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12 冒険者登録証
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次の日、推薦状を書いて持ってきてくれたランドたちに礼を言い、Eランクへの昇格を果たした。
「そういう勝負だったから推薦したが、オッサン、精霊剣使いとかいう嘘は言わないほうがいいぜ」
ランドに言われて、俺は頭をかいた。
本当なんだが、それを証明するすべはないな。
「ありがとう、ランド。きみの方こそ、ほかの者にも昨日と同じように暴力で絡んでいくのなら、今度は俺は本気できみと殺し合いをしに来るつもりだ」
「しねえよ……ていうかなんだったんだよ、あの強さは」
「一応鍛えているのでな」
世界で一番強い者を倒すために研鑽したらこうなってしまった。
「ついでにこの登録証の使い方を教えてくれ」
「なんで俺が!?」
「ついでだ」
「そんなん魔力通せばいろいろ見れるようになるだけだから! 教えるまでもねえよ!」
俺は魔王とともに登録証を確認する。
登録証は魔力を通すと、光の板のようなものが中空に映し出される。ごく小さい魔力でも可能だ。
そこでは、地域やランクごとの依頼リストがあったり、討伐する魔獣の情報が載っていたり、情報共有のための連絡ページのようなものもあるようだ。様々な情報が見られるらしい。
依頼リストを開いて、さっそく中身を確認する。
「む? なんだ? Eランクでは依頼を受けられないものもあるのか」
「依頼は指定されたランク以上じゃないと受けられないのがある。ただ魔獣を狩って素材を売るだけならランクは関係ないぜ。推奨ランクはあるがな。『依頼リスト』じゃなくて『討伐対象魔獣』を見てみな」
「討伐対象魔獣――これか?」
該当の項目を開くと、狩ることを推奨されている魔獣がずらりと並んでいる。
依頼ではないので依頼料は出ないが、素材を売って金にすることはできる。
その中の一つを適当に開く。
【フォレストワーム】
推奨ランク:C以上
クインタイル東方の山道にて出没。体長は2メートルほど。
「なるほど。生息地に行って襲ってきたやつを狩ればいいわけか」
「ああ、それに素材は時価で季節や需要によって変動する。買取価格も登録証で見れるから確認しておいたほうがいいんじゃねえか? あとよ、さすがに魔獣相手に丸腰はねえだろ。剣でもナイフでも買って持って行けよ」
「丸腰で十分」
「お前ふざけてんのか。死にに行くようなものだろ」
「案外優しいんだな、ランド。酒癖が悪いだけか」
「てめえみてえな世間知らずを見るとイラつくんだよ! それだけだ! とっとと野垂れ死ね! 嘘つき野郎が!」
精霊剣出せるのは嘘ではないのだがなあ。
ランドと別れて、魔王と二人で町の外へ繰り出す。
「我は……そのへんに生えている薬草の採取か」
魔王はしょんぼりしている。
「大事な仕事だぞ。ポーションとかの材料になるんだから。おそらく」
「やかましいわ!」
「薬草の種類なども登録証で確認できるようだ。使い方はわかるか?」
「子ども扱いするでない!」
「……俺は森林の奥地へ潜るつもりだ。いったんここで解散だな」
俺たちが封印されていた祠がある山岳地帯。そこを中心に広がるクインタイル大森林。そこには魔獣が数多く生息しており、人々の平穏を脅かしているらしい。
「もしかして怖いのか? 心配なら一緒にいってやらんでもないぞ? ん?」
魔王はいやらしい笑みで俺を煽る。
「そう言ってまた俺の邪魔をするつもりだろう。足を引っ張られて俺だけワームに食われたらたまらん。夕方まで別行動だ」
「チッ」
思い出してくる。そういえば、俺が若かった時もクインタイルには巨大なワームが多かった。
よく体を鍛えるために狩りに行っていたな。
「そういう勝負だったから推薦したが、オッサン、精霊剣使いとかいう嘘は言わないほうがいいぜ」
ランドに言われて、俺は頭をかいた。
本当なんだが、それを証明するすべはないな。
「ありがとう、ランド。きみの方こそ、ほかの者にも昨日と同じように暴力で絡んでいくのなら、今度は俺は本気できみと殺し合いをしに来るつもりだ」
「しねえよ……ていうかなんだったんだよ、あの強さは」
「一応鍛えているのでな」
世界で一番強い者を倒すために研鑽したらこうなってしまった。
「ついでにこの登録証の使い方を教えてくれ」
「なんで俺が!?」
「ついでだ」
「そんなん魔力通せばいろいろ見れるようになるだけだから! 教えるまでもねえよ!」
俺は魔王とともに登録証を確認する。
登録証は魔力を通すと、光の板のようなものが中空に映し出される。ごく小さい魔力でも可能だ。
そこでは、地域やランクごとの依頼リストがあったり、討伐する魔獣の情報が載っていたり、情報共有のための連絡ページのようなものもあるようだ。様々な情報が見られるらしい。
依頼リストを開いて、さっそく中身を確認する。
「む? なんだ? Eランクでは依頼を受けられないものもあるのか」
「依頼は指定されたランク以上じゃないと受けられないのがある。ただ魔獣を狩って素材を売るだけならランクは関係ないぜ。推奨ランクはあるがな。『依頼リスト』じゃなくて『討伐対象魔獣』を見てみな」
「討伐対象魔獣――これか?」
該当の項目を開くと、狩ることを推奨されている魔獣がずらりと並んでいる。
依頼ではないので依頼料は出ないが、素材を売って金にすることはできる。
その中の一つを適当に開く。
【フォレストワーム】
推奨ランク:C以上
クインタイル東方の山道にて出没。体長は2メートルほど。
「なるほど。生息地に行って襲ってきたやつを狩ればいいわけか」
「ああ、それに素材は時価で季節や需要によって変動する。買取価格も登録証で見れるから確認しておいたほうがいいんじゃねえか? あとよ、さすがに魔獣相手に丸腰はねえだろ。剣でもナイフでも買って持って行けよ」
「丸腰で十分」
「お前ふざけてんのか。死にに行くようなものだろ」
「案外優しいんだな、ランド。酒癖が悪いだけか」
「てめえみてえな世間知らずを見るとイラつくんだよ! それだけだ! とっとと野垂れ死ね! 嘘つき野郎が!」
精霊剣出せるのは嘘ではないのだがなあ。
ランドと別れて、魔王と二人で町の外へ繰り出す。
「我は……そのへんに生えている薬草の採取か」
魔王はしょんぼりしている。
「大事な仕事だぞ。ポーションとかの材料になるんだから。おそらく」
「やかましいわ!」
「薬草の種類なども登録証で確認できるようだ。使い方はわかるか?」
「子ども扱いするでない!」
「……俺は森林の奥地へ潜るつもりだ。いったんここで解散だな」
俺たちが封印されていた祠がある山岳地帯。そこを中心に広がるクインタイル大森林。そこには魔獣が数多く生息しており、人々の平穏を脅かしているらしい。
「もしかして怖いのか? 心配なら一緒にいってやらんでもないぞ? ん?」
魔王はいやらしい笑みで俺を煽る。
「そう言ってまた俺の邪魔をするつもりだろう。足を引っ張られて俺だけワームに食われたらたまらん。夕方まで別行動だ」
「チッ」
思い出してくる。そういえば、俺が若かった時もクインタイルには巨大なワームが多かった。
よく体を鍛えるために狩りに行っていたな。
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