異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

文字の大きさ
178 / 519
第4章 ネシア国〜

クレイン国の王都に向かう前に

しおりを挟む

そんな衝撃の事実が記されていた4人のステータスの内容を皆に伝えると、最近全然確認していなかったらしい4人は慌てて自分のステータスを確認しだした。

リッキー以外の3人は普通に驚いただけだったが、リッキーだけは驚きの中に沈んだ気持ちがプラスされているようで……。

「はぁ~……マジか。せっかくずっと隠してきていたのに、何で下の名前がバレるようなことすんだよ、あの『自称神様』!」

「えっ、別に良いじゃない。何が嫌なのよ?」

「いや、だって顔と名前が合ってないじゃないか。俺、あんな強面じゃねぇし。」

そう言ってリッキーは顔をしかめた。

……誰のことを言っているんだろう?

「ともかく俺たちみんなシエルと同じ種族になったってことは、寿命が延びたって考えて良いんだよな?」

スコットさんはそう言ってユーリを見た……が、いつの間にかまた俺の胸に抱っこされたまま寝てしまったようだ。

やっぱりまだ見た目も3、4歳くらいだもんな。眠くもなるさ。

「なんやねん、同じ種族て?人族じゃあらへんの?」

「なんだ、グリーは聞いてなかったの?シエルさんも含めてスノーホワイトのメンバーはハイヒューマンになったんだってさ!」

「なんや、ハイヒューマンになったんかいな!そら相当長い寿命になったんやな!」

俺達の話を聞いてなかったグリーさんが、アクアさんに説明されて驚いたようだ。

どうやら相当長い寿命になったらしい。

「……ちなみにどのくらいの寿命になったんだ?」

スコットさんが恐る恐るグリーさんに聞くと、「そやなぁ~……ハイエルフ並みやろな?」と返された。

……そのハイエルフってどのくらいの寿命なのさ?

「まぁ、大体数千年は生きるんじゃないか?それこそ、ユーリ様と同じくらいの寿命だと思うが。」

「そうよね、少なくても私たちよりは長生きかもねぇ~?」

グリーさんの説明がだめだなと思ったアースさんとレッカさんが更に答えてくれた。

そんなに生きるの、俺達!?

……一体そんな長く生きて、何をすれば良いんだ?

あっ、でもユーリと同じくらいって言ったから、もしかしたらそれを狙ったのかもね。

先代神竜は早々に相棒の人を亡くしたって聞いたもんな。


そんな話をして夕飯まで時間を潰そうと思っていたが、そんな簡単には時間は潰れない。

なにせ日本の時間でいうと、14時から19時まで時間を潰せってことだからね。

まだまだ4時間もある……。

何しよっかなぁ~と考えていると、リッキーが「そういえば時間あるなら……」と切り出した。

「クーガーの想い人に会いに行ってみるか?」

えっ!?クーガー、振られたのに!?

「だって考えてみろよ、あいつ正式に振られずにいるせいか、人族に八つ当たりをしてるんだぞ?」

「でもなぁ……。」

「八つ当たりでひどい目に遭った俺としては、奴には精神的ダメージを与えるべきだと考えるんだが?」

なるほど……もしや大会で負けた後に振られる場を作るっていうのか?……立ち直れなくならないか?

まぁ、それだけ頭にきていたんだろう。

もちろん体にもね。

そんなリッキーと俺のやり取りを聞いていたグリーさんが、やばいのを聞いてしまった的な顔をして俺たちを見る。

「……良い案じゃない、リッキー。やっちゃいましょう!」

えっ、姉さん、賛成なの!?

あぁ~……確かに姉さん、「目には目を、歯には歯を!」という性格してるもんな。……もしや似た者夫婦か?


そんなこんなで話し合い、まずはローランの街に転移をして、そこから王都に向かうことになった。

全員で移動だと目立ちすぎるのとこの部屋を空室にするわけにいかないのとで、この部屋にはグリーさん以外の3人とセバス、ユーリ、エミリーさん、スコットさん……あれ?ほとんど残ったね?

結局、俺とリッキーとリリーさん、グリーさんで行くことになった。

ユーリはまだ寝ているので、起こさないようにセバスに預ける。


それから俺たちは転移するために集まり、みんなが俺に掴まったのを見て、ローランの街に転移した。



転移先はまたもやルーシェさんの執務室。

驚かれたけど、理由を話すと腹を抱えて笑い出した。

「なるほどね!その獣人、かわいそうだね!」

そんな事を笑いすぎて涙を拭いながら言った。

……意外といい性格してないか、ルーシェさん?

「まぁ、その獣人も自業自得だと思うよ?だってその彼女、国とその男を捨てて国外に出たんでしょ?その時点で脈ナシじゃない。『いつか帰ってくる』と信じて待ち続けるのも一途だなとは思うけど、そもそもが付き合ってもいない……まして告白もしてないんじゃ、全くお話にならないよね。」

そう言い切って、ルーシェさんは肩をすくめた。

……辛口コメント、ありがとう?

さすが300年ほど生きている人は凄いね、バッサリと切り捨てたよ。

これ、クーガーが聞いていたら明日は試合どころじゃないかもしれない。


とりあえず俺達は興味津々なルーシェさんとお別れし、ギルドの外へと出た。

ホントはルーシェさんもついてこようとしたんだけど、執務室を出たところでにこやかな顔のライトさんが待ち構えていて、結局は執務室に逆戻り。

……後でどうなったのか聞かせろと頼まれました。


ギルドを出た後はそのまま街の外へと向かったんだけど……途中で買い物しているゴーダさんに遭遇。

他のみんなはどうした?と聞かれて、現在ネシア国に滞在中で他のメンバーはそこにいると伝えると相当驚かれ、「やはり転移魔法は便利だな!」と羨ましがられた。

「もし今の時期、暇ならば一緒にネシア国に行きますか?」

「なにっ!?連れて行ってくれるのか!?」

「ええ、今ちょっとこれから王都に行くんですけど、その帰りなら迎えに来ますよ?」

「本当か!いやぁ~、1度はネシアに行って闘技場で試合を観戦してみたかったんだよ!」

ゴーダさんのその言葉で、俺達4人は顔を合わせた。

「実は俺とリッキー、スコットさんは今回の大会に出場しているんですよ。リッキーは2回戦目で敗退しましたが、俺とスコットさんはまだ勝ち残ってますんで、楽しめますね。」

「なんだとぉ~!?それは凄いな!凄く楽しみだ!」

ものすごく嬉しそうな顔で、ゴーダさんは喜んだ。

なので、王都での用事が終わったら迎えに来ることを約束し、ゴーダさんと別れた。


ローランの街の門を出ると、近くの森の中へと入った。そこでグリーさんが3人が乗れるほどの大きさの竜へと戻り、王都へと向かう。

さすがのグリーさん、あっという間に王都へと到着し、これまた行きと同じく近く森の中で竜から人へと戻った。


そこから4人で王都へと向かう。

どうやらリッキー達は行ったことがあるみたいで、案内は任せろ!と言われたが、元々任せる気満々だ!


さて、王都では無事に目的の人に会えるかな?
しおりを挟む
感想 29

あなたにおすすめの小説

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~

イノナかノかワズ
ファンタジー
 助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。  *話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。  *他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。  *頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。  *本作の無断転載、無断翻訳、無断利用を禁止します。   小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。 カクヨムにても公開しています。 更新は不定期です。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
 農家の四男に転生したルイ。   そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。  農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。  十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。   家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。   ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる! 見切り発車。不定期更新。 カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】

永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。 転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。 こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり 授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。 ◇ ◇ ◇ 本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。 序盤は1話あたりの文字数が少なめですが 全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする

ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。 リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。 これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。

処理中です...