場も冒険者協会の所有する建物か。登録が誰でもできるのも、たくさん冒険者がいたほうが協会は儲かるからだな。
「我は?」
「ウルカちゃんは、まだ年齢的にFランクまでですね」
「なんだと!? 我は大人ぞ!」
「ちゃんと大人になったら試験を受けに来てください」
「ちゃんととは何だ!」
ぐぬぬぬとうなる魔王を見て、俺は満足げにうなずいた。よしよし。
「なにか言いたいことでもあるのかアホ剣士」
魔王は迫力の足りない目で俺を睨みつけた。
「いや、やはり子どもには冒険者など早いと思ってな。もうあと十年くらいの我慢だ、ウルカちゃん」
「貴様……よほど死にたいらしいな」
話しながら、俺たちは冒険者ギルドを出て、そのまま酒場に入っていく。
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