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① アリスティド Side サポートキャラ
しおりを挟む私が婚約者に初めて会ったのは、7歳の時だった。
物心つく頃には婚約者候補であったのに一切交流も無いまま、婚約が本決まりになった。
私自身難しい立場にいるので、水面下でいろいろあったのだろうと思う。
私はこの国の王の側妃から第三王子として生を受けた。
我が国では正妃腹、側妃腹関係なく生まれた順に王位継承権が与えられる。
それでも、側妃腹でなおかつ三番目の王子であれば、異国の王族に婿入りするか、臣下に降り国のために生きるのが妥当な生き方だろう。
それが生まれながらに難しい立場に陥ってしまったのは、側妃である母は公爵家の生まれ、正妃様は伯爵家の生まれ、と側妃の方が身分が高かったことに由来する。
普通は正妃の方が側妃より身分が高い女性が選ばれるのに、このような事態になってしまったのは訳がある。
元々、父である陛下には私の母とは違う公爵令嬢の婚約者がいた。
物心付く前に決められた婚約であったが、お互いに立場をよく理解し恋愛感情こそ生まれなかったものの、仲睦まじく、お互いに高め合い支え合いながら、さながら戦友のような良好な関係を築いていた。
そんな二人が学院に入り出会ったのが、当時の伯爵令嬢、現在の正妃様であった。
ここまでだと、正妃様が陛下を略奪したのかと思ってしまいそうだが、そんなことはない。
正妃様は歴史ある伯爵家の5人いる子供の末子として生を受けた。
兄二人に姉二人いたことから、後継の心配もなく政略結婚を結ぶ必要のない環境でのびのび健やかに育った。
幼い頃から利発で、学問や政治に興味を持った彼女は正妃付きの女官を目指すことにした。
女性の文官登用を行っていない我が国で、王妃や王妃付きの女官は数少ない女性が政務に関われる立場だったからだ。
婚約者と同じ歳だった彼女はその幸運を利用して、学院で婚約者と仲良くなった。
単純に馬があったのもあったらしいが、女官を目指していると豪語しており、派閥の問題もない彼女はあっという間に婚約者の側近として親友として側にいるようになった。
そうなると必然、陛下とも出会うことになる。
そうして、陛下や婚約者、お二人の側近たちと政治の討論などをして着実に信頼関係と王妃付き女官候補としての立場を築いていった。
そんなある日、陛下の婚約者が病に倒れ、数日のうちに亡くなった。
あっという間の出来事であったそうだ。
明らかに怪しい点がみられたものの、いくら捜査してもそれ以上の証拠などが見つかることはなく、病死として処理せざるをえなかった。
幼い頃からの婚約者を喪い、明らかになんらかの策略が関わっている状況にも拘らず真相は闇の中。
そんな状況に陛下の落ち込み様は見ていられないものだったらしい。
それを支えたのが、正妃様だった。
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