異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

文字の大きさ
100 / 519
第2章 エルフの隠れ里〜

お昼は何にしよう?

しおりを挟む
休憩に入った俺は、まず皆に食事をするのか聞いてみた。

すると皆から「人型をとっているから、どうせなら人族の食事を食べてみたい」と言われたので、俺は少し悩んでいる。

「皆さん、今のお腹具合としてはガッツリ食べたいですか?それともあっさり食べたいですか?あと、好き嫌いは?」

すると皆から「お腹空いてるからガッツリ!」と言われた。

……なるほど、ガッツリね!

好き嫌いの方はよくわからないそうだ。
皆さん肉食だから、野菜なんてあまり食べないんだろうか?

とりあえずガッツリ食べたいってことで、揚げてあったトンカツを利用してタレカツ丼を作ろうかな!

まずは広場の少し空いているスペースに土魔法で調理台を作り出す。

俺は鞄の中に手を入れ、揚げたてのトンカツ、タレカツ用のタレ、炊きたてご飯、キャベツ、大きな丼の器をそれぞれ人数分×2を取り出し、その他にIHコンロ、小鍋、包丁、まな板を取り出し、調理台へ置いた。

まずはコンロに小鍋を置き、タレカツ用のタレを小鍋へと注いだ。まだ温めないよ!

その後、キャベツを細めの千切りにする。

これは別な日にも使うかもだから、余計に大量作製しておく。

その刻んだキャベツを丼にご飯を盛った上に乗せてから、コンロの上の小鍋を温める。

タレが温まる前にトンカツを一口大に切り分けておき、タレが温まったらそこにしっかりとくぐし、キャベツの上にタレの絡んだとんかつを乗せたら完成だ!

とりあえず出来たばかりのタレカツ丼を鞄の中にしまう。冷めると悪いからな!

なんかタレカツ丼だけでは物足りないかもしれないから、他にも何か作ろうかな?

とりあえずサラダはこの前作った余り物が少し残っているので、レタスや千切りキャベツでかさ増しをしてその中央に乗せれば完成!

あとは……汁物かな?
何にしようかなぁ……みんな巨大な竜だから、相当食べるのかな?
それとも人型だから竜ほど食べないかな?
でも……やっぱり足りないよりは余ったほうが良いよね!

寒くなってきたし、簡単に鍋つゆの素を使ってあったか鍋も良いかな?

鞄の中を探ると、山田が買っておいてくれた大量の鍋つゆの素があった。

その中に濃厚味噌味の鍋つゆがあったのでそれを使おう!

とりあえず馬鹿でかい寸胴鍋ではなく、俺が日本にいた時に使っていた土鍋を取り出す。

一応綺麗に洗って保管してはあったが、水魔法で洗浄してからコンロの上へ。

土鍋に入れる具材として、キャベツ、人参、長ネギ、もやし、豆腐、鳥肉、豚肉、しょうがを取り出す。

この「鳥肉」、実はこの前ユーリが森の中で捕まえていた鳥をリッキーが解体してくれていたものだ。

これを今日はつくねにして鍋に入れようと思う!

まずは鳥肉のもも肉と胸肉を細かく切ったあとに包丁でみじん切りみたいに叩いてミンチにする。

それをボウルに入れて、そこに塩少々、生姜、小さくみじん切りにした人参を入れてしっかりと粘りが出るまで混ぜこねる。

これでつくねの準備は完了だ!

まずは土鍋にざく切りにしたキャベツ、輪切りにした人参、斜め切りにした長ねぎ、その上にもやしを入れる。

豆腐は一口大に切って鍋肌に沿うように入れ、もやしの上にカットした豚肉を乗せる。

そこに濃厚味噌の鍋つゆをかけて、その中につくねを投入!
全ての具材に火が通るまで煮れば完成だ!

具材が煮えるまで中火にしてから、食卓としてテーブルと椅子を鞄から取り出す。

まだしばらく時間かかるから、その椅子の1つに座った。

「なんや、すぐ食べられるわけじゃないんやね。」

「今、汁物として味噌味の鍋を煮てるので、それができるまでもう少し待ってくださいね。」

「なるほど、なるほど、もう少しなんやね~。なら待っとるわ!」

グリーさんがニコニコしながら俺の向かいの椅子に座る。
すると他の3人も椅子に座りだした。

俺、椅子の座り方って面白いと思うんだ。

だって無意識なんだろうけど、親しい人の隣に座ったり、苦手な人の向かいには座らなかったりしてる。

それに皆の座り方を当てはめると「なるほどなぁ~。」と思う。

だって、俺の向かいに座ったグリーさんの隣にはレッカさん。
そのレッカさんの向かいで俺の隣にはアースさん。
アクアさんはレッカさんと一番遠い、俺とグリーさん側の横にある椅子に座った。

やっぱり「火」は「水」と仲良くないのかな?

でもそれでいうと「風」は「土」と?
あ、でもこの2人も性格が正反対だよね!
グリーさんは明るいんだけど軽い感じで胡散臭い。

アースさんはどっしりした安心感がある「大人の男性」って感じだ。

こうやって見ると、面白いね!

そう思いながら胸に抱っこしているユーリを見る。

ユーリは俺が見ているのを感じて「ん?」と首を傾げて俺を見返してきた。

俺は「何でもないよ。」と笑いながらユーリを撫でる。

良いなぁ~、こんな穏やかでゆっくりした時間。

日本にいた頃にはなかなかなかった過ごし方だ。

そんな風に過ごしていたら、どうやら鍋が出来上がったようだ。

俺は早速鍋をコンロから鞄に移し、テーブルのど真ん中に鍋敷きを置いてから鍋を取り出しておいた。

蓋を開けると「おぉ~!」って声が周りから聞こえる。

「良い匂いしてるわね!食べるの楽しみだわ!」

「そうだな、草はあまり食べたことなかったが、こうやって調理されると美味しそうに見える。」

「『草』って!これは『草』ちゃうねん、『野菜』言うんや。僕は外の世界で食べたことあるから分かるで!」

「なるほど、野菜ねぇ。僕たちってそのままの肉を食べることがほとんどだけど、こうやって調理されたものも良いもんだね!」

おや、グリーさんはやっぱり外の世界の人たちと交流があるんだな。

そしてやっぱり皆、普段ワイルドな食事なんだね……。

俺は皆に鍋の具材をよそってあげてから、タレカツ丼とサラダを出してあげた。

「なんやなんや、豪勢やな!美味そうやないか!早速食べましょ!」

グリーさんはそう言って食べ始めた。
そんなグリーさんを見て、皆も慌てて食べ始める。

俺は手を合わせて「いただきます」と言ってから食べ始めた。

すると視線を感じたので顔を上げると、ユーリ以外のみんなが俺を見ていた。

「どうしました?」

「いやな、さっきシエルさん『いただきます』言うてたやないか?あれって何なん?」

「ああ、あれは俺がいた国での食事をする時のあいさつ?です。」

「なるほどなぁ~、そんなんあるんやな。」

皆すんなりと納得してくれて、食事を再開したようだ。

……すんなりといったのはお腹が空いていたっていうのが大きい気がするけどね!

みんな食べるのに夢中でしばらくは「うまい!」としか言ってなかったが、一番最初に食べ終わったレッカさんがこちらを見た。

「この器に入っていた食べ物はなぁに?」

「それはタレカツ丼ですよ。美味しかったですか?」

すると満面の笑みで「ええ!美味しかったわ!」と返事が返ってきた。

「おかわりもありますよ?」

「本当!?じゃあこのタレカツ丼と鍋汁を頂いてもいいかしら?」

「あっ、レッカずるい!僕もタレカツ丼と鍋のおかわりが欲しい!」

レッカさんがおかわりをすると、皆も欲しいと言いだした。

とりあえず皆にタレカツ丼のおかわりを出してから、俺は落ち着いて自分の分を食べ始めた。

ちなみにユーリもおかわりを所望していたので、皆と一緒にあげたよ。

そんなこんなで、お昼はみんなでワイワイと食べられて賑やかで良かったよ!
しおりを挟む
感想 29

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
 農家の四男に転生したルイ。   そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。  農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。  十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。   家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。   ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる! 見切り発車。不定期更新。 カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう! 公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ

幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
アルファポリス様より書籍化! 転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。 どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。 - カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました! - アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました! - この話はフィクションです。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

処理中です...