気づいたら隠しルートのバッドエンドだった

かぜかおる

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③ セシル Side ヒロイン

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「セシル様、やはりどこかお辛いので?
無理はなさらずおっしゃってください。」

「本当に大丈夫です。ちょっとぼうっとしちゃっただけなので。
・・・えっと、あなたは?」

「失礼いたしました。わたくしはセシル様付きの侍女になりましたミレーヌと申します。」

私付きの侍女!?すごいなぁ。
お貴族さまの父さんと暮らすってことは、私もこれからお貴族さまの仲間入りなのかぁ。
美味しいご飯食べたりとか、綺麗なドレスを着たりとかできるのかなぁ。
夢は膨らむけど、その前に挨拶!第一印象は大事だよね!

「そうなんですね、ミレーヌさんこれからよろしくお願いします。」

そう言いながらぺこりと頭を下げる。

「よろしくお願いします。
ですがセシル様、あなたはドーリッシュ家のお嬢様なのですからわたくしたち使用人に頭を下げる必要も、丁寧に話す必要もございません。
体調がよろしいようでしたら、旦那様と奥様をお呼びしてもよろしいですか?
熱で3日も寝込まれていたので、お二人とも大変心配していらっしゃいます。」

「3日も!?」

確かにただ寝て起きただけにしては少し体がだるい。

「はい、マリールイーズ様とお会いになっている時に倒れられたと聞いています。
高熱が出ていて、医者に見せたところ原因不明と言われました。」

そうだ、マリールイーズ、氷姫マリールイーズ・ドーリッシュ。
乙女ゲームのライバル令嬢。

私は前世の記憶を思い出したのだ。
そりゃあ謎の高熱だわ、記憶を思い出したから熱が出ましたなんて医者にだってわかるはずがない。
一人納得してしまう。

「セシル様?やはりまだ調子がよくないみたいですね。
旦那様たちにはセシル様が起きられたこと報告はしますが、先に医者に診てもらいましょう。
医者が来るまでに時間がかかりますので、もう少しお休みください。
何か欲しいものなどございますか?」

考えてる間に話を進められちゃったけど、ちょうど良いかもしれない。思い出したことをまとめよう。

「そうですね、喉が乾いたから何か飲みたいです。」

「お水でよろしければこちらに。それとも何か別のものを用意いたしますか?」

「あ、お水で良いです。」

そう言うと、ベッドサイドテーブルに置いてあった水差しからコップに水を入れて渡してくれる。
思ったより喉が乾いていたのか、一気に飲み干してしまう。

「お代わりはいりますか?」

「大丈夫です。」

そう言いながらコップを渡す。

「それでは一旦御前失礼します。
何かございましたらこちらにあるベルを鳴らしてください。」

そういってメイドさん、ミレーヌさんはドアの前で一礼してから部屋を出て行った。





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