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第3章 スノービーク〜
閑話 とある女神の後悔
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私は、とある世界に4人いる『管理者』のうちの1人である。
『管理者』はこの世界を創った神から指名されて役目を負うのだが、私だけはこっそりと、本来役目を負うことになっていた神と交渉をして私のやるべき役目と交換してもらい、この役目に就いた。
私は、まだ自分の世界を創る能力かない。
いや、ほとんどの神は自分の世界を創ることができないのだ。
自分の世界を創れる神はほんの一握り。
私はそんな神になりたかったが、まだ若すぎるのだ。
絶対的な能力が、足らない。
だが早く自分の星が欲しかった私は、あることを思いついた。
それは『管理者』になり、世界を見守るふりをして、この世界の創造神から世界を奪う事だ。
それは、途中までは上手くいっていた。
だが、完全に世界を奪うためには、この世界と創造神の『繋がり』を断ち切らねばならない。
この世界ではどうやらその役目は『神竜』と呼ばれるものが担っているようなので、まずはその存在を奪うことから始めてみたのだが、その神竜の力が余りにも強すぎて私の力では押さえ込められなかった。
そこで私は『管理者』として与えられた領土で民を導きながら時期をみていた。
……そう、その年老いた神竜が死んでしまうまで。
死んでしまえば創造神は新しい神竜を送り込むために『新竜の卵を孵すための人』をこの世に誕生させるはず。
その魂はたった1つ。特別な魂なのだ。
私はすでにその魂を見つけ、この世界に誕生できないように異世界へと送り込んでやったのだ。
本当ならば魂を破壊して二度と生まれないようにしたかったのだが、何故なのかは分からないがその魂は神である私よりも遥かに強かった。
それで仕方なく異世界へと追放してやったのだ。
年老いた神竜も死に、しばらくは創造神からの干渉もなくなったので私はこの世界の支配を開始したのだが……他の『管理者』がそれを許さなかった。
なかなか物事が進まないことにイライラしていたある時、私は神としての禁忌を犯すことを決めた。
それは『魔物を生み出し、自由に操ること』。
神は神聖なものであり、人を導く存在でなければならない。
故に人を襲う魔物を使役するということは、神聖な存在から邪悪な存在へと変化するということだ。
私はそんな存在になったとしても、どんなに人を犠牲にしても、この世界を手に入れたかった。
ところがある時、どうやら私が異世界に追放したはずの『新竜の卵を孵すための人』の魂を創造神が見つけ出し、この世界に連れてきたことを知った。
このままでは新しい神竜も誕生してしまう。
そこで私は配下の人間にその者の特徴を伝えて探させることにした。
その知らせはすぐに届いた。
配下の1人、私の治める国の隣国にあるスノービークなる街に住んでいる男から連絡があったのだ。
どうやら私が伝えておいた『銀髪の男』という特徴に当てはまる者が兄弟で2人いたそうだ。
私の予想ではそのどちらかが『新竜の卵を孵すための人』である可能性が高い。
もう1人は……まぁ兄弟だから同じ髪色はあり得るか。
とりあえず私はその男をこの国に連れてこいと命じ、万が一のことを考えて私の配下の魔物を魔界から送り出せる魔道具を転送して持たせた。
そう、万が一こちらへ来ないというなら、私の手で殺さずに魔物で殺せるようにだ。
それから日にちを置かずにまた配下の男から連絡があった。
どうやら自分達一家が街を追い出されることになったとのこと。
それならばやることは1つ。
その『銀髪の男』を街もろとも滅ぼしてしまえば良いのだ。
翌日、配下の男は私の言いつけ通りに行動をしたようで、魔界から次々と魔物を黒い球を通じて送り込んでやった。
ついでに配下の男の魂が私の所へ届いたので、私の力へと吸収させてもらった。
この分なら間違いなく銀髪の男を屠れるだろうとほくそ笑んていたのだが……。
それから暫くしても送られてくるはずの魂が1つもなかった。
それでようやく私は異変を感じ、魔界にある黒い球の対から向こう側を探ってみた。
すると向こう側ではどうやら戦闘が行われているらしく、単なる人の分際で高位の魔物と渡り合えているようだ。
球の向こうに近づく気配を感じ、私は声をかける。
返事はなかったが、遠ざかった気配がした。
そこで私自らが球の向こうへ行こうと腕を入れた途端、その腕が切られてしまったのだ。
「神である私の腕が切られてしまうなど、ありえないことだ!」
私が動揺していると、今度は黒い球から神聖な白い光が迸り、辺り一面が白く染まる。
私は咄嗟に結界を張ったのだが、それでも全身がひどい火傷を負ったように爛れた。
私はあまりの痛みで、床にのたうちまわってしまった。
あの光は……もしや、あの光は創造神の?
私は嫌な予感がした。
配下の男は確か「銀髪の男は2人いた」と言わなかったか?
もし……もし、そのうちの1人がやはり『新竜の卵を孵すための人』で、もう1人の銀髪の男が卵から孵った神竜だったとしたら……?
ま、まずいっ!!
これはまずいことになった!
そうなってしまえば私の状態が創造神にバレてしまう!
闇落ちした神など、跡形もなく排除されてしまうだろう。
私は今までの全てのことを後悔する。
何で私は、黒い球を使用したのか?
何で私は、魔界の魔物たちを使役しようと思ったのか?
何で私は、『新竜の卵を孵すための人』の魂を異世界へと追放したのか?
そして……何で私は、自分の世界を創れるようになるまで我慢できず、他の神が創った世界を欲したのか?
いくら後悔したとしても、もう元には戻らない。
私にはそんな力はないのだから。
そう、もう私の運命は決まっているのだ……。
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私は、まだ自分の世界を創る能力かない。
いや、ほとんどの神は自分の世界を創ることができないのだ。
自分の世界を創れる神はほんの一握り。
私はそんな神になりたかったが、まだ若すぎるのだ。
絶対的な能力が、足らない。
だが早く自分の星が欲しかった私は、あることを思いついた。
それは『管理者』になり、世界を見守るふりをして、この世界の創造神から世界を奪う事だ。
それは、途中までは上手くいっていた。
だが、完全に世界を奪うためには、この世界と創造神の『繋がり』を断ち切らねばならない。
この世界ではどうやらその役目は『神竜』と呼ばれるものが担っているようなので、まずはその存在を奪うことから始めてみたのだが、その神竜の力が余りにも強すぎて私の力では押さえ込められなかった。
そこで私は『管理者』として与えられた領土で民を導きながら時期をみていた。
……そう、その年老いた神竜が死んでしまうまで。
死んでしまえば創造神は新しい神竜を送り込むために『新竜の卵を孵すための人』をこの世に誕生させるはず。
その魂はたった1つ。特別な魂なのだ。
私はすでにその魂を見つけ、この世界に誕生できないように異世界へと送り込んでやったのだ。
本当ならば魂を破壊して二度と生まれないようにしたかったのだが、何故なのかは分からないがその魂は神である私よりも遥かに強かった。
それで仕方なく異世界へと追放してやったのだ。
年老いた神竜も死に、しばらくは創造神からの干渉もなくなったので私はこの世界の支配を開始したのだが……他の『管理者』がそれを許さなかった。
なかなか物事が進まないことにイライラしていたある時、私は神としての禁忌を犯すことを決めた。
それは『魔物を生み出し、自由に操ること』。
神は神聖なものであり、人を導く存在でなければならない。
故に人を襲う魔物を使役するということは、神聖な存在から邪悪な存在へと変化するということだ。
私はそんな存在になったとしても、どんなに人を犠牲にしても、この世界を手に入れたかった。
ところがある時、どうやら私が異世界に追放したはずの『新竜の卵を孵すための人』の魂を創造神が見つけ出し、この世界に連れてきたことを知った。
このままでは新しい神竜も誕生してしまう。
そこで私は配下の人間にその者の特徴を伝えて探させることにした。
その知らせはすぐに届いた。
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とりあえず私はその男をこの国に連れてこいと命じ、万が一のことを考えて私の配下の魔物を魔界から送り出せる魔道具を転送して持たせた。
そう、万が一こちらへ来ないというなら、私の手で殺さずに魔物で殺せるようにだ。
それから日にちを置かずにまた配下の男から連絡があった。
どうやら自分達一家が街を追い出されることになったとのこと。
それならばやることは1つ。
その『銀髪の男』を街もろとも滅ぼしてしまえば良いのだ。
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ついでに配下の男の魂が私の所へ届いたので、私の力へと吸収させてもらった。
この分なら間違いなく銀髪の男を屠れるだろうとほくそ笑んていたのだが……。
それから暫くしても送られてくるはずの魂が1つもなかった。
それでようやく私は異変を感じ、魔界にある黒い球の対から向こう側を探ってみた。
すると向こう側ではどうやら戦闘が行われているらしく、単なる人の分際で高位の魔物と渡り合えているようだ。
球の向こうに近づく気配を感じ、私は声をかける。
返事はなかったが、遠ざかった気配がした。
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「神である私の腕が切られてしまうなど、ありえないことだ!」
私が動揺していると、今度は黒い球から神聖な白い光が迸り、辺り一面が白く染まる。
私は咄嗟に結界を張ったのだが、それでも全身がひどい火傷を負ったように爛れた。
私はあまりの痛みで、床にのたうちまわってしまった。
あの光は……もしや、あの光は創造神の?
私は嫌な予感がした。
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もし……もし、そのうちの1人がやはり『新竜の卵を孵すための人』で、もう1人の銀髪の男が卵から孵った神竜だったとしたら……?
ま、まずいっ!!
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